タグ

2007年5月5日のブックマーク (4件)

  • 憎しみと復讐心と(読書メモ『嵐が丘』) - tapestry

    嵐が丘 (新潮文庫)作者: エミリー・ブロンテ, 鴻巣友季子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/06メディア: 文庫自分の心から人を憎む気持ちがなくなってしまえば、どんなにラクになれるだろうか。そんな風に考えたことは、数限りありません。特に自分の心をコントロールすることが難しかったティーンエイジャーの頃、あるいは濃密な人間関係を求めていた20代の頃、心を支配する誰かへの憎しみが自分を卑屈にし、不幸とはこのことかしらと歯ぎしりしたことは記憶にまだ新しいものです。憎しみの度合いは何で表現したらよいのか分からないけれど、自分には「色」と「粘り」がしっくりくるような気がします。さらさらした薄いグレーの憎しみもあれば、ドロドロとしたタールのような黒い憎しみだったこともある。その対象となる相手は、肉親だったり、異性だったり、また身近な同姓であったり、顔を知らぬ誰かであったり・・・。とにもかく

  • お勧めの書

    このコーナーでは、優れた内容と明快な文章を備えた書籍や文書を紹介します。コンピューターに関わる人口が増えるにつれ、関連書籍や専門誌、オンライン文書の数も指数関数的に増えつつありますが、その内容はまさに「玉石混淆」。私達に与えられた時間には限りがありますので、この中からいかに効率良く「玉」を選び出すかが問題です。良書の選択基準は人それぞれですが、私の場合は内容に加え Comfortable English / Comfortable Japanese に重きを置いています。 最初にお断りしておかなければならないことがあります。水を差すようで恐縮ですが、「完璧な書籍」などというものは、おそらくこの世には存在しません。私自身、連載記事を執筆する場合には、長い間下調べを行った上で「これがベスト」と思われる状態で入稿しているのですが、その内容には浮き沈みがあります。面白い箇所もあれば、そうでない部分

  • お勧めの書・バックナンバー1

    書は故 Richard Stevens の代表作のひとつであり(氏の著作集の中では APUE と略称)、UNIX プログラミングに関するリファレンス書として世界的に有名です。「login: UNIX C システムプログラミング入門」は、タイトルの通りあくまでも入門書に過ぎません。全体像を俯瞰するには良いのですが、各論が貧弱なため深い知識は得られません。 ここで数ある UNIX 入門書には何が欠落しているのか、具体的に考えてみましょう。「デーモン」は UNIX に関わるものであれば当然知っているべき技術用語のひとつです。しかし、「その正確な定義を述べよ」との問いに答えられる人は、意外と少ないのではないでしょうか?「分かっているようで、実は分かっていない」、今のコンピューター教育が孕んでいる問題の質はここにあると私は考えています。 しかし、さすがは Stevens 氏。書はデーモンにまる

  • Wataru's memo(2007-05-01)

    ● [Books][UNIX][Thoughts] UNIX システムプログラミング三大名著と図書館 2007年版の「UNIX システムプログラミング・お勧めの書」として、以下の3冊を紹介してきました。 UNIX 誕生から30年以上経過した現在でも、3冊の発行は続けられていますが、残念なことに三大名著を揃える国内の図書館は数少ないようです。3冊の特徴を簡単に振り返った後に、この状況を確認してみましょう。 Understanding Unix/Linux Programming UNIX システムプログラミングの入門書として、書を越える書籍は現時点でこの世に存在しないと、私は断言致します。ハーバード大学での授業をもとに練り上げられた書の内容は、群を抜いた独創性に満ちており、ある意味 Stevens 氏の APUE を凌駕しています。 説明図、題材として使われるプログラム、すべてに工夫が凝

    kt_kyoto
    kt_kyoto 2007/05/05
    仕入れる