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ブックマーク / watashinim.exblog.jp (35)

  • 都知事選とリベラル・左派の問題 | 私にも話させて

    都知事選で「脱原発」を標榜する細川護熙候補が話題となっているが、細川は、「放射性廃棄物の最終処分場の受け入れを「東京は当然、ある意味で負担しないといけない」と述べた」と報道されている。(日経済新聞インターネット版1月23日) http://www.nikkei.com/article/DGXNASDC2200F_S4A120C1EA2000/ http://69763999.at.webry.info/201401/article_25.html また、kibikibi20氏はツイッターで、「細川護煕が都知事選挙に出たのは、自身が理事長である財団法人「瓦礫を活かす森の長城プロジェクト」の利権が関係してるのかもしれない。「東北の為」とか「エコ」とかいって東京五輪の工事に震災瓦礫を持ってくるかもしれない⇒ http://greatforestwall.com 」と指摘している。 https:

    都知事選とリベラル・左派の問題 | 私にも話させて
    kojitaken
    kojitaken 2014/02/15
    "小沢の政治的定見のなさは、近衛の空虚さに対応", "近衛文麿の孫である細川が、かつての「小沢派左派」を引き継ぐ", "(岩波が批判されて影響力が大幅に減っていれば)宇都宮が候補として出ている、という事態もなかった"
  • メモ18 | 私にも話させて

    岩波書店が1995年に発行した、『「世界」主要論文選  1946-1995』には、原発問題を扱った論文、「反原発」を主張した文章は一つも収録されていない。逆に、ここに収録されている仁科盛雄論文(「原子力問題」(『世界』1947年1月号))は、原子力の平和利用の可能性について極めて肯定的に論じている。とすると、『世界』は1995年時点では、「反原発」を「主要」な問題とは見なしていなかった、ということになる。 この主要論文選が刊行された時期は、社会党が「反原発」を放棄して成立した村山内閣期である。当時、このを手に取った人間で、原発問題に関心が深かった人物からすれば、社会党の転向と同じようなものに見えたのではないか。 私自身の記憶からしても、2006年4月から年末までの『世界』編集部在籍時に、原発問題が話題になった記憶はない。『世界』2011年5月号で、岡厚編集長は、「誌は、原発について、

    メモ18 | 私にも話させて
  • メモ19 | 私にも話させて

    少し前の話になるが、有名ブログ「世に倦む日日」が、『世界』による原発推進派の寺島実郎起用を強い調子で批判していた。代表的なのは、下の記事である。 「「世界」は寺島実郎を降板させよ - 原発推進派の詭弁」 http://critic5.exblog.jp/15493863 「世に倦む日日」氏は、『世界』の岡編集長の読者への言葉は「上から目線」であり、寺島の起用という事実によって、その「反原発」の言葉の真面目さを信じるのは難しい、と批判している。その上で、「反原発」派の言論拠点として、『世界』は寺島の起用をやめるべきだと主張している。 この批判は、そもそも佐藤優の起用を無視している点で奇妙なものだが(同じ「小沢派」だからか)、一見まっとうなことを言っているように見える。だが、この主張は根的に間違っている。 『世界』が寺島や佐藤のような原発推進派を使うのは、単なる惰性や馴れ合いの継続という説

    メモ19 | 私にも話させて
    kojitaken
    kojitaken 2011/07/24
    "そもそも、現在の「反原発」論議は、良し悪しはさておきネットが完全にリードしていて、出版界全体はそれに便乗しているようなものである。これは、少し前の「格差社会」論や「反貧困」論と違うところである。"
  • 2010年秋の情勢について(2):言論界における「小沢派」の成立(下) | 私にも話させて

    2. ここで、言論界における「小沢派」の政治的性格を見ておこう。その重要な一面が、沖縄県知事選での小沢派の諸行動によく現れていると思う。 目取真俊氏は、『週刊金曜日』2010年11月12日号について、以下のように指摘している。 「『週刊金曜日』2010年11月12日号で佐藤優責任編集による「沖縄と差別」という特集が組まれている。その中に佐藤氏と糸数慶子参院議員、佐高信『週刊金曜日』編集委員による座談会がある。冒頭で佐藤氏は10月15日付朝日新聞朝刊が〈仲井眞氏が当選後に再び県内移設容認に軸足を移すことを菅政権は期待している〉と書いたことを取り上げ、〈これは沖縄に対する差別です〉と批判している。そして、佐高氏との間で次のような会話を交わしている。 佐藤 「仲井眞は裏切るかもしれない」という"消耗戦"に巻き込まれてはいけません。それは、沖縄の民主主義を内側から壊すことになります。 佐高 最初か

    2010年秋の情勢について(2):言論界における「小沢派」の成立(下) | 私にも話させて
    kojitaken
    kojitaken 2010/12/18
    興味深い。確かに小沢信者の「官僚支配の打破」論ほどうさんくさいものはない。「みんなの党」なんかも同類だけど。河村たかしも、権力者のくせに「庶民革命」を僭称してるよな
  • 2010年秋の情勢について(2):言論界における「小沢派」の成立(上) | 私にも話させて

    1. 山口二郎が、『週刊東洋経済』2010年12月4日号で、「私も、十数年間ひたすら民主党による政権交代を叫んできたので、リフォーム詐欺の片棒をかついだようで、身の置き所がない。」などと発言している。「またか」と思う人間は私だけではないだろう。有名な話であるが、山口は90年代後半、当時、失敗であることが誰の目にも明白になりつつあった「政治改革」をかつて自身が煽りまくっていたことについて、読者に「謝罪」したことがある。当時、大学の学部生だった私は、あれだけ「政治改革」を煽りまくった山口が、一片の「謝罪」で禊を済ませたつもりになり、何事もなかったかのように再び日政治論をマスコミで語っていること、そしてそのことをマスコミや言論人たちが誰も公的には問題にしていないらしいことに驚いたものだ。10年以上たって、また同じことをやろうとしているように見える。 だが、山口はメディアやウェブのリベラル・左派

    2010年秋の情勢について(2):言論界における「小沢派」の成立(上) | 私にも話させて
    kojitaken
    kojitaken 2010/12/18
    そういえば小沢一郎自身がゴーリストだ、という論が2007年にあった
  • 渡辺治「菅政権の登場と参議院選挙の意義」(『前衛』2010年8月号) | 私にも話させて

    渡辺治「菅政権の登場と参議院選挙の意義」(『前衛』2010年8月号。7月8日発売)から引用させていただく(強調は引用者)。 「 結論から言うと、私は、菅政権は、鳩山政権が国民の運動の圧力のもとではじめた従来の保守の枠組みから逸脱しかねない政治を、保守の枠に戻そうとする、語の正確な意昧での「反動」政権だと思っています。鳩山政権は、昨年の夏の総選挙で、反構造改革と反軍事大国の期待を背に受けて登場し、普天間の国外移設・県外移設や福祉マニフェストの実現を掲げて、部分的には保守政治の枠組みから逸脱をくり返しました。そうした鳩山政権の政治に対し、財界やアメリカ、保守支配層は苛立ちと不安をつのらせました。菅政権は、こうした逸脱を修正して、民主党政権を、自公政権が追求した構造改革と軍事大国の路線に引き戻すことをめざした政権だと言えます。」 「 鳩山政権に代わり保守回帰政権として登場した菅政権によって、支持

    渡辺治「菅政権の登場と参議院選挙の意義」(『前衛』2010年8月号) | 私にも話させて
    kojitaken
    kojitaken 2010/07/31
    "ただ、悲しいのは、「世に倦む日日」や「きっこの日記」などは「仕事」としてやっているのだろうが、今の渡辺は本気なのではないか、という点である。いや、渡辺も「仕事」(共産党の政治方針)なのかもしれない。"
  • 佐藤優の官僚陰謀論を需要するリベラル・左派 | 私にも話させて

    鳩山政権末期あたりから、佐藤優の官僚陰謀論がエスカレートしている。官僚が「集合的無意識」により小沢や民主党政権を潰そうとしている、また、菅直人首相は外務官僚に包囲されている、といった主張だ。副島隆彦との共著の新刊『小沢革命政権で日を救え』でも同趣旨のことを述べている。 ここまで来ると、上の「眼光紙背」の記事の読者コメントにもあったが、ほとんど植草の「悪徳ペンタゴン」論と変わらないと言える。もう佐藤信者しかついてこれないんじゃないか、大丈夫なのか、と心配(?)したものだ。ただ、同時に、こういう荒唐無稽な主張を展開するからには、何らかの狙いがあるのではないか、だとすればその狙いは何か、といったことも考えていた。 そんなわけで気になっていたのだが、『世界』最新号(8月号。7月8日発売)の岡厚編集長執筆と思われる特集冒頭頁の文章を読んで、佐藤の狙い(の一つ)がようやく分かった。以下の文章である

    佐藤優の官僚陰謀論を需要するリベラル・左派 | 私にも話させて
    kojitaken
    kojitaken 2010/07/09
    "佐藤優の官僚陰謀論がエスカレートしている。官僚が「集合的無意識」により小沢や民主党政権を潰そうとしている、また、菅直人首相は外務官僚に包囲されている、といった主張だ。" かのテサロニケ大先生も洗脳された
  • 解釈改憲政党としての社民党 | 私にも話させて

    片山貴夫氏が、ブログの最新記事で社民党を的確に批判している。 http://katayamatakao.blog100.fc2.com/blog-entry-70.html 周知のように、このたび、社民党も含む与党3党は国会法改正案を提出した。共産党は一応反対しているが、社民党批判がないところを見ると、あまりやる気がないように思われる。この国会法改正案が通れば「護憲」か「改憲」かといった議論は事実上無意味になるのであるから、「護憲」を標榜する人々、団体が今回の法案に明確に反対しない場合、存在意義は端的に消滅する。「国会法改正案は憲法9条の政府統一見解の変更を意図したものではない」などという主張が、民主党(支持者)の子供騙しのプロパガンダに過ぎないことは、既に指摘した。 社民党については、護憲政党ではなく、正しく解釈改憲政党と呼ぶべきであって、もはや完全な民主党(特に小沢一郎周辺)の別働隊で

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  • 『世界』2010年1月号と<佐藤優現象> | 私にも話させて

    1. 『世界』2010年1月号(特集・韓国併合100年――現代への問い)が発売された。単に掲載記事に異論があるというだけならば、雑誌それ自体まで取り上げる気も起きないのだが、今号はそのレベルにとどまらない特徴を持っていると思うので、いくつかの特徴を簡単に指摘しておく。 これは、言い換えれば、今号の『世界』は<佐藤優現象>との関連から論じるべき特徴が、如実に表れている、ということでもある。とはいえ、今号では佐藤優は登場していないので、よく事情がわからない読者は、「『世界』も佐藤優と手を切って、朝鮮植民地支配や戦後補償を扱うなど、真っ当なジャーナリズムに戻ろうとしているようだ」などと勘違いするだろう。以下、<佐藤優現象>との関連で論じるべき諸特徴を指摘する。 2. まず指摘しておきたいのは、今号の『世界』は、佐藤優起用についての編集部の状況認識と佐藤との共犯関係が、よく表れている号であろう、と

    『世界』2010年1月号と<佐藤優現象> | 私にも話させて
  • みんなの党(再版「日本新党」)と大連立 | 私にも話させて

    1. 川田龍平参議院議員の「みんなの党」への入党には驚いた。この件は、意外に重要な案件ではないかと思う。 ウェブ上で左派の見解を見ると、予想通り、川田が市民運動を裏切った、といった非難が一般的だ。左派の見解では、「みんなの党」は保守系の新自由主義政党で、自民党や民主党が構造改革路線を一時的に後退させていることに不満を持っている層に支持されている、ということになっており、私もそう思っていた。実際に、新自由主義者の渡辺喜美が党首であり、日版ネオコンとでも言うべき浅尾慶一郎もいるのだから、保守系の新自由主義政党、という規定は正しいように見える。 ただ、今回、川田の入党をきっかけに、恥ずかしながら初めて「みんなの党」の結党宣言やマニフェストを見るなどしてみると、そうした規定はこの党の性格を十分に捉えておらず、かえって有害な役割を果たしかねないのではないか、と思うようになった。 「みんなの党」のマ

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    kojitaken 2009/12/03
    『きまぐれな日々』の過去記事がリンクを張って紹介されているからお世辞を言うわけではなく、興味深いし納得できる論考。
  • 私にも話させて

    新天皇の幼少期からの友人という小山泰生の著書『新天皇と日人』(海竜社、2018年11月刊)には、いろいろ注目すべき記述があるが、中でも興味深かったのは、以下の箇所である。 ・天皇明仁(書中では「今上陛下」。現在は上皇)は憲法違反の懸念があるのにビデオメッセージを放送した。「天皇の言葉で世論が動いたとき、内閣は動き、国会も呼応して、法律が一できあがった、この事実が重要なのです。これからも、そのときの世論が沸騰したならば、それに対しての天皇のお考えが内閣を動かしてもいいのではないでしょうか。つまり、今上陛下は、その前例を作ったのです。」(43~44頁) ・国会で可決された法律に憲法上の手続きの瑕疵があれば、日国憲法第99条の憲法擁護義務により、天皇は法理論上、法律の署名と交付を拒否することができる。法律が可決されたとしても、天皇がそれに署名しなければ、憲法上、その法律は成立しないのだか

    私にも話させて
    kojitaken
    kojitaken 2009/12/03
  • 上田耕一郎の慧眼と誤算――共産党の「社会帝国主義」政党化? | 私にも話させて

    1. 故・上田耕一郎は、「<佐藤優現象>批判」でも名前を挙げたように、山口二郎や和田春樹らによる「平和基法」への最も初期の批判者であるが、上田の『現代世界と社会主義』(大月書店、1982年)を読んでいたら、以下のような一節があった(強調は引用者、以下同じ)。 「 日が「西側諸国」――つまり帝国主義陣営のことです――の一員として、資主義世界の、東西問題と南北問題とがからまりあって生みだされる国際的な政治・経済危機に対処するために、いま、海外における軍事力の発動能力を含む「柔軟な行動能力」を求められているのです。こうして、国際的には、日にたいして、安保条約の双務化改定と、そのために必要な集団的自衛権をもてるようにする憲法改悪というきびしい要求が、すでに日程にのぼされています。 このように今日、日は、資主義世界の経済危機、政治危機に対処するための、「柔軟な、行動能力を待つ」主要五カ国

    上田耕一郎の慧眼と誤算――共産党の「社会帝国主義」政党化? | 私にも話させて
    kojitaken
    kojitaken 2009/11/20
    "共産党の幹部らしい(2003年6月時点で共産党政策委員会安保・外交部長)、『ロスジェネ』の出版にも関わっている松竹伸幸は、城内実をすら擁護している人物である。" ヘタレの私でさえ城内実を否定しているのに。
  • 「楽しくない」思想から「楽しい」思想へ | 私にも話させて

    ブックオフで105円で売っていたので、遅ればせながら『思想地図』創刊号(2008年4月刊)を買ってきたのだが、突っ込んでくれと言わんばかりの発言のオンパレードで笑ってしまった。刊行時に少し立ち読みして馬鹿馬鹿しさに放置していたが、こんなに面白かったとは。気が向いたときに、「一日一言」方式で取り上げることにしよう。 まずは第1回目である。「共同討議「国家・暴力・ナショナリズム」」(参加者は東浩紀・萱野稔人・北田暁大・白井聡・中島岳志。討議の日付は2008年1月22日)の白井聡の発言より(強調は引用者)。 「僕が思想について勉強を始めたのは、90年代後半です。で、いろいろと知識の摂取を始めると、入ってくるものの多くが左旋回したポストモダニズム思想だということになる。そんななかで、僕は漠たる不満を感じるようになってくるんですね。僕は当時、遅れてきたニューアカ少年的なところがあって、いわゆるニュー

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    kojitaken
    kojitaken 2009/10/13
  • 外務省時代の佐藤優に関する民主党当選議員の証言 | 私にも話させて

    前回、鈴木宗男の衆議院外務委員長について述べたが、民主党と言えば、このたび衆議院議員に初当選した、元外務官僚である緒方林太郎議員のブログ(なかなか興味深い)に、面白い記述がある。 ここで緒方は、佐藤の著作や能力を評価しつつも、佐藤について、以下のように証言している。もちろんここでの「某国会議員」とは鈴木宗男のことである(以下、強調は引用者)。 「同氏は非常に巧みなやり方で外務省批判をしています。ポイントは2つです。 ● 自分に都合の悪いことは隠す。 ● 日外交において来秘密に当たるような部分を自分に都合の良いかたちで公開している。 非常に上手く世論誘導をやっているなと思います。同氏は「日外交の秘密に当たる部分に触れても絶対に役所が反論してくることはない」とタカを括っているわけです。それは読みとしては正しいのです。同氏があれこれと秘密を暴いていることに反論すると同じ土俵に乗って議論しな

    外務省時代の佐藤優に関する民主党当選議員の証言 | 私にも話させて
  • 『金曜日』主催イベントに城内実が登場 | 私にも話させて

    城内実が登場。 城内については、kojitaken氏が精力的に取り上げておられる。例えば、下の記事を参照のこと。 http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20090907 なお、佐藤優は、以前『ZAITEN』の連載で、城内とは城内の外務官僚時代から付き合いがあったことを明かした上で、城内を賞賛する旨の一文を書いていた。 『金曜日』の現在と将来(予想)については、「論評:佐高信「佐藤優という思想」③ ブラック・ジャーナリズム化する左派メディア」で論じたので繰り返さないが、佐藤のための『金曜日』読者向けのアリバイ用対談(田中優子との)も今号は載っているし、もう完全に「ブラック・ジャーナリズム」化してしまったようである。 城内の『金曜日』イベントの登場は、『金曜日』の<佐藤優現象>の論理的帰結である。いや、帰結どころではなくてその次もあるだろう。城内以上のタマって誰だ?

    『金曜日』主催イベントに城内実が登場 | 私にも話させて
    kojitaken
    kojitaken 2009/09/19
    言及いただき光栄。それにしても『週刊金曜日』はひど過ぎる
  • 日本は右傾化しているのか、しているとすれば誰が進めているのか 9 | 私にも話させて

    9 戦後補償運動の日国家への回収――「国民基金」を例として 戦後日国家の二つの顔を上下の関係性として捉え、その構図自体を批判するあり方に対して、和田らは、「反日」だけではなく、「分裂」主義という名の下でも、切り捨てることを行なう。 和田らは、日の「右翼」の力の大きさを強調して、自分たちへの左からの批判を「分裂」主義として非難するのである。これは、「<佐藤優現象>批判」でも指摘した、「人民戦線」の意義を強調して佐藤を重用することを正当化することにも似ている。 以下の和田の発言を見てみよう。 「日で植民地支配への反省と謝罪の公式声明を求めて運動してきた人々のなかに、この基金構想(注・アジア女性基金構想)をめぐっても分裂が生じた。私は政府から求められて基金の呼びかけ人となった。私がその求めに応じた最大の動機は、国会決議(注・戦後五十周年国会決議)をめぐる右翼の結集の強さに心底脅威を感じた

    日本は右傾化しているのか、しているとすれば誰が進めているのか 9 | 私にも話させて
    kojitaken
    kojitaken 2009/07/11
  • 私にも話させて : なぜ過去の罪を「天皇制」のせいにして「日本人」を救わなかったのか

    gskim2000@gmail.com   金光翔と申します。韓国国籍の在日朝鮮人三世です。1995年のマスコミ報道はオウム真理教一色だった。そのとき浪人生だった私が、報道の中で一番衝撃を受けたのは、当時読んだオウムの憲法案(だったと思う)に、「「日」という国号は、天皇統治と切り離せないため、国号を「真理国」と改める」(大意)という条文があったことである。 「日」という国号云々は網野善彦あたりの影響だろうが、私が驚いたのは、この「日」と呼ばれる「国」土の上で展開される運動で、「日」とは別の「くに」をつくることを志向する構想が存在しうるし、存在したことである。 さて、西尾幹二は、加害の罪に関する戦後ドイツ歴史認識について、「日では賞賛されているが、ドイツ人は過去の罪をヒトラーとナチスに押し付けて、自分たちを救おうとしているのだ」(大意)とよく語っている。『マンガ嫌韓流』にも、有名

  • 日本は右傾化しているのか、しているとすれば誰が進めているのか 6 | 私にも話させて

    6 左派が右派勢力を封じ込める?①――山口二郎 厄介かつ重要なことは、この「戦後レジームの擁護」という価値観においては、自分たちが右傾化の推進者であるなどとは、恐らく誰も露ほども考えていない、ということである。「ウヨク」や「サヨク」は自分たちは「平和国家」の担い手だと考えているだろうし、右派勢力の中のより右の層は、自らが勢力後退しているとして切歯扼腕しているだろう。そして、特に左派である「サヨク」は、自分たちこそが、小林や田母神のような右派勢力と戦って日の右傾化を阻止しているのだ、とすら考えているだろう。 ただし、こうした「ウヨク」または「サヨク」は、「大東亜戦争」を擁護するような右派勢力を切り捨てるわけではない。むしろ、左派は、そうした右派勢力を封じ込めるという名目で、それを部分的に取り込む、あるいは妥協することを志向する。 例えば、山口二郎は前述の(山口二郎編『政治を語る言葉、20

    日本は右傾化しているのか、しているとすれば誰が進めているのか 6 | 私にも話させて
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    kojitaken 2009/06/20
  • 日本は右傾化しているのか、しているとすれば誰が進めているのか 5  「戦後社会」の擁護 | 私にも話させて

    もうお分かりだと思うが、私が、日の右傾化を支持している中心的な層として考えているのは、こうした、戦後日社会を「平和国家」および「平等社会」としての一つの達成として擁護する、「ウヨク」または「サヨク」である(従来型の右派勢力を軽視しているわけではない。これについては後述する)。特にマスコミ関係者はほとんど全員これだ、と私は思っている。もちろん、日政府は一貫してこの立場であり、外務省官僚たる佐藤優も、このラインからは基的に外れていない。自らが「ソーシャルなウヨク」であることを否定しないであろう、厚生労働省官僚の濱口桂一郎が、『世界』その他の左派系メディアで活躍したり「連合」と関係を持っていたりすることも、なかなか示唆的である。 こうした戦後社会を擁護する「ウヨク」または「サヨク」の支持を中心とした右傾化は、特に安部政権崩壊以後、顕著になっていると思う。 安部政権は、周知のように、「戦後

    日本は右傾化しているのか、しているとすれば誰が進めているのか 5  「戦後社会」の擁護 | 私にも話させて
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    kojitaken 2009/06/18
  • 日本は右傾化しているのか、しているとすれば誰が進めているのか 4 | 私にも話させて

    4 「サヨク」または「ウヨク」の思想②――山口二郎 「ウヨク」の福田に登場してもらったので、今度は、「サヨク」の山口二郎に登場してもらおう。 山口は、ある講演(山口二郎「岐路に立つ戦後日」山口編『政治を語る言葉、2008年7月、七つ森書館)の中で、60年安保以降、格的な「戦後レジーム」が完成したのであり、その「戦後レジーム」は、「内における経済的な繁栄と平等、外におけるそれなりの平和国家路線、この二つの柱をもっていた」と述べている。その上で山口は、この「戦後レジーム」を継承すべきであると主張し、「平和国家路線における解釈改憲は護憲である」としている。 そして、この講演の中で山口は、以下のようにも述べている。 「戦後日は基的には、平和と豊かさを達成し、かなり平等な社会を築いたという意味では成功したという評価があるわけです。そのなかでもちろん、そのような平和や豊かさは日人だけで、そこ

    日本は右傾化しているのか、しているとすれば誰が進めているのか 4 | 私にも話させて
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    kojitaken 2009/06/18