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  • もう土下座の機会は来ない: 武藤文雄のサッカー講釈

    いつも、いつも、私の期待を、全く予想外の斜め上に外してくれる選手だった。そして、最後の最後まで、信じられない外し方をして、私たちから去って行ってしまった。 いつも、いつも、「おい、何をやっているんだ」と野次を飛ばしたくなる選手だった。そして、最後の最後まで、「おい、何をやっているんだ」と叫ばれながら、私たちから去って行ってしまった。 いつも、いつも、「まだやれる、もっとやれる」と思わせてくれる選手だった。そして、最後の最後まで、「まだやれる、もっとやれる」と皆から支えられ、私たちから去って行ってしまった。 私がはじめて、松田直樹を見たのは、1993年の日開催のワールドジュニアユースだった。敵FWと正対して自分得意の間合いに詰めるうまさ、敵のパス方向を適切によめる読みのよさ、いわゆるフィジカルの強さを活かした強い当たり。まだ16歳の若者が、ここまでできるのだ。そして、前年のアジアカップ制覇

  • 前田遼一の完成: 武藤文雄のサッカー講釈

    前田遼一はいわゆるアルゼンチンワールドユース世代、駒野、寿人、石川ナオ、茂庭、森崎兄弟らと同世代と言う事になる。大柄でボール扱いが巧み、80kgの体重を抱えながらしなやかなターンができる。日人選手で、これだけの体重を持ちながら最前線で技巧を発揮できるタレントは、非常に貴重な存在となる。実際、日サッカー史である程度実績を残したストライカで、前田クラスの体重を持っていたのは、釜邦茂と高木琢也くらいのはず。最前線で強さを発揮した原博実、鈴木隆行、久保竜彦と言うストライカ達も体重は70kg前半から半ばくらいだったはずだ。 サッカー経験のある方なら同意いただけると思うが、上背の差(あるいは足の長さの差)は、位置取りや動き出しの工夫である程度はカバーできる。けれども、体重差は相当に厳しい。ボールを追いながらショルダーチャージをし合えば、負けるのは多くの場合軽い方になる(もちろん、膝をうまく使って

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    koichi99 2012/06/08
    永遠の未完のエースにならなくてよかったな。
  • 提案するならば、せめて考えてからやってくれ: 武藤文雄のサッカー講釈

    おかげさまで、ここのところ業がどうも忙しい。今日も遅くに帰宅して、一杯やりながら最近一番愛読しているブログを冷やかそうとしたら、ガッカリ。来であれば、1日で一番愉しい時間が、一番疲れる時間になってしまった。弊コメント欄にも書いて下さった方がいたが、またもゾンビのように、実行不可能提案が出されたようだ。 田嶋幸三さんが提案したらしいが、提案するのは構わないが、頼むから少しは考えてから行ってもらいたいものだ。ここまで言語技術以前の思考技術が低くて、恥ずかしくないのだろうか。 いくら理屈をこねても「秋春制」は実行できないのだ。それらについては、以前から再三再四講釈を垂れてきたので、興味ある方は、これらをお読みください。 上記のリンクを読んでいただければ、常識的な方ならば、簡単に理解いただけるだろうが、要約しよう。日本代表、J1、天皇杯、ナビスコ、ACLなどの公式戦は、(ナビスコのグループリー

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    koichi99 2012/05/10
    協会側が提示したカレンダーをみてみたいものだ。
  • 五輪代表男子展望2012: 武藤文雄のサッカー講釈

    五輪大会の組み合わせが発表された。女子の組み合わせが、男子以上にマスコミに騒がれるのだから、結構な時代になったものだ。 たしかに、女子は現在世界一だし、今年に入ってからの強化試合は、結果も内容も順調。金メダルの可能性も十分ある状況ゆえ、一般マスコミの注目も高いのは当然だろう。それはそれで、近々講釈を垂れたいとは思っている。 ともあれ、今日は男子の展望と言うか、愚痴と言うか、期待と言うかについて、講釈を垂れたいと思う。 1.五輪への考え方 そもそも日は五輪にどう臨むべきなのか。2つの考え方がある。 1つは「しょせん若年層の大会、ワールドカップ(予選)、アジアカップ(予選)と、それらの準備で日程は手いっぱい、予選だけは確実に勝ち、大会は成り行きで戦えばよいだろう。」と言う考えだ。少なくとも、4年前の北京、日協会は(さすがに、そうは明言しなかったが)そのような選択をした。そして、多くの国

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    koichi99 2012/05/07
  • 俺たちのベガルタが還ってきた: 武藤文雄のサッカー講釈

    ナビスコで、ベガルタは敵地フロンターレ戦に完敗。守備の細やかな修正の欠如、失点のタイミングの悪さ、流れが変わった直後の試合運びの拙さ、押し込んだ時間帯の冷静さの欠如、すべてに課題を見せつける情けない試合だった。 ああ、俺たちのベガルタが還ってきたのだ。 今朝のエルゴラッソ、悪い予感がした。手倉森監督が「眠れる川崎フロンターレを起こしてはいけない」と語っていたからだ。あのさあ、確かにうちは序盤戦好調だよ、先方は監督更迭を含めて苦しんでいるよ。だけどさあ、冷静に戦闘能力を比較しようよ。しかも、先方の監督は、あなたの師匠格の望月達也さんじゃないですか。あなたねえ、「奢る誠は久しからず」だよ。 しかも、チームの状態は必ずしもよくなかった。ジュビロ戦、レイソル戦、1勝1分けで乗り切ったとは言え、2試合続けて2失点。そのいずれも失点も、無様なものだった。守備を基盤に戦うべきチームなのに、基盤がぶれてい

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    koichi99 2012/04/20
  • 悪くない完敗: 武藤文雄のサッカー講釈

    は、ウズベキスタンにホームで完敗。何とも味わい深く、ひどい内容の試合だった。 前半はよかった。立ち上がりこそ、ウズベクの技巧にボール保持を許したものの、吉田麻也と今野のセンタバックコンビの充実振りが際立ち、危ない場面を作らせない。そして、次第にペースを確保し、香川が敵陣近くで前向きにボールを持つ機会が増え、次第に好機を掴めるになる。 20分過ぎの、香川のパスから岡崎が抜け出し、切り返して左足でバーに当てた場面は、実に美しい攻撃だった。ただ、あれは岡崎は決めてくれないと。スペインやブラジルと戦う時に、あのような決定機は、そう何回も訪れないのだから。と、あの時点では、余裕を持って考えていたのだが。 その後も、香川と岡崎を軸に多彩な攻撃。従来中々代表では機能しなかった藤も、もう少し強引にドリブルで仕掛けて欲しかったが、逆サイドの岡崎に見事なクロスを通したり、まあまあの出来。 マイクも、よく

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    koichi99 2012/03/02
    「腹は立ったし、不愉快だったし、乾は許し難いが、まあいいだろう。4年間、チームがピークを継続できる訳がない。」今が波の底だと思いたい。
  • まずは関塚氏更迭から: 武藤文雄のサッカー講釈

    試合が1対1のまま進む。 ラスト5分になり、当然のようにシリアは猛攻をしかける。したがい、日としては分厚く守って、落ち着いて時間を使いたいところだ。駆け引きや判断に不満山積のこのチームだし、この日もここに至るまでの試合運びには嘆息だらけだったが、敵地クウェート戦の終盤はちゃんと試合をクローズした実績もある。 実際敵エースのアルスマに対しては、粘り強くマークしていたし、こぼれ球も落ち着いて拾えていた。「山田直輝と東と永井の3人が、いつも無理せずに、もう少し時間を稼いでくれればよいのに」と言うあたりが、不満ではあったが。 日のクリアに対し、シリア2番の主将でセンタバックの大黒柱アルサリフが挙動を開始する。ある意味では最も恐ろしい選手だ。ところが、そばにいる山田直輝の対応が遅い、イヤな予感がした。アルサリフは、山田が遅れた寄せに対し、強引なシュート。ドライブのかかったシュートに権田は的確に反

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    koichi99 2012/02/06
    協会が更迭するというリスクをとるかどうか…。幸い、次の試合までは日数があるし、フリーの人材も何人かいそうだ。 #jfa2012
  • 松田直樹さん追悼試合: 武藤文雄のサッカー講釈

    少年団の練習もあり、ちょっと疲労気味だったので、生観戦はやめておく事にした。テレビから流れてくる映像を見て、「行けばよかった」いや「行くべきだった」と後悔した。井原正巳が元気なプレイ姿を見せていたからだ。しかも、そこに攻め込んでくるのはカズ。 フィリップの反対側のベンチに水沼貴史が座っていたが、ちょっと違うよね。ここは、岡田武史か木村和司のいずれかでなければダメだったのだが、それぞれお2人に別々の事情があって...松田とは、ほとんど縁がなかったはずのカズが全軍を仕切るのは、スタアの所以だろうが。 試合に戻ろう。 中田英寿を起点に、カズが前線でがんばり、藤田俊哉が後方から進出する攻撃。中澤佑二が前に出て押さえて、井原が微妙にラインを上下する。この微妙な上下動、動き出しのタイミングも、修正の細やかさも、往時の井原ではなかった。でも、中澤を動かしてから、自らがそのカバーに入る動きそのものは、80

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    koichi99 2012/01/24
    「ああ、どうして、君はたった1回しかワールドカップに出てくれなかったのか。」
  • 城福浩氏、ヴァンフォーレ監督就任: 武藤文雄のサッカー講釈

    ヴァンフォーレの監督に、城福浩氏が就任した。 非常に興味深い人事だ。城福氏は、昨期半ばまでFC東京の監督を務めていた訳だが、その期間に、日サッカー史における最高級と最悪の実績を、それぞれ残しているからだ。 まず最悪の実績。言うまでもなく、昨期FC東京を2部落ちさせた事だ。 正直言って、長い日サッカー史を振り返っても、あそこまで戦闘能力が充実していたチームが2部落ちしたのは記憶にない。しかも、少し負け続けて、順位が下がっただけで、明らかにオタオタして、試合ごとにクルクルとメンバ構成や選手のポジションを変えて、自らどんどん状況を悪くしていったのだから、あまりみっともよいものではなかった。最終的には途中解任され、陥落を決めたのは後任の大熊氏ではあったが、あの前代未聞の陥落劇の主役は、間違いなく城福氏だった。 一方で最高級の実績。ナビスコカップ制覇も見事だったが、それ以上に、有為な人材を、大き

  • しつこく五輪代表について: 武藤文雄のサッカー講釈

    少ししつこく、五輪代表について考察を続けます。講釈師流邪推の連発ですよ、あくまでも。 エルゴラとダイジェストの五輪代表記事は、このシリア戦に相応の高い評価を与えている。その論調は、同点にされた後に勝ち越した事を「成長」「収穫」と捉えている。しかし、戦闘能力がより高いチームが、後半半ばに追いつかれ、そこから突き放すのは、サッカーでは当たり前の事。さらに言えば、この五輪代表は昨年のアジア大会制覇と言う実績が証明するように、元々勝負強いチームなのだ。ヘマな試合展開で突き放し損ねた、あるいは同点にされたのを、戦闘能力差で勝ち切った事を、今さら誉めるのは、かえって彼らに失礼ではないのか。 もう1つ、ダイジェストは「清武、原口をA代表に取られ、主将の山村を負傷で失いながら」と書いていたが、これもなあ。関塚氏は自ら敢えて、大前、茨田、青木、金崎、小野、柴崎と言ったタレントを選考外にしているのだ。やや人材

  • 深刻な五輪代表: 武藤文雄のサッカー講釈

    五輪代表は、非常に苦しい試合ながら、国立でシリアに重要な勝利。この手のタイトルマッチはとにかく結果が大事なので、当によかった。当によかったのだが... 内容は最低としか言い様のない試合だった。 日選手の技術、フィジカルはすばらしい。すばらしいのだが、あまりに判断力が低いのだ。この判断力の低さは、先日のマレーシア戦でも見られたが、何ら改善されていない。ここまで、あまりに稚拙で愚かな試合展開を見せられると、そしてマレーシア戦以降それが何ら改善されていない現実を考えると、何かしら絶望的な想いに囚われてしまう。 とにかく前に前に急ぎ過ぎなのだ。 中盤なり後方で、ボールを回すのと、縦に急ぐのとのバランスは、常にサッカーにおける重要な課題だ。安全サイドのために、ボールを回してばかりいると、およそ迫力のないサッカーになり、結局その回したボールを奪われて速攻をらったりするなど、ロクな事はない。だか

  • モンテディオの陥落: 武藤文雄のサッカー講釈

    3節残して、モンテディオのJ2降格が決まった。 隣県にホームタウンを持つベガルタのサポータとしてと言うよりは、遥か彼方30年前に東北サッカー界で青春を送った、あるいは40年来日本代表を追いかけてるサッカー狂として、いくばくかの感想を述べたい。 最初に結論を述べる。 この4シーズンのモンテディオの活動は、正に「日サッカー史に残る快挙」である。賞賛、尊敬の言葉しかない。 まず、必ずしも経済規模に恵まれないこのクラブが、堂々と3期に渡りJ1の地位を維持した事がすばらしい。 Jリーグにはエスパルスを筆頭に、明確な親会社を持たないクラブは多数存在する。このうち、サッカー王国(少々古い言葉で恐縮だが)の清水は別格で特別な存在だ。そして、アルビレックス、コンサドーレ、アビスパ、そしてベガルタと言ったクラブは、ホームタウンが政令指定都市で人口が非常に多いと言う特色がある(たとえば欧州においては、人口10

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    koichi99 2011/11/15
    "この4シーズンのモンテディオの活動は、正に「日本サッカー史に残る快挙」である。賞賛、尊敬の言葉しかない。" #jleague #montedio
  • 敵シュートなし、CK1本だけ: 武藤文雄のサッカー講釈

    何とも景気のよい試合だった。これだけの大差の試合は、04年ドイツ大会予選の埼玉インド戦以来の事か。中村俊輔腕章事件が懐かしい。あと比較的最近は、09年アジアカップ予選の香港戦。 10年以上前はアジアのタイトルマッチでは、フィリピン、マカオ、ブルネイ、バングラデシュなど、かなり戦闘能力の落ちる相手と戦う機会も多く、このような大差がつく試合は結構多かった。その究極は、メキシコ五輪予選。フィリピンに15-0で勝った事による特失点差の貯金で、直接対決で引き分けた韓国を競り落としに成功。これが、後の銅メダルにつながった事は、皆さんご存じの事と思う。ところが、最近はシード方式が確立した事もあって、日はタイトルマッチで、そんなに弱い相手とは戦う機会は少ない。 タジキスタンはシリアの失格処分で繰り上がりの3次予選進出とは言え、決してそう戦闘能力は低くなかった。ここまで、ウズベキスタン、北朝鮮それぞれに、

  • 韓国の健闘を称えて: 武藤文雄のサッカー講釈

    昨日も述べたが、今の日韓国を単純に比較するのは公平ではない。 先方はアジアカップでのピーク狙いでチーム作りをしていたのに対し、当方は既にブラジルに向けて積み上げて来ているのだから。そう言う意味では、PK戦に持ち込まれると言う失態を演じたものの、アジアカップ準決勝で勝利していた訳で、今日完勝するのは、当然だったと言えよう。 むしろ、3点差になってから、よく粘り、ポストの助けも借りながら、日韓戦史上はじめての4点差試合を阻止した、韓国イレブンを称えるべきだろう。だいたい、韓国にしても、ワールドカップ3次予選で日と戦う訳ではないし、いたずらに悲観的になる必要はない。もちろん、前半で岡崎を壊し損ねていたら、もっと悲惨な内容と結果になっていただろうが。 趙広来氏も、この日の完敗は覚悟していたの違いない。現役時代から、サッカーの全てを知り尽くしたかのようなプレイを見せてくれた男だ。現実が見えてな

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    koichi99 2011/08/11
    これくらい、上から目線で書ける機会もそうないからなー。たまにはいいでしょう。
  • 澤の同点弾: 武藤文雄のサッカー講釈

    先般の女子ワールドカップ決勝、澤の同点弾について。あの劇的な得点、澤はいったい足のどこでシュートしたのだろうか。 勝利後も、幾度も再生映像が流れたが、私にはさっぱりわからなかった。トーなのか、アウトフロント(足の甲の外側)なのか、アウトサイド(足の外側)なのか、ヒールなのか。さらに言えば、当てて方向を変えただけなのか、足首を捻ってスナップを利かせたのか、あるいは膝を使って能動的に方向を変えたのか。宮間がピタリと合わせて来たボールを、一体どのようにしてあのコースに飛ばしたのか。いくつもの可能性が考えられる、実に難解な一撃だった。 サッカーの妙技は、場面的な劇的度が高いもの、技術的な難易度が高いものに2分されると思う。たとえば、前者の典型はジョホールバルの岡野の決勝点であり、後者の典型は06年ワールドカップのアルゼンチンでセルビアモンテネグロから奪ったカンビアッソの25パス得点である。そして

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    koichi99 2011/08/02
    面白い考察。こういうの考えるの楽しいなぁ。
  • 平日デーゲーム観客14,519人: 武藤文雄のサッカー講釈

    手倉森氏は語った。まず、ゲームに入るにあたり、『震災の影響でデーゲームになり、ここに集まってくれる今日のサポーターは、自分のサラリーよりもベガルタに対して生き甲斐を感じてくれる人たちだ。自分達がいなければベガルタは勝てないと支えてくれる人たちだ。』と選手に言った。 これには笑った。今日ユアテックに参戦した戦士達に感謝を捧げると共に、この大事な日にユアテック詣でができなかった私のようなヘタレに対する厳しい叱咤である。 ここ最近、手倉森氏の試合後のコメントは、そのチーム作りの手腕と同様に、着実に向上している感があった。この日のコメントは、それを一層印象づけるものだった。ちょっと隙も多いけれど、間違いなくチーム作りに格段の才がある手倉森氏。この監督と共に、着実にクラブ史上最強の戦闘能力がより向上しているの体験できるのだから幸せなものだ。 たとえば、望月前監督と共に戦い(手倉森氏はコーチね)涙した

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    koichi99 2011/06/16
    平日のデーゲームで14000人以上集まったのはすばらしい。
  • 震災後初戦のユアテックスタジアム: 武藤文雄のサッカー講釈

    29日朝、東北新幹線は当たり前のように仙台に向けて出発する。「満席のはずなのに、妙に空席が多いな」と思っていたら、大宮駅でなるほど、赤い服を着込んだ方々が大量に乗り込んでくる。いつもは1時間40分ちょっとで仙台に着く「はやて」なのだが、2時間以上かかるのが、ほんのちょっとの違い。 ついこの間までは、新幹線で仙台に帰る事は叶わなかったのだが。 地下鉄に乗ると、いつもと同じように黄金色の服が多数いる。赤い方々もそれなりに見かける。八乙女駅を過ぎると、右手にユアテックが見えてくる。南側階段でのんびりしている赤い方々がまず目に入り、その後メイン側に多数の黄金色の服を着た僚友たち。そして、地下鉄は泉中央駅に。 ついこの間までは、地下鉄は台原までしか行ってなかったと言うのだが。 ユアテックで多くの友人たちと再会。いつものように酒盛りをして、キックオフに臨む。皆で歌って踊って試合が始まり、勝利に歓喜する

  • 天皇杯を中止するしかないのではないか: 武藤文雄のサッカー講釈

    諸事多忙なので手短かに暴論を。 大昔から国内の代表戦に援助し続けて来てくれた酒精メーカ様も、これまた大昔から年末の公式世界戦を支えて来てくれた自動車メーカ様も、やはり以前よりもリーグ戦の充実に力を提供してきてくれた菓子メーカ様も、すべて尊重するのは、よく理解できる。いずれも、当に重要で、感謝してもし切れない恩人達なのだから。そして、この災害下、その恩人達から提供いただけるキャッシュは、短期的にもとても重要なものになる。 けれども、あの悲劇は我々からシーズン中の約40日の貴重な日々を奪ってしまったのだ。時間と言う資源は、ある意味最も高価なもので、買い戻す事は不可能なのだ。したがい、その貴重極まりない資源を失った以上は、何かを捨てる必要がでてくる。と、言って自分たちの分である全国リーグが最優先である事は言うまでもなかろう。 だから、今回だけは信頼できる遠方の友人に、未曾有の自然災害ゆえに不

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    koichi99 2011/04/27
    確かに暴論かもしれないが、アリだと思います。今年はJリーグを再開出来ただけでもマシだと思わないといけない。 #jleague #soccer_jp
  • シンガポールにて: 武藤文雄のサッカー講釈

    現地社員の車に乗ると、リバプールのマフラーとクッションが置いてある。 私「リバプールを応援しているのですか?」 彼「そうです。私のクラブはリバプールなんです。」 私「リバプールはワールドクラブカップで日に何回か来た事があるから生で見た事があります。」 彼「でも一度も世界チャンピオンにはなってないんですよ。」 私「でも何回も欧州を制覇しているのだから、やはりすごいですよね。数年前にも来日した時はジェラードの全盛期だっけど、やはりすばらしい選手でした。」 彼「今でもすばらしい選手です。」 私「おっしゃる通り(笑)。」 彼「武藤さんはプレミアではどこが好きですか?」 私「欧州のクラブは特にどこが好きと言うのはありません。」 彼「そうか。Jリーグですね。Jではどこを応援しているのですか。」 私「私のクラブはベガルタ仙台。さっき、故郷が地震で被害を受けた話をしたでしょう。その仙台のクラブですよ。ラ

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    koichi99 2011/04/25
    楽しい、サッカー談義。
  • カズと言う奇跡: 武藤文雄のサッカー講釈

    明日は、日本代表対Jリーグ選抜のチャリティマッチ。 重苦しい日々が続く中で、長谷部や長友らが帰って来てくれて、有料試合を観られる事を素直に喜びたい。両軍の選手達それぞれに、多くの想いがあるだろう。観戦するサポータ達にも、複雑な想いがあるだろう。私にも、仙台出身のサッカー狂として、何とも言えない想いがある。 ただ、とにかく、私は華やかなスタア達の競演が観られればそれで十分だと思う。 ちょっと視点を変えて、改めてカズについて考えてみた。カズがアジア最優秀選手になったのは93年のドーハの悲劇の年。あれから、なんと18年の月日が経った。あの年に生まれた子供が、普通にJリーガなのだ。そして、今なお元気にプレイをして、さらに今回のチャリティマッチでも、主役の1人として君臨している。いったい、この男は何なのだろうか。 カズについて5年前にこんな事を書いた。これは自分なりにカズの記録としては決定版?なので