■次世代に適した作品の企画、戦略を強化 毎年、数々のヒット作品を送り出し、映像業界全体をリードする東宝は、常に一歩先を見据えた施策の実行を成長戦略の柱のひとつとする。昨年4月に設置されたアニメ事業室もその好例だ。これまで多くのアニメの配給を手がけ、ヒットに結びつけてきた同社が、積極的にアニメ製作に乗り出している。 「正式な事業室の立ち上げ以前にも、古くは『タッチ』などのTV シリーズ、最近ではCX系「ノイタミナ」枠での共同製作およびビデオグラムの販売を行っていました。ただし、これまでは外部よりお持ち込みいただいた企画に参画することが多く、主体的に企画を推進することは少なかったです。今回の狙いは従来の動きに加え、自社企画・立案でのTV アニメや劇場用アニメの立ち上げを継続的に行い、将来的には当社の映画配給サイズに合うヒット作品を生み出していくことにあります」(東宝 映像本部 映像事業部 アニ