◇6月に「追悼運行」検討へ 07年3月末で廃線となった栗原市の第三セクター「くりはら田園鉄道」(略称・くりでん)の清算業務がほぼ完了し、同市の佐藤勇市長は31日、同社から財産の寄付を受ける契約を交わした。 佐藤市長は契約締結の際、08年に起きた岩手・宮城内陸地震の犠牲者の三回忌に当たる今年6月14日と前日の13日に、旧若柳駅構内で保存車両を「追悼運行」する考えを明らかにした。今後、くりでんのサポータークラブなど関係者と具体案を検討する方針。 佐藤市長は「くりでん資産保全活用に関する検討委員会の麦屋弥生さんと岸由一郎さんの2人が宿泊先の駒の湯温泉で犠牲になるなど、くりでんと地震には切り離せない思いがある」と述べ、「追悼運行」の希望を表明した。 旧若柳駅構内は市が10年度を皮切りに鉄道公園にする事業を進め、動態保存した車両を旧石越駅(登米市)方面に向かって当面、片道500メートル運行するプラン