日本語の奇跡―「アイウエオ」と「いろは」の発明 (新潮新書) 作者: 山口謠司出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/12/01メディア: 新書 クリック: 31回この商品を含むブログ (15件) を見る日本語の創造と仏教の関係が説明されていて、とても新鮮でした。 以前から不思議だったのです。聖徳太子の時代に仏教が伝来してから平安時代末期までの数百年間、仏教の教えが民衆に広まったという事実がほとんどありません。 仏の慈悲の教えに従って、貧しい民衆を救うために個人が努力したことはありました。行基は土木工事をしながら仏の教えを説いて回っていたし、恵美押勝などの一部の貴族は慈善事業として貧民層に食料を配布していました。そもそも奈良の大仏を作った聖武天皇&光明皇后にしても、悲田院や施薬院などを作ってました。慈悲の心を持って民衆に救う、という発想自体は当時珍しいものではなかったはずです。 だけ