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ブックマーク / www.fic-tion.com (282)

  • 夢はYouTuber?! | fic-tion world

    学校が終わって家に帰るとお兄ちゃんが遊びに来ていた。 「ショウ。おかえり。」と美姫さん。 「あっ、ただいま。お兄ちゃん。どうしたの?」と僕。 お兄ちゃんがパソコンに向かって何やらしていたからだ。 「おう。ショウおかえり。あのな、兄ちゃんは副業でYouTuberになろうと思ってな。ショウも手伝ってくれるか?」とお兄ちゃん。 副業でYouTuber? 「お兄ちゃん、就職決まったの?」と僕が言うと 「それが、なかなか難しい。」とお兄ちゃん。 「ユウはね、業が無職で副業がYouTuberらしいよ。毎日、ユウが見れる~と思ったら、ユウは出演しないらしいよ。」と残念そうな美姫さん。 へぇ~。自分は出ないんだね。 「で、お兄ちゃんは何をYouTubeでするの?」と僕が聞くと 「それがな。良いプランをかんがえたんだよ。聞いてくれるか?」とお兄ちゃん。 「えっ。どんな感じなの?」僕はワクワクする。 「24

    夢はYouTuber?! | fic-tion world
    kobonemi
    kobonemi 2020/02/07
    お兄ちゃんならYouTuberも十分いけそうな気がします。
  • 予言を信じますか?! | fic-tion world

    今日、クラスの女子が【予言】の話をしていた。 「美姫さん。予言って信じる?」と僕が聞く。 「予言?それって美味しいものがべれるとか?」と美姫さん。 違うよ。 「未来に良くない事が起こるって予言だよ。」と僕が言うと 「あぁ、そっちの方ね。」と美姫さん。 いつも思うけど、そっちってなに? 「ショウ。その予言を言っているのは人だよね。」と美姫さんが僕に聞く。 「多分…。昔の人だと思うよ。」と僕が言うと 「じゃぁ、信じない。」と美姫さんはきっぱりと言った。 「何で?」と僕。少しびっくりした。 信じない人がいるんだ。 「神さまだったら信じるよ。だって、神さまは人じゃないからね。まぁ、例えばだよ。私が予言者だとしたら、ショウの子どもやその子ども達が不幸になるような事は絶対に言わない。もしかしたら、忠告はするかもしれないけど、解決策まで予言する。だってさ、絶対に嫌だもん。私の子孫とか知り合いが不幸にな

    予言を信じますか?! | fic-tion world
    kobonemi
    kobonemi 2020/02/05
    今回も最後にくすっと笑ってしまいました。自信満々なのが頼もしいです!
  • バレンタインチョコの渡し方 | fic-tion world

    「美姫さん。バレンタインって知ってる?」と僕が聞くと 「バレンタイン?ロッテの監督だった人でしょ。知ってるよ。子どもの卒業式の日だけはお休みをくださいって言った人でしょ。」と美姫さん。 いや、それは僕が知らないし。 「ちがうよ。2月14日の事だよ。」と僕が言うと 「2月14日?あぁ、チョコの安売りの前の日ね。」と美姫さんは言った。 「チョコの安売り?」と僕が聞き返すと 「そう。何故かね、2月15日はスーパーに行くとチョコレートが安売りしているんだよ。」と美姫さん。 それ、売れ残りじゃん。 「あのね、美姫さん。2月14日ってのは、バレンタインって言って女の人が好きな男の人にチョコレートをあげるんだよ。」と僕が教えると 「なに。その男尊女卑的な行事。とっても腹立たしいんですけど。なんで、男子だけがチョコをもらえるの。」と美姫さん。 「いやいや、2月14日にチョコレートをもらった男子は、今度は3

    バレンタインチョコの渡し方 | fic-tion world
    kobonemi
    kobonemi 2020/02/03
    お、縦読みですね!
  • 我が生涯に 一片の悔いなし。 | fic-tion world

    「美姫さんってさ、学校の授業聞いてなかったのによく大学まで行けたよね。」と僕。 「時は金なりっていうからね、時間をお金で買ったんだよ。」と美姫さん。 へっ?と僕は首を傾げる。 「いい、ショウ。小学校の授業時間が5647時間。中学校が3045時間。高校も3年だから中学校と変わらないとして3045時間とすると、合計は11737時間。だいたい12000時間を無駄にしてきたわけ。12000時間って言ったら、500日。でもね、この500日って学校の授業中の話だけ。家庭学習の時間はそれに入らないからね。その500日+αを有効に使ってきた人に真っ向勝負出来ると思う? 」 と美姫さん。 僕は首をよこにふる。 「そこで、500日+αの時間をお金で買うんだよ。みんなが500日+αかけて学んだ事をお金で要約してもらう。でもね、短期で覚えた事は頭に入らないから、お金を使った意味がない。私は意味のない時間にお金をか

    我が生涯に 一片の悔いなし。 | fic-tion world
    kobonemi
    kobonemi 2020/02/01
    なるほどラオウでしたか!真冬の晴天のように雲1つない空のようで、すがすがしいです。
  • 鼻が伸びますよ。 | fic-tion world

    美姫さんと二人で歩いているとどこからともなく 「ウギャー」という声に続き「まだ、帰りたくない!」と泣き叫ぶ小さな子どもの声が聞こえてきた。 「おぉっ。自己主張してますな~。」と美姫さんがニヤリとする。 「もう!!ママのいう事が聞けないんだったら、お医者さんとこに連れて行って注射してもらうからね。」と今度は、泣き叫んでいる子のお母さんの声が聞こえてきた。 「嫌だ!注射嫌だ!」とその子どもは更に泣き叫ぶ。 すると「ショウ。凄いね。人を操れる薬があるの?」と美姫さんが聞いてきた。 僕はいつものごとく、美姫さんの言ってる事が分からず首をかしげ「どういう意味?」と聞くと 「今の女の人が言ってたじゃん。『ママのいう事が聞けないんだったら、注射をしてもらうよ』って。人を操れる凄い薬が発明されたんだね。私も欲しいなぁ。あっ。結花に頼んでみよう。」と美姫さん。 美姫さんは、注射無くても人を操ってるじゃん。

    鼻が伸びますよ。 | fic-tion world
    kobonemi
    kobonemi 2020/01/30
    注射が嫌だったのを思い出しました(笑)
  • 5Gって聞くとあるものを思い出します。【注目ニュース】 - fic-tion’s world

    先日、NHKスペシャルにて5Gの番組がありました。 www6.nhk.or.jp そこで、5Gについて調べてみました。 5Gとは ★超高速 LTEでダウンロードに5分かかる2時間の映画が、5Gであれば3秒でダウンロードすることができるそうです。 ★超低遅延 通信の遅延(タイムラグ)が1000分の1秒以下まで短縮されます。超低遅延によって、遠隔地にあるロボット等をリアルタイムに操作ができるようになりますので、遠隔地での工作機械等の操作や、遠隔治療の実現などが可能になります。また、自動運転においても信頼性の向上が期待されます。 ★同時多発接続 身の回りのあらゆるものがネットに接続できるようになります。家庭内で考えるとPCやスマホだけ数個だったものが、数百個同時に接続可能となります。(2018年に端末2万個が同時に接続できた) 読んでいると良い事ばかりですね!! 世界では5Gを制するものが世界を

    5Gって聞くとあるものを思い出します。【注目ニュース】 - fic-tion’s world
    kobonemi
    kobonemi 2020/01/28
    5Gによっていろいろ変わっていきそうですね。中国と米国の争いが新たな局面を迎えそうです。健康被害も気になります。すでに6Gの話題も出始めているし、ますます加速していきますね。
  • 財産分与のススメ | fic-tion world

    学校から帰ってお兄ちゃんちに遊びに行く。 するとお兄ちゃんが神妙な面持ちで腕を組みながら何か考えている様だった。 「おにいちゃん。どうしたの?」と僕が聞くと 「もし、父さんと母さんが死んだときにマイナスの遺産があると相続する時にそのマイナスの遺産まで相続する権利があるらしいんだよ。」とお兄ちゃん。 えっ?それって借金?嫌だなぁ。。と僕は思う。 「それって、どうなるの?」と僕が聞くと 「それでな。考えたんだ。ショウは弟だから、俺がマイナスの遺産の方を相続して、ショウはプラスの遺産の方を相続すればいいって。」とお兄ちゃん。 「えーっ。お兄ちゃんがマイナスって嫌だよ。……でも、僕に借金が返せるかな?」と僕は不安になる。 「そうだよな。兄ちゃんだって借金を返せるかは不安だ。」とお兄ちゃん。 ……借金嫌だなぁ。と考える……ふと思いつく。 「あのさ、悩んでても仕方がないから、借金があるか美姫さんに聞け

    財産分与のススメ | fic-tion world
    kobonemi
    kobonemi 2020/01/26
    「遺書」と「遺言書」、その違いをよく知りませんでした。
  • 見えているモノは何ですか?! | fic-tion world

    夕飯を3人でべている時の事。 ふと、僕は今日忘れ物をした事を思い出した。 「今日さ、忘れ物しちゃって…。」と僕がいうと 「ほら、朝バタバタ準備するからだよ。ちゃんと余裕をもって確認しないとな」とお父さんが言う。 「うん。気をつけるよ」と僕。 「ショウ。人は忘れられるから生きていけるんだよ。だから、気にしなくても大丈夫。」と美姫さん。 僕の箸が止まる。 えっ?忘れ物はいけないんじゃないの? 「美姫さん、美姫さんが言ってるのは事柄。ショウが忘れたのは物。事柄は忘れてもいいかもしれないけど、物を忘れるのはなぁ。」とお父さん。 「そっか、物か……。ショウは忘れ物にいつ気付いたの?」と美姫さん。 「朝、学校に着いた時」と僕がいうと 「じゃぁ、セーフじゃん。自分で思い出したんでしょう。」と美姫さんはニッコリ。 僕の箸がまた止まる。 「家に忘れたんだからアウトだよ」と僕がいうと 「いや、思い出せたんだ

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    kobonemi
    kobonemi 2020/01/24
    ラストでニンマリ、というか苦笑いwww
  • 夢は大きく。 | fic-tion world

    「美姫さんってさ、子どもの頃って何になりたかったの?」と僕が聞くと 「うーん、そうだね。」としばらく考えて「えら呼吸になりたかった。」と美姫さん。 「また、なんで?」と僕。 「だってさ、ジンベイザメって口開けてればエサが入ってくるし、国境も無いから自由だし。」と美姫さんは言った。 「美姫さん。哺乳類でも海の中で暮らしていけるよ」と僕が言うと 「えっ?そうなの?」と美姫さんが驚く。 「くじら。水中では息を止めててたまに浮上して息をするんだって。べ方もジンベイザメと似ているよ」と僕が教えると 「おぉっ。今からでも遅くないじゃない。じゃあ、練習しなきゃ」と美姫さん。 次の日、学校から帰ると 「ショウ、聞いて!息止めが30秒から5秒伸びたよ。」と興奮気味の美姫さん。 そして美姫さんは電卓をたたきながら「一日5秒。1ヶ月で150秒。1年で54,750秒。それを時間に直すと約15時間、このまま5秒ず

    夢は大きく。 | fic-tion world
    kobonemi
    kobonemi 2020/01/22
    お父さんの表情が目に浮かんできました(笑)
  • 大和は凄い戦艦です | fic-tion world

    アルキメデスの大戦 【公開】2019年(日映画数学戦争を止めようとした男の人のお話です。 結果は映画を見ていただけると分かります。 戦時中に何を思い、その思いどうするのか。 鑑賞後、実話かと思いネットを見ましたが、フィクションだそうです。 でも、もしかしてもしかすると……と言う思いはぬぐえません。 戦艦大和の話ですが、戦争映画とはちょっと違いますよ。

    大和は凄い戦艦です | fic-tion world
    kobonemi
    kobonemi 2020/01/20
    見たかった作品です。スコアも高いし、じっくりと鑑賞したいです。
  • 知る事は生きる事。 | fic-tion world

    「美姫さん、何で色んな事を知る必要があると思う?」と僕が聞く。 「死人と間違われないためだよ。」と美姫さん。 はぁ?と僕がポカンとしていると 「知らぬは仏っていうでしょ。仏ってのは、死んだ人の事だから、知らない人は死んだ人って事。だから、みんな死人に間違われないために学んで知るんだよ。」と美姫さんが自慢気に話す。 僕が知ってるモノと全然違う。 「みんな死人に間違われないように学んでるの?学んでるようには見えない人もいるけど。」と僕が聞くと 「見えない学びも沢山あるんだよ。例えば、風邪をひいて熱が出るのも身体が学んでるからなんだよ。『ばい菌だぞ!やっつけろ!!』ってね。見た目に反応が無くてもちゃんと学んでる。息をしたり、心臓を動かしたり。呼吸も心臓も一定で動いている人なんていないでしょ。学んでるから、数が増えたりするんだよ。」と美姫さん。 そう言われればそんな気もするけど。 僕が知ってるのは

    知る事は生きる事。 | fic-tion world
    kobonemi
    kobonemi 2020/01/19
    素晴らしい学校生活ですね(笑) そのくらいのんびりと自由な方がいいかも。
  • 国のトップの器 | fic-tion world

    「ショウ。忖度はダメだよ。良い国は作れない。自分をいさめる人を近くに置かないと。私がショウの諫官(かんかん)になってあげるね。」と美姫さん。 また、意味の分からない事が始まった。僕、国を作るの?! 「諫官(かんかん)って何?」と僕が聞くと*1 「いさめてくれる人。」と美姫さん。 ん?忖度は美姫さんにして、いさめられるのは僕? 「美姫さんをいさめてあげるよ。」と僕が言うと 「老い先短い身ですから。」と美姫さんは言った。 こういう時だけ……と思うが、美姫さんに言ってもらちがあかないので、いつものように美姫さんの遊びに付き合う。 僕はゲームを始める。 すると美姫さんは、ネットで何か調べ始めた。 「あっ、そこは右だな。」とか「あっ、そこは真っ直ぐだよ」美姫さんが隣で僕に話しかける。 どうやら美姫さんは、僕がやっているゲームの攻略サイトを見ているようだ。 「あのさ、ゲームしてる横で種明かしを辞めてく

    国のトップの器 | fic-tion world
    kobonemi
    kobonemi 2020/01/17
    「諫官」初めて知りました。 ショウくん、遊んでいるときも気が抜けないですね(笑)
  • 彩の国埼玉 | fic-tion world

    翔んで埼玉 【公開】2018年(日映画) 何か頭を悩ませている時に! きっと笑える作品です。 何も考えずに埼玉の事だけ考えれば元気になれます。 ある意味凄い映画ですね。 個人的にはGacktさんが高校生役って事に驚きを隠せませんでしたが、違和感は全くありません。

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    kobonemi
    kobonemi 2020/01/17
    原作を先に読みましたが、まだ映画の方はまだです。見てみようと思います。
  • そのドアは開けてはいけない! | fic-tion world

    バイオハザード 【公開】2002年(ドイツアメリカ・イギリス映画ゲームが原作なんですが…! 私はゲームは少しだけしたんですが最初の最初で怖くてギブアップでした。 生物兵器を作った会社 vs 謎の女性の話です。 シリーズ後半(全6作品)になるにつれてゾンビが進化します。 有り得ない話じゃないのかもしれません。

    そのドアは開けてはいけない! | fic-tion world
    kobonemi
    kobonemi 2020/01/12
    6作もあるんですね、もう18年前とは、時が経つのは早いです。
  • 今年の目標は立てましたか? - fic-tion’s world

    短編小説:ありのママ162話 今年の目標 今回の登場人物紹介 斉藤ショウ:小学六年生の男の子 ユウ:ショウのお兄ちゃん 冬休みの宿題を持ってお兄ちゃんちに行く。 お兄ちゃんがを読んでいた。 「何読んでるの?」と僕が聞くと 「帝王学の。」とお兄ちゃん。 ふぅ~ん。ジャムおじさんの次は帝王になるのか?と僕は思いながら、冬休みの宿題を始める。 「まだ、宿題終わってないのか?」とお兄ちゃんが言う。 「あと、今年の目標。これが一番難しいんだよね~」と僕。 「なんだ。そんなの簡単だよ。今年の目標は【死ぬまで生きる】だよ。」とお兄ちゃん。 僕はビックリする。だって、美姫さんと同じことを言ったから。 「お兄ちゃん。それ、美姫さんも言ってたよ。」と僕が言うと 「だろうな。母さんが毎年言ってたから。ショウ、それ宿題に書いたら先生がビックリしただろう。」とお兄ちゃん。 「お兄ちゃんも書いたの?」と僕が聞くと

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    kobonemi
    kobonemi 2020/01/10
    お兄さん、さすが!今後も楽しみです!
  • ゲームは好きですか?! | fic-tion world

    ゲーム 【公開】1997年(アメリカ映画) この映画私的にはかなりおすすめ!ですが、好きな人と嫌いな人に分かれると思います。 あまり書くとネタバレになるので…。 ラストまでゲームを楽しんで下さい。 この映画ゲームという事をお忘れなく。

    ゲームは好きですか?! | fic-tion world
    kobonemi
    kobonemi 2020/01/08
    これはまったく知りませんでした。興味がわいてきますね!観てみたいです。
  • 映画に行こう~。 | fic-tion world

    お兄ちゃんが夕飯をべに来て、そのまままったりとみんなでテレビを見ていた時、 「あっ、この映画見たいんだよね~」とお兄ちゃんが言った。 「あっ、僕も」ちょうど僕も見たい映画だった。 「お父さんも見たいなぁ~」とお父さんが言う。 「3人で見に行く?」と僕が言うと 「私は?」と美姫さん。 行きたいなら行きたいっていえばいいのに…。 「美姫さんも行くの?」と僕が聞くと 「行く。」とひと言。 どうせ寝るのに~と僕は思う。*1 まぁ、4人で出かけるのも悪くない。 「さて、いつ行くか。」とお父さんがカレンダーを見る。 「思い立ったら吉日だから、明日は?」とお兄ちゃん。 「明日は、仕事だけど、夕方からなら大丈夫だよ。」とお父さん。 「うん。僕も冬休みだから大丈夫。」と僕が言うと 「俺も大丈夫。」とお兄ちゃん。 「私も予定ないよー」と美姫さん。 うん。分かってる。 次の日ー。 「ショウ。映画の券は、大人が

    映画に行こう~。 | fic-tion world
    kobonemi
    kobonemi 2020/01/05
    これは贅沢な時間になりますね!
  • 今年もよろしく~ねっ | fic-tion world

    トントントントン。 キッチンの方から音がする。 お父さんが朝ごはんを作ってくれている音だ。 魚の焼けるいい匂いもしてきた。 あれ?この匂いは……おだ。 今日はお正月。1月1日だ。 あっ。お雑煮の匂いもしてきたぞ。 僕は、ベットからガバッと起きる。 ……今日はお正月。1月1日……。 目がパッチリと覚める。僕は、ドキドキしながら抜き足差し足でキッチンに向かう。 と、その途中でお父さんに会った。 お父さんと目が合う。お父さんがうなづく。 あぁ……やっぱり。。。 力の抜けた僕は、キッチンに続くドアを開ける。 「あら、ショウ。あけましておめでとう。早かったのね。」とにこやかに朝ごはんを作る美姫さんの姿があった。 ぼくんちの元旦は恐怖だ。 だって、美姫さんが働くから。 今年だって朝早く起きて、朝ごはんを準備してくれて…洗濯まで干したり…。 と言っても美味しい朝ごはんが待っているわけでは無い。 僕とお

    今年もよろしく~ねっ | fic-tion world
    kobonemi
    kobonemi 2020/01/04
    この解釈は考え付きませんでした(笑)。今年も思わず微笑む話やドキリとする話題も楽しみにしています。
  • 家庭が基準 | fic-tion world

    僕が、つい最近まで勘違いしていた事がある。 美姫さんのせいなんだけど。 それは、お歳暮の話。 12月に入ると僕の家にはおじいちゃんから美姫さんにお歳暮が届く。 僕は美姫さんとお父さんからお歳暮を貰う。 これが当たり前だと思ってたんだ。だって美姫さんが「お歳暮ってのは、一年間お世話になった人に【ありがとうの気持ち】を渡すものだよ。」と言っていたからね。 僕が美姫さんとお父さんに貰うわけは“一年間、可愛さをくれたから”らしい。 そして美姫さんがおじいちゃんに貰うわけも“一年間、可愛さを与えた”かららしい。 だから、僕は12月はクリスマスプレゼントとお歳暮を貰っていたんだ。 年末の話をもう一つ。 美姫さんは、年賀状を絶対に出さない。 毎年、喪中らしい。 「今年はね、庭のアリが亡くなっているのを夏に見たよ。」だってさ。 自分の家の敷地内にいるものはすべて家族らしいよ。 家の中の虫は退治するのにね。

    家庭が基準 | fic-tion world
    kobonemi
    kobonemi 2019/12/30
    こんなお歳暮が理想的かも!いつも楽しく読ませていただきました。来年も楽しみです。良いお年を!
  • 今、なんじ?? | fic-tion world

    美姫さんに聞いてはいけない事はいろいろとある。 そのひとつが時間だ。 「美姫さん。今何時?」とお父さんが聞く。 朝のバタバタしている時間、ゆっくりと時計を見れるのは美姫さんぐらいだ。 「8時前。」と美姫さんは言う。 その言葉に僕もお父さんも「えーっ。遅刻する~。」とさらにバタバタとする。 僕とお父さんがいつも家を出る時間は7時40分だ。8時は遅刻する。 「ショウ。急ぐぞ!!」とお父さんが言う。 「ちょっと待って~」と僕も急いで準備をし、玄関へ向かう。 と、お父さんが回れ右をする。僕はお父さんにぶつかりそうになる。 「お父さん、危ないよ~」と僕が言うと 「ショウ。まだ、7時15分だ。」とお父さん。 「えっ?」と僕が言い、玄関の時計を見る。 ーー7時15分を少し過ぎたぐらいだーー 美姫さんにまた騙された。 リビングに2人で戻り「美姫さん、8時前じゃないよ。」と僕が言うと 「えーっ。8時前じゃん

    今、なんじ?? | fic-tion world
    kobonemi
    kobonemi 2019/12/27
    朝は特に時間にシビアになってしまいますね、このくらい余裕があってもいいかも(笑)。