2013年12月に富士山で起きた滑落事故で、静岡市消防航空隊のヘリコプターによる救助作業中に落下し翌日死亡が確認された京都市の男性=当時(55)=の遺族が、静岡市を相手取り約9千万円の損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が10日、京都地裁(三木昌之裁判長)であった。作業に当たった隊員3人のうち機長以外の2人が出廷し、当時の様子などを証言した。 訴訟の主な争点は、(1)ホイストカット(地上隊員とヘリをつなぐワイヤを切ること)なしで使用可能な救助器具「DSV(デラックスサバイバースリング)」の選択は適切だったか(2)DSVの胸ベルトに加え、なぜ股下シートを使わなかったのか―の2点。 ヘリ上で男性を引き上げる「オペレーター」を担当した男性隊員(46)はDSV選択の理由を「未経験の高度3500メートルでの作業で、地上隊員が取り残される危険があった。出発前から指示された」と述べた。股下シートを使わなかった
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