「タクシーもライドシェアも両方やる」。今年設立のスタートアップ、newmo(ニューモ、東京・港)が今、台風の目となっている。7月には大阪のタクシー会社、未来都(大阪府守口市)を買収。今秋からは、大阪で自社アプリを活用したライドシェア事業を本格化する。 業界内外からの関心は高く、メルカリなどすでに10社以上から120億円超の資金を調達している。2025年度に全国展開、タクシー車両3000台、ドライバー1万人の確保という目標を掲げるニューモ。目指す先はどこなのか。同社の代表取締役CEO(最高経営責任者)、青柳直樹氏に話を聞いた。 どのような課題意識からニューモの設立に至ったのでしょうか。 ニューモの青柳直樹CEO(以下、青柳氏):全国の移動の課題を解決したいという思いから、事業を始めました。近年ではインバウンド(訪日外国人)が急拡大する中で、タクシー不足はより顕著です。東京や大阪のタクシー乗り