東日本大震災の復興財源確保のために政府が求めている地方公務員の給与削減について、島根県美郷町は要請を拒否し、代わりに職員が給与から計1000万円を出し合って被災地へ寄付することを決めた。町は「すでに厳しい削減を続けていて、これ以上のカットは無理だが、復興支援には協力したい」としている。 国は、地方公務員について、国家公務員に準じて今年7月から来年3月末まで平均7・8%削減するよう求めており、防災事業などに充てるとしている。 同町によると、要請に従えば約1500万円の削減となるが、同町は、財政再建のため、給与を最大5%カットするなど05~12年度で計約8500万円を削っており、職員組合が反発。復興支援の趣旨には賛同できることから、全職員100人が10万円ずつ出し、1000万円を寄付することで合意した。送り先は未定。景山良材(よしき)町長は「国に従ってもどんな事業に充てられるか分からない面もあ