図1 IT投資によって期待する効果・目的 (複数回答可):日本企業と北米企業との比較。有効回答数は,日本企業が920,北米企業が650 ガートナー ジャパンは3月8日,日米のIT投資動向に関する調査結果を発表した。それによると,日本は「守り」の投資を重視しているのに比べ,北米は「守り」と「攻め」の両方を重視しており,IT投資の目的と期待する効果が両者の間で大きく異なることがわかった。 この調査は,ガートナーのIT投資調査チームが2006年11月に日本で,9~11月に北米で実施したもの。 「IT投資によって期待する効果・目的」を聞いたところ,日本企業では「業務プロセスの効率化」(65.4%)「業務コストの削減」(63.4%)「社員の生産性の向上」(55.5%)の3項目に回答が集中し,現場の体質強化を重視する「守り」の投資傾向が強いことがわかった。その一方で,「新規顧客獲得」(8.3%)および