鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が市議会を開かずに専決処分を続けている問題で、地元の北さつま漁協(砂畑奉作(ともなり)組合長、約1200人)は29日、「違法な専決処分で予算措置された機械は使えない」として、魚の自動選別機の導入を見送ることを決めた。 竹原市長は今月7日付で、選別機の購入費約3000万円を盛り込んだ総額約9300万円の一般会計補正予算を専決処分した。しかし、市長は市議が請求した臨時議会の招集を拒否し続けており、伊藤祐一郎知事は「専決処分は地方自治法違反」として、2度の是正勧告を出している。 漁協は29日、市内で理事会を開催。砂畑組合長によると、13人の出席者からは「是正勧告を受けた専決処分による選別機は不要。導入すれば市民の感情を逆なでする」など、導入見送りを求める意見が相次いだという。 砂畑組合長は「選別機の導入は漁協が市にお願いしたのだが、竹原市長には市政の混乱を早く治めて