積水化学工業が今年1月に、CSR(企業の社会的責任)経営の基盤となる新部署「CSR部」を設立した。従来、環境経営部とCS品質経営部、総務・人事部にそれぞれ在籍していたCSR関連の担当者を一カ所に集めた。およそ50人の専任者を集約し、CSR経営の強化を図る。 同社のCSR経営は、「環境」「CS品質」「人材」という3つの方針からなっている。環境分野では、2010年度に同社で定めている「環境貢献製品」が連結売上高の50%を超すことなどを目標としている。「CS品質」の分野では顧客の声を広く集め、経営に生かす取り組みに挑んでいる。人材分野では「従業員は社会から預っている貴重な財産」という考えに基づいて、社員の研修や定年退職者の再雇用、育児支援などの充実を図っている。 今回の組織改革では従来、それぞれの目標の達成に取り組んでいた3つの部から担当者を集めた格好となる。「今後はシナジーを出していければ」と
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