和名「ムベ」は、古くに果実を朝廷に献上したオオムベが転じたものとされる[2]。またアケビに似ていて常緑なので、別名「トキワアケビ」(常磐木通)ともいう[4][3]。方言名はグベ(長崎県諫早地方)、フユビ(島根県隠岐郡)、ウンベ(鹿児島県)、ウベ[2]、イノチナガ、コッコなどがある。 常緑つる性の木本で、樹皮は淡褐色から茶褐色で皮目があり、成木では縦に浅く裂けて剥がれる[3]。若い枝は緑色をしており、皮目がよく目立つ[3]。葉は柄のある掌状複葉で、小葉はふつう5枚つくが[3]、若い枝では3枚、成熟した枝では5 - 7枚つく[4]。小葉の葉身は厚い革質で、深緑で艶があり、裏側はやや色が薄い。裏面には、特徴的な網状の葉脈を見ることが出来る。 花期は4 - 5月[4]。雌雄同株で、花には雌花・雄花がある[4]。花は葉のわきに総状につき、雌花は雄花よりも大きく[2]、芳香を発している。花色は外面は淡
