35歳定年説をめぐる言説がずっと嫌いだった。気になる話題だけれど、その語られ方が好きになれない。 35歳定年(限界)説には大きくふた通りの解釈がある。ひとつ目はプログラマのキャリアにおける「ガラスの天井」が35歳にあるというもの。管理職にならないと給料あがらないとかそういうの。ふたつ目は加齢による衰え。つまり「老衰」のせいで業界の変化についていけなくなるというもの。××おじさんみたいな話。 前者、ガラスの天井バージョンが発祥の言葉だと自分は理解している。このガラスの天井バージョンから人々が徐々に興味が失うのにあわせ、後者の老衰バージョンが目につき始めた。自分も主に老衰バージョンに関心がある。どちらも加齢を気にしているものの、懸念のありかは違う。それでも「35歳」で「定年」という過激さが人々の心を刺激するのだろう。情報産業に広がる老いへの恐怖をとらえ、ふたつ一緒くたに扱われることが多い。 ガ