4月20日、毎日コミュニケーションズが発行するWeb Designing誌主催によるセミナー「WD Live! 株式会社はてなと考えるにっぽんのWeb 2.0。そのサービスとサイト運営」が開催された。このセミナーでは、"日本を代表するWeb 2.0的企業"といわれる、はてなのCTO(最高技術責任者) 伊藤直也氏と、サイバード・インベストメント・パートナーズのバイスプレジデント 須賀正明氏との対談を交えて、はてなのサービスや、それを実現するためのアイデア、マネジメントなどが語られた。 右から伊藤氏、須賀氏、司会の馬場静樹・Web Designing編集長 "2.0"の現状 - 言葉は行き詰まったが… 始めに須賀氏より、現在のWebサービスについての分析がスライドで示された。言葉としてはすでに使い込まれた感もある「Web 2.0」だが、今も新しいサービスは生まれ続けており、最近は各サービスのニ
4月15日から18日にかけて、米カリフォルニア州サンフランシスコでWeb 2.0 Expoが開催された。主催はO'Reilly MediaとCMP Technology。登録開始時に両社は参加者を5,000人程度と予想していたが、ふたを開けてみると10,000人以上の参加登録があったそうだ。 Web 2.0の唱道者として知られるTim O'Reilly氏 サンフランシスコで行われる"Web 2.0"カンファレンスというと、以前はゲームカンファレンスを少しだけ大人にした感じのラフな雰囲気だったが、Web 2.0 Expoはフリース/Tシャツにジーンズではなく、パリッとした身なりの参加者が多い。明らかにビジネスマン風の人も目立った。会場もホテルの会議室ではなく、Intel Developer ForumやMacworldが開催されるモスコーニ・センターの西館である。カルチャーやコンセプトを漠然
この記事はJohn Milanが執筆した。これは2回連続記事の前編となる。後編はこちら。 明日のソフトウェアソリューションはどんな姿をしているのだろうか。それは、次の4つの要素で構成されるだろう。インターネット、オープンソース、モバイルデバイス、そしてWeb 2.0だ。ここで、各要素のメリットについてそれぞれ議論することはできるが、むしろ全体として見たとき、明日のアプリケーションがどうなるかということについて、どのような青写真が作れるかが問題だ。 最近の投稿でわたしはIT産業における進化や地球温暖化を取り上げてきたが、今回は「突然変異」という対極的な話題が意味するものを考えてみよう。古くからあるソフトウェア界のリヴァイアサンたちは、次世代のソリューションを生み出そうと必死だ。これまで、大きさとスケールは企業にとって有利に働いてきたが、4つの大きな要素が、後戻りのできない一連の変化を引き起こ
インターネットが普及してビジネス環境は劇的に変化し、われわれの生活も便利に、そして快適になりました。電子メールが国境を越えて飛び交い、世界中に偏在するあらゆる情報に容易にアクセスできる時代が訪れ、今では、その世界も刻々と変貌を遂げています。電子メールのインフラ、Webページの集合体としてのWeb 1.0の時代から、現在ではインターネットが新しいITインフラになり、この上でリッチなコンテンツやアプリケーションが共有できるWeb 2.0の世界が訪れています。しかし、ここでその歩みが止まるわけではありません。インターネットの世界をWeb 1.0、Web 2.0という進化論で語るなら、必ずWeb 3.0の世界がくるでしょう。今回のSGI e-Newsでは、Web 3.0の世界において重要な要素の一つとなるであろう「インタフェースの進化」の重要性について展望してみます。 昨年から今年にかけて、ようや
今まで何度か間接的に指摘して来たゲーム業界の抱えるジレンマ、私自身がスクエニの内部事情を知りすぎていることもあり少し遠慮してきたのだが、やっとおおっぴらに話せるネタが発表されたので、今日はそれに関するエントリー。そのネタとは、 スクエニ、松下電器の「Tナビ」向けにカジュアルゲームなどを提供 キングタム・ハーツII、ファイナル・ファンタジーXIIなど超大作と比べたら、業界へのインパクトもファンの反応も微々たるものだが、実は「ゲーム業界の抱えるジレンマ」を乗り切るためにこれからスクエニが(そしてたぶん他のゲームメーカーも)着手するリスクヘッジ戦略の一つであるという意味ではとても重要な意味を持つ、「明日のための一手」である。 ゲーム業界の人であれば誰でも、ゲーム機の世代交代がおこる今年から2008年の前半ぐらいにかけてがゲーム業界にとって正念場であることは知っている。しかし、残念なことに業界の大
ネットで起きてる最新トレンド Weather Hacks(ウェザーハックス)をいじりたおそう。これがWeb2.0の楽しさだ ライブドアというと最近は暗い話題が多いけど、同社が提供しているWebサービスの分野では明るい話題もある。なかでもうれしいのが、Weather Hacks(ウェザー・ハックス)。気象情報を無料のRSSベースで提供している。RSSリーダーで読めるのはもちろん、ちょっとしたアプリケーションを開発すれば、気象情報の表示をカスタマイズしたり、別の情報と組み合わせたりできる。Web2.0的な天気予報もできる。 Webページで天気予報など気象情報を提供するサービスは現在でもいろいろある。大手のポータル・サービスなら必ずやっている。もちろんライブドアもやっているけど、他ポータルサービスに先駆け、すごく大きなブレークスルーをやってくれた。Weather Hacks(ウェザーハックス)だ
エンターテイメントと言うと娯楽そのものに発想が行きがちであるが、UIE Japanで提供していくデジタル・エンターテイメントはそのカラをやぶりたいと思うし、Web2.0時代であるからこそ可能なエンターテイメントを実現していきたいと思う。 概念的な話しからするとエンターテイメントとは「楽しい事」であり、「楽しい事」とは娯楽という範囲内だけでなく「嬉しい事」でもあるべきでだと思う。子供が産まれる事をエンターテイメントと呼ぶのは不謹慎であるとは思うが、産まれた子供をあやして喜びを感じるという行為はエンターテイメントと呼んでもいいのではないかという事だ。 ◆ 世の中には日々様々な複雑な問題が発生する。それを解決するにあたって問題を”解消”できうる方策を提示する事が”問題解決”の唯一解ではないはずだ。例えば震災にあった人々に仮設住宅とライフラインを提供するというのは問題”解消”に向かう手段として当然
Cybozu の小川さんとの対談が、インタビュー記事として、Enterprise Watch に掲載されました。「Web 2.0的キーマンに聞く」というタイトルがなんとなくアレなんですが、2時間くらいの話が上手にまとまっています。よろしければ、どうぞ。 「Enterprise Watch: Web 2.0 的キーマンに聞く 」 また、せっかくの機会なので、自分の考えをあらためて文章にまとめてみました。興味のある方は、続きをどうぞ。 記事の中でもふれていますが、個人的には「Web 2.0」という言葉自体には、あまり魅力や興味を感じていません。2005年くらいから、再び伸びつつある「ウェブベースのアプリケーション、サービス」が持つ、これまでのものよりも洗練されたインターフェイスは、ネットワーク環境のブロードバンド化やハードウェア性能の向上に支えられ、非常に魅力があるものに仕上がりつつあります。
今回は、ブログビジネスのパイオニアであるシックス・アパート株式会社 技術担当執行役員で、一部で“ブログの神”としても知られる平田大治氏をお招きしました。ブログがWeb 2.0という新しい環境をもたらし、Webの構造化を加速させる最大の要因の一つであることに異論はないと思いますが、シックス・アパートはその中でも重要なけん引役であるといっても過言ではないでしょう。 ■ ブログのビジネス利用は日本が先行 ─本題に入る前に、簡単に自己紹介をお願いします。 平田氏 大学を卒業後、某通信会社にエンジニアとして入社したのがキャリアの始まりです。その後、紆余(うよ)曲折してIT企業専門の投資会社(VC)であるネオテニーの伊藤穣一社長に誘われて移り、主に投資先の技術を見極める仕事をしていました。 そんな折りに、たまたまブログに出会いました。初めは簡単なホームページを作るためのソフトだと思っていましたが、やっ
米MicrosoftのInternet Explorer(IE)3、4やWindows 98で主任設計者を務めた人物がいま描く未来は、PCやデジタル家電などの機器がすべてネットワークを通じて1つのコンテンツでつながる世界だ。 人気ブログ「Life is beautiful」の著者でもある中島聡氏は、1989年から2000年までの間、Microsoftでユーザーインターフェースの開発に携わってきた人物だ。2000年には、携帯電話やPDAなどさまざまな機器で1つのウェブアプリケーションが利用できるようにするためのソフトウェアを開発・提供するUIEvolutionを設立している。 これまで米国を中心に事業展開していたUIEvolutionだが、2004年3月にスクウェア・エニックスに買収され、2006年1月には日本法人「UIE株式会社(仮称)」を設立して国内でのビジネスを本格始動することになった
フォーサイト誌11月号「シリコンバレーからの手紙」(111)に書いた「善・清・可能性を信じる「Web 2.0」の考え方 」 http://www.shinchosha.co.jp/foresight/web_kikaku/u111.html が、ネット上にアップされました。 「日本社会には、若い世代の創造性や果敢な行動を刺激する『オプティミズム(楽天主義)に支えられたビジョン』みたいなものが決定的に欠けているのではないか。 (中略)シリコンバレーで私は、人生の先輩たちが示すおっちょこちょいで楽天的なビジョンと明るい励ましに、どれだけ助けられ、救われてきたことだろう」 前回の本欄で私はこう書いた。いま話題の「Web 2.0」という新語を巡って、もう少しこのことについて考えてみたい。 インターネット時代が到来して十年が経過したが、十年も経てばその意味もずいぶん変わってくる。ならばそこを峻別し、
2001年のドットコムバブルの崩壊は、ウェブにとって、ひとつの転換点とな った。「ウェブは誇大に宣伝されていた」と多くの人が結論を下したが、バブ ルとその後の淘汰はあらゆる技術革命に共通する特徴であるように思われる。 一般に、淘汰は新興技術がそれまでの主役に取って代わる段階に到達したこと を示している。見かけ倒しの企業は駆逐され、本物の実力を備えた企業が大き な成功を収める。そして、両者の違いが理解されるようになる。 「Web 2.0」という概念は、O'ReillyとMediaLive Internationalによるブレ インストーミングから生まれた。ウェブのパイオニアであり、現在はO' Reillyでバイスプレジデントを務めるDale Doughertyは、ウェブは「崩壊」し たどころか、かつてないほど重要な存在となっており、刺激的なアプリケーシ ョンやサイトは、驚くほど着実に生まれて
よしだ日記「Web2.0を必要とする人」 http://d.hatena.ne.jp/yoshida65536/20051028#p2 は、昨日の「激しく動く米ネット世界、でも日本は・・・・」の中で何の気なしに書いた「「Web 2.0」つまりネットの次世代ビジョン仮説に関する理論武装」という言葉への反応で面白かった。 以前ヨタった時に、つらつらと文章を書きながらも「Web2.0を誰が必要とするのか?」と思っていたのだ。 具体的な技術ではない、概念的な存在であるWeb2.0という呼び名は、サービスを利用する立場のユーザーには必要ないだろうし、実際に個々のサービスを実装する立場にある技術者にもそれほど必要ないのではないか。この考え自体は今でもそれほど変わらない。もちろん知っているにこしたことはないだろう。けれどもユーザーが選択を行う際に重要なのは、そのサービスが自分にとって必要なのか、便利なの
今まとまった仕事にかかりきりで、本欄の更新があまりできないのだが(12月頃から再びこの流れをきちんと追っていく)、米ネット世界の動きが激しい。特にGoogleの動きは急だ。やっぱりこの会社は恐ろしい。Googleに刺激され、シリコンバレー近隣のネット列強Yahoo, eBayの危機感・緊張感は、否が応でも高まっている。加えてオライリーをはじめとする論客による「Web 2.0」つまりネットの次世代ビジョン仮説に関する理論武装も固まってきたことで、ネット周辺でのベンチャー投資意欲、ベンチャー起業意欲も久しぶりに高まりを見せている。ブログ上での真剣な議論も続き、質の高い内容のエントリーもまた増えてきている。 そしてふと日本を眺めれば、かろうじてブログの世界やほんのわずかのギークたちだけは、こうした最先端の動きとシンクロしているが、日本のネット列強たるヤフー・ジャパンや楽天は完全に「Web 1.0
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