大河ドラマ「功名が辻」は、戦国武将が群雄割拠する時代を生き抜いた山内一豊とその妻・千代の物語である。彼の最大の危機でありチャンスが、天下分け目の関が原の合戦であった。結果、彼は、徳川家康率いる東軍方につき、勝ち組となる。東西の戦力が拮抗していたにもかかわらず(むしろ西軍のほうが多勢であったにもかかわらず)、東軍が勝利したのは、「知略の武将」石田三成と、「人間力の大成者」家康の差といえよう。これはすでに論じたように、知力や武力を前提としても、他の人々を動かすためには、「情意」のような人間力のほうが大きな力を発揮することを示した例といえよう(前にはこの人間力をEQという言葉で議論した)。 上記のような戦国時代における大名と同じように、企業においても業績を上げるためには、優れたリーダーの存在が極めて大きなことは間違いがない。 ここでもEQ論の大家であるD・ゴールドマンの成果("Leadershi