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ブックマーク / tanakahidetomi.hatenablog.com (22)

  • 速水健朗「デフレカルチャー」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    速水健朗さんの講談社現代新書カフェでの連載「デフレカルチャー」のリンク先をまとめてみた。 第1回 「生まれたときから不況の世代」http://eq.kds.jp/kmail/bn/?r=c&m=8&c=8 第2回 「ケータイ小説とチックリット」http://eq.kds.jp/kmail/bn/?r=c&m=8&c=10 第3回 「“着うた演歌”の誕生」https://eq.kds.jp/kmail/bn/?r=c&m=8&c=12 第4回 「貧困層のコミュニティ」https://eq.kds.jp/kmail/bn/?r=c&m=8&c=14 第5回 「不況と自己啓発書」https://eq.kds.jp/kmail/bn/?r=c&m=8&c=18 第6回「ポジティブ・シンキングの時代」https://eq.kds.jp/kmail/bn/?r=c&m=8&c=19 ケータイ小説的。―

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  • 雇用・能力開発機構とセイヴィング キャピタリズム論

    昨日の「雇用流動化論の失敗」の後に、では雇用・能力開発機構の廃止論が続いていた。いま同機構は廃止して、業務を「移管」したり、その担っていた国の職業能力開発業務は今後国の機関で協議されるらしい。まあ、通常だと「廃止」=終り、というのが世間の常識だろうけれども、もちろん日の官治国家では常識ではない 笑。いくつかの機関に業務を「移管」ということは所属機関を変えて、アメーバーのように分裂しただけ。場合によってはそれらの移管先が焼け太りで予算増や非効率性の加速を招くかもしれない。また経済産業省や厚労省などが協議して国の職業能力開発事業を見直すそうだが、これも新しいその事業の受け皿を生み出しかねないので危険。第三者の監視もあやうい。「廃止」とみせかけての延命(場合によっては拡大)の危険性は、現状ではむしろより高まる可能性がある。それは不況こそ無駄な政府機関の肥大化を招くという、僕がミルトン・フリー

    雇用・能力開発機構とセイヴィング キャピタリズム論
  • 雇用流動化論の失敗

    2002年に出した(いまではデジタル版が利用可能)『日型サラリーマンは復活する』(NHK出版)から、雇用の流動化論関連を抜粋(図表は抜かす)。これはAS-AD分析の枠組みで説明しているが、特にその枠組みにこだわらなくても類似の議論は可能である。 雇用流動化論の失敗 さて、構造改革論者の多くは、EPG政策(期待潜在成長率を高める政策)と対になるかたちで、グローバル化・IT化に対応するためにより生産性の高い産業に労働力を移動しやすいように「雇用の流動化」を促進すべきであると説いている。 構造改革主義者の考え方は、典型的には小渕政権下の「経済戦略会議」の最終答申や、小泉政権における経済財政諮問会議が二〇〇一年に提出した「骨太の方針」のなかに具現化している。かれらやエコノミストの一部は「雇用の流動化」が新産業創出に寄与することで景気回復政策として有効であると主張している。 ここで使われている「雇

    雇用流動化論の失敗
  • 金融機能強化法改正案雑感 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    ろくにまだ考えてないけれども、いくら金融危機への予防を正当化する理論が一部であるからって、とりあえずデフレをとめとかないといかんでしょうが。 よくある誤解があって、バブル崩壊後の不良債権というのは事実上、96年ぐらいにはもう存在してなかったわけです。それがアジア経済危機や日のデフレの深化などで97年以降、不良債権が新規発生したいったのです。ここらへんはその昔、野口旭さんとの共著『構造改革論の誤解』に書いてありますので読んでいただければと思います。 「96年度までの時点で、累積で30兆円を上回る不良債権処理が行われている。他方、96年度までのリスク管理債権の累積は、50兆円を若干上回る程度である。略 96年度のリスク管理債権残高である20兆円強という数字はその差額である。しかし、2000年度中間期におけるリスク管理債権の累積額は100兆円弱であるから、90年代に発生した不良債権の約半分は、

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  • 上げ潮派ってなんでしょ(プチ改訂版)

    ソフトバンククリエィティブのメールマガジンに掲載されたもの転載 もう七年も前のことだけど、2001年に専修大学教授の野口旭さんと共著『構造改革 論の誤解』(東洋経済新報社、以下『誤解』)というを出した。執筆の関係は、野 口=先生、田中=弟子、という感じで、僕はそのとき初めて経済評論という分野に手 を染めたわけである。このの主要テーマは、「構造改革なくして景気回復なし」と スローガンを掲げて、国民的な人気を誇った小泉純一郎首相の経済政策を批判的に議 論することだった。小泉氏の当時の人気は当に凄まじく、非常勤でいってた大学の 講義で『誤解』の内容を説明していたら、ある学生のアンケートに「なんで先生は小 泉首相をいじめるんですか?」という一言コメントが返って、思わず苦笑したもので ある。 その国民的人気はほぼ在任中維持されたといえよう。そして小泉氏は今期かぎりで 政界を引退するという。「上

  • 本当に社会に害なす暴言とは?(民主党枝野幸男議員の朝ナマ発言を考える) - Economics Lovers Live

    麻生政権が早くも「暴言」によって大臣辞任という失点ですね。まったくこんな低レベルな政治的失点(発言の是非は置いておきます)をする人をいれていたということは、この政権に緊張感が微塵もない証拠ではないでしょうか? やはり長を選ぶ選挙自体に緊張感がないといけないんでしょうね。 さて対する民主党の経済政策議論で見逃せないのが、「利上げをして景気回復」とでもいう主張がしばしば見受けられることです。利上げをして景気回復というのはただの間違いであり、それを確信犯的にいう場合はただのトンデモ(通常の経済学の発想ではでてこないデタラメ)です。 昨日というか日真夜中の朝まで生テレビで民主党の枝野幸男議員が大よそ「利上げで景気回復」といわれたとのことです。まあ、おっしゃるのは自由ですが、曲がりなりにも次回の総選挙で覇権を握ろうかという政党の「政策通」がそのような発言を堂々といってしまうこところに、このブログで

    本当に社会に害なす暴言とは?(民主党枝野幸男議員の朝ナマ発言を考える) - Economics Lovers Live
  • 雇用・能力開発機構廃止の問題点 - Economics Lovers Live

    官邸の有識者会議が機構の廃止・解体を提示した。この廃止の方向をまず支持したい。同機構を廃止する理由については、拙著『日型サラリーマンは復活する』であげたのでここでは触れないが簡単にいえば民間で完全にできるものをやる必要もなく、また独自の施策もコストが大きいだけで実効性にきわめて乏しいからだ(「私のしごと館」はその象徴にすぎない)。 だが、廃止がたとえ基方針であっても喜んでばかりはいられない。なぜなら廃止とはこの組織がこの世界からなくなることを意味してはいないからだ。「解体」というのは再膨張のきっかけにすらなるかもしれず根気よくみていかなくてはいけない。 今回の廃止・解体提案に感じた問題点を書きたい。この種の問題はネットだと若林亜紀さんのところが詳しいだろう。まだ何も書いてないようだが(http://wakabayashi.way-nifty.com/)期待したい。 日経によるとこの案で

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  • スティグリッツ・バーナンキ案の現実的適用(高橋洋一埋蔵金活用法)と麻生政権は賢明か? - Economics Lovers Live 2008-09-11

    総裁選は麻生氏の圧勝に終わりました。 さて昨日のスティグリッツとバーナンキ両氏の「インフレ」の下における望ましい「財政政策」ですが、これをいまの日の文脈でさらに現実可能性を高めたのが高橋洋一さんの埋蔵金活用方法です。この両者の観点は埋蔵金というショッキングな表現で見失われてしまいますが、高橋案は、スティグリッツとバーナンキの「財政政策」の理論的コンセプトをそのまま体現しているものとみなせます。 そして昨日、発足した麻生政権が賢明かどうかもこの埋蔵金の利用の仕方にかかわってきます。一応、念のため書いておきますが、埋蔵金を利用しないでは麻生首相の経済政策は(いまの与党の合意の範囲で推測するかぎり)実行不可能です。ですので、スティグリッツとバーナンキ=高橋案は、その現実可能性をかなり満たしています。つまり埋蔵金を使うことはすでに現実可能性をみたしているので、あとはその使い方が重要な論点だ、とい

    スティグリッツ・バーナンキ案の現実的適用(高橋洋一埋蔵金活用法)と麻生政権は賢明か? - Economics Lovers Live 2008-09-11
  • 雇用・能力開発機構“解体”へ - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    ネットのニュースを見て。雇用・能力開発機構については、拙著『日型サラリーマンは復活する』(NHKブックス)や、猪瀬直樹メールマガジンをにしたものなどで再三とり上げています。解体ではなく廃止論の僕たちの主張はこれらのを参照ください。 日型サラリーマンは復活する (NHKブックス) 作者: 田中秀臣出版社/メーカー: 日放送出版協会発売日: 2002/06メディア: 単行購入: 2人 クリック: 31回この商品を含むブログ (18件) を見る またネット上でも僕らの見解が見ることができます。 「『雇用能力開発機構』を廃止、余剰資金を失業対策へ回せ」」(猪瀬直樹) 「清水傳雄・元労働事務次官の華麗なる天下り遍歴」(前編)(生島佳代子) 上記(後編) サラリーマン社会はどこに行く(第一回、猪瀬・田中・中村宗悦) 座談会第三回 「雇用破壊は構造改革ではない」 基的になかなかしぶとい機関

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  • トンデモマンガの世界 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    ひょっとしたらコメントしたい人もいるだろうから、はてなメンバーだけ今日は書き込めます。 いまやただの利権集団である、と学会の新刊。 山弘氏の場合は、アメコミのトンデモ紹介というよりも、ただのアメコミの紹介(=山弘版「クールジャパン」)になっている罠、とのこと(boxmanさんの解釈より田中適当引用)。 トンデモマンガの世界 作者: と学会出版社/メーカー: 楽工社発売日: 2008/07メディア: 単行 クリック: 70回この商品を含むブログ (16件) を見る なぜと学会は利権集団なんでしょ? それはトンデモを楽しむためにトンデモを見つけ語るのではなく、すでに自分達の利害のためだけにトンデモを捏造・乱造・誤解釈していく態度だからです 笑。ブログではあたかもブログの主目的のひとつかのように、主にアメコミ、マンガ関連でず〜っとと学会に注目してきた。そのエントリーは以下。いいか

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  • 複素経済学、反経済学、ビオ経済学、進化政治経済学、など等 2008-05-08 - Economics Lovers Live

    上のエントリー題名にあげた「経済学」に心酔しちゃいそうな人は、例えば安冨歩『生きるための経済学』の新古典派経済学批判のところだけを速攻で読んで、上のエントリー題名に関わる人たちの大枠の思考を確認して(econ-economeさんの安冨書評でも代替可能http://d.hatena.ne.jp/econ-econome/20080425/p1 ただし認証パズルになったわけですが 笑)、そのあとに下のクルーグマンの2つの論説を読めば、解毒としては必要十分でしょうね。 http://cruel.org/krugman/evolutej.html http://cruel.org/krugman/biobabblej.html それとビオ経済学の思想的基礎(?)のH.フィンガレットやらに魅かれた人は、簡単にいうと広義の両立主義(wikipediaを参照するといいと思いますよ)に入る人みたいだから

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  • ニート論壇は公的資金で成立しているのか? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    boxmanさんが面白いというので『新現実』の大塚英志vs東浩紀を読んでいる途中ですが、そこに「ニート論壇」というのが出てきて、今昔の移り行きと、結局、論壇といっても官僚のお仕事の肥大化と細分化とに妙にシンクロして登場するんだなあ、と一種の感慨を持っています。ニート対策の予算の拡大とニート論壇の興隆との関連を誰か分析しないでしょうか。 この意味で「公的資金」導入でこのニート論壇は形成されているともいえるので、まさに大塚英志氏がいう不良債権としての文学ならぬ論壇形成があるのかもしれません。まあ、このふたりの対談は論点が多いので小出しに検討していくつもりです。 新現実vol.5 作者: 大塚英志,東浩紀,柄谷行人,西島大介出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2008/01/31メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 121回この商品を含むブログ (29件) を見る ところ

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  • 家計動向関連DIと足もとインフレ懸念、将来再デフレ仮説 - Economics Lovers Live

    そろそろ終りの『日経公社債情報』の「日銀ウォッチ」に暗黒大陸さんが登場しました。ちまたでのインフレ実感とインフレの実態との乖離をめぐる考察で、非常に興味深い内容です。 最近も日銀の生活意識調査のニュースがありましたが、人々のインフレ懸念というのは非常に広範なものになってきた印象を受けます。内閣府の消費動向調査でも類似の結果がでています。 「実感」レベルでは一年後にかなりの人がインフレ率が数%の幅で上昇する。 しかし「実態」レベルでは現状のコアCPIでは0%をようやく上回ってきた程度。しかも日銀自体は基的に無視していますが、日のCPIにも0.5〜1%(あるいはそれ以上)の上方バイアスが存在しているので、それを加味すれば実質デフレ状態がいまも継続している。つまり実態はデフレ継続、しかし実感では人々はインフレを非常に懸念している、というのがいまの日の社会状況です。 この実感と実態の乖離は、

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  • 2007年もみなさんのおかげでしたスペシャル(リフレを祈りに是清邸へ) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    一年も暮れようとしている中、私田中は日経済のリフレの守護神たる故高橋是清の霊前に、来年こそは日経済が安定した成長を成し遂げるように説念し、あわせてリフレへの誓いとこのブログを読んでくださる皆さんのご健康を祈るべく、小金井にある高橋是清邸に向かったのでした*1。 高橋是清邸は↓。これは建物は二・二六事件当時そのままであり、広大な庭園も一部再現されています。一階は茶房になっていて、この江戸東京たてもの園の憩いの場になって来園者のリフレ(ッシュ)に貢献しております。 高橋邸の前で記念撮影しようかと思いましたがその前に腹ごしらえということで、たてもの園の名物のうどん屋さんへゴーw http://www.tatemonoen.jp/shop/index.html 力うどんをたべすぎてお腹が破裂しそうになりながらも高橋邸に戻り記念撮影。二.二六事件では軍部の圧力に抗して殉職した達磨大臣の覚悟に思い

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  • 福田政権の静かな革命(候補) - Economics Lovers Live

    以前、一回草稿を掲載したものですが。完成稿をここに。どこかに寄稿したもの。 自衛隊のインド洋給油問題や防衛省にかかわる論戦や、消費税増税を含む財政再建派の巻き返しなどが、いまの福田政権の政策イメージを決めている。今後、経済政策の面では日銀行総裁の選出などの人事案件をどう野党と調整していくかが大きな問題となろう。しかし最近、海外のエコノミストたちが福田政権に政治的にリスクがほとんどなく、その上に即効性も期待できる「静かな革命」の手段を教えてくれた。ディビッド・ワインシュタイン(コロンビア大学教授)とクリスティアン・ボルダ(シカゴ大学准教授)のふたりが書いた論文「日における物価安定の定義:アメリカからの一視点」での提案である。 ワインシュタインたちは日の現状のCPI(消費者物価指数)を現行のアメリカでの統計手法を用いて再定義すると、甚だしく上方バイアスが存在していることを明らかにしている

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  • 竹中平蔵氏「日銀が今後20年、金融政策に失敗し続けることを前提に増税を求めている。国民はもっと怒るべきだ」 - Economics Lovers Live

    http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20071028ib21.htm この種の試算をしたことがある政府関係者には絶対に既知のことであるはずだけれども、名目成長率を少なくとも3%以上見積もらないと満足な財政再建シナリオが組めないのは明白なはず。いいかえると消費税増税を織り込むことを前提にわざわざ3%程度の名目成長率を無視(=竹中氏のいう日銀の政策失敗をあえて前提)しないとこのような試算はできないのです。かなり悪質な増税目的あっての試算ということで、担当者とその管轄責任者そして提案者は国民を大きく裏切る行為をしていると思います。 さらに注目すべきは、財務省主導で増税路線が提起されるのは、ほぼ「改革」=歳出削減を含む公務員改革などの事実上の棚上げや、また経済の減速局面が近いかその最中のときであることが多いことですね。今回も状況的にはそのようです。これについ

    竹中平蔵氏「日銀が今後20年、金融政策に失敗し続けることを前提に増税を求めている。国民はもっと怒るべきだ」 - Economics Lovers Live
  • Economics Lovers Live [シネマ] マイケル・ムーア『シッコ』

    マイケル・ムーア作品初体験。これはいい作品だと思う。まず映画の狙いが鮮明。現在の米国の医療保険制度が人間の価値よりも金銭的価値(効率)を過度に重視することで社会そのものがおかしくなっていることをこの映画は、まずモラルの問題として指摘している。 保険を払っていながら不当なほど保険の受給が障害を伴うものであるという現状。多様な免責条項のために医療費の支払いのために家屋を放棄しなければならなかったごく普通の家庭。保険の適用ができないために緊急治療を放棄された子どもの死。支払いできない患者が点滴の管をつけたまま車で路上に捨てられていくエピソード。何度も強調される米国の乳児死亡率の高さと先進国の中での米国の医療制度レベルの低さなど。観客の良心に訴求するパノラマ的手法はすごいものがある。深刻な描写の中にも笑いや苦笑のネタがふんだんにあるのも引き込まれる原因だろう。作をみれば、一部のエコノミストや政治

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  • 不況レジーム論

    日銀と財務省との不況レジームについては、僕は非効率的なナッシュ均衡として考えを深めていきました。 以下は藪下史郎先生の著作『非対称情報の経済学』からの引用で、この不況レジーム的について簡単に解説します。 「…現在の制度よりも望ましい制度が他にあるとすると、その制度に速やかに移行することになるであろうか」(177頁) 「…一つの確立した制度は社会構成員の選択の結果であり、ナッシュ均衡と見なされる。ナッシュ均衡とは、他の人たちが選択を変えない限り、誰も自分の選択を変えようとはしない状況である。誰か一人が異なった制度を選ぼうとしても、その費用が大きすぎるため、現状のまま選択するであろう。したがってすべての人々が同時に選択を変更しようとするならば、それぞれの構成員にとっての変更費用も少なく、より効率的な制度が実現されるとしても、個々人が独立に行動するかぎり、効率的な制度は実現されないのである」(1

  •  朝青龍の謹慎処分は不当か? 「仮病」は合理的選択では? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    腰の疲労骨折などで夏巡業を休場しようとした朝青龍が、モンゴルに帰ってサッカーしていたために国民と相撲協会関連で大顰蹙を買ってしまった問題ですが、年内の場所に出場禁止、それと謹慎処分ということになっています。かっての大相撲ファン+『ヤバい経済学』+『大相撲の経済学』振興会会長(?)としてこの問題が気になりました。 ところで学校関係でいうと「謹慎処分」というのは、登校して学校の施設の利用などを行うことを禁止する、という意味でしかなく、自宅に身柄を拘束していろ、という蟄居閉門とは違う概念だと僕は思っています。しかしマスコミの報道をみると、朝青龍は治療のための病院と高砂部屋と自宅の三つの間での行動の事実上の拘束を「謹慎処分」が意味している、と伝えていますね。もちろんモンゴルに帰れないとか、遊びにいけないとか、実際に「謹慎処分」がそんな協会の関連施設の利用制限や力士としての身分の行使の制約以外の私

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  • アメリカからみたら日本の物価ってインチキすぎ

    というのが趣旨にしか読めない論文です。知人が今朝方メールで教えてくれた論説です。いま猛烈に眠いのでリンク先だけご紹介。 http://digitalcommons.libraries.columbia.edu/japan_wps/247/ (追記) 正確にいえば、問題あるCPIを前提にして金融政策やってる日銀っておかしすぎ! というのが来の意図だと思います。以下は、finalventさん、Baatarismさんからのリクエストも頂きましたので、要点を書いてみます。 消費者物価指数(CPI)は、ある基準時点を100としたとき、比較時点で消費者が買う財・サービスの価格がどの水準にあるかを示す指標。類似の概念にはGDPデフレータや企業物価指数などがあります。 このCPIには「上方バイアス」が恒常的に存在していることが知られています(直感的ないいかただとインフレ気味に出るということ)。しかし日銀