食品を食べさせ始めた時期では、コメは8割の母親が6カ月より前から食べさせていたが、一般的にアレルゲンになるとされる小麦は7割、鶏卵や牛乳は8割以上の母親が7~8カ月以降に与えていた。中でも、そばは88%、ピーナツは95%が1歳を超えても食べさせていなかった。 海外の研究では、離乳食の開始が遅いほど2歳時のアトピー性皮膚炎や乳児喘息(ぜんそく)が多いことが明らかになっている。また、ピーナツアレルギーがイスラエルの10倍とされる英国では、ピーナツの摂取開始時期がイスラエルよりも遅いなど、摂取開始時期が遅い方がアレルギーとなりやすいことが示されている。 大矢医長は「アレルゲンとなる食物の摂取開始時期は遅らせない方が良さそうだが、皮膚に湿疹のある子はそうともいえず、一概には言えない。今後の調査で、離乳食の開始時期とアトピー性皮膚炎の因果関係などを明らかにしていきたい」と話している。