DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進などで、クラウドサービスの導入が加速している。コスト効率や柔軟性、可用性の観点で好まれている一方で、クラウド障害によるリスクも拡大。クラウドサービスの提供会社はSLA(サービス品質保証)で高い可用性を保証しているが、実際は大小さまざまな障害でサービスの停止が起きている。しかしサービスが停止してもSLA違反として一部料金が返金されるのみで、さらには提供者側の障害に利用者が気付かなければSLA違反による補償を受けられない危険性がある。本稿では、そんなクラウド障害による影響と対応策について解説する。 【詳細な図や写真】クラウド障害の際にSLAの保証を受けるために必要なこととは(Photo/Getty Images) ●クラウド障害を見逃せば「SLA」の補償は受けられない? 大規模なクラウドサービスの障害が国内外で相次いで発生している。AWS(Amaz