軽自動車大手スズキの鈴木修会長兼社長が、軽自動車税の増税が検討されていることについて「弱い者イジメ」と発言したことが話題になっています。軽自動車税の増税については、やむを得ないとする意見がある一方、鈴木会長の発言を全面的に支持する意見など賛否両論が飛び交っています。 軽自動車に対しては普通自動車よりも安い軽自動車税が適用されています。普通自動車はエンジンの排気量によって変わってきますが、2000ccの場合、年間3万9500円の税負担になります。これが排気量660cc以下の軽自動車になると、税額は年間7200円と大幅に安くなっています。軽自動車の税金が安いのは、まだ貧しい高度成長期に、庶民に広く自動車を普及させることが目的とされていたからです。 日本が豊かになり、軽自動車の仕様も普通車と変わらなくなった今、これほど大きな差を付ける意味がなくなっているというのが政府の基本的な考え方です。 背景