徳島市応神町の吉野川で8月中旬、環境省のレッドリストで絶滅危惧種ⅠB種に指定されている海水魚アカメが釣り上げられた。夜行性で警戒心が強く、釣り愛好家から「幻の魚」とも呼ばれるアカメ。県内では、海部郡でまれに網に掛かることはあるものの、吉野川での確認は極めて珍しい。 釣ったのは徳島市川内町の自営業田上明茂さん(36)。12日午前1時すぎ、同市応神町の河川敷近くでスズキを狙ってルアー釣りをしていて、針に掛かった。その場で計測したところ、体長72センチ、重さ約5キロ。写真撮影した後、すぐに放流した。 「引きが非常に強かった。水面まで浮かび上がった際、ヘッドライトに反射して赤く目が光ったのが印象的だった」と田上さん。インターネット交流サイト・フェイスブックの自身のページに画像を掲載したところ、釣り仲間などから大きな反響が寄せられた。 アカメはスズキ目アカメ科で、成魚は大きいもので体長1メート