「テレビがつまらなくなった」という声をよく耳にする。どこのチャンネルを押しても、お笑いタレントを並べたバラエティーにクイズ番組。政治ニュースは「普天間問題」「鳩山叩き」ばかりである。 自分が今、どこのチャンネルを見ているのか分からなくなってくる。日ごろは、エラソーに「多様性」「客観性」を強調するテレビが、実は運命共同体の「テレビ一家」に成り下がっている証拠だ。 「テレビがこうした横並びの報道を続けられるのは“競争”がないからです。メーカーなら、海外の新製品や安売り商品とも競争しないといけない。ライバル社との違い、独自性が必要になります。しかし、限られた電波をそっくり独占しているテレビ界は新規参入業者がいない。現行は、電波さえ握っていれば莫大な広告料が入る仕組みだから、商品(番組・報道)は二の次になるのです」(ITジャーナリスト) 民主党が掲げる「電波オークション」の導入のメリットは、