11月7日の豊洲新市場(江東区)開場を間近に控え、東京都の小池百合子知事は16日に築地市場(中央区)と新市場を併せて視察する。 これに先立ち小池知事は12日、市場関係者からのヒアリングを実施した。 都知事が移転賛成派と慎重派の双方から直接意見を聞いたのは、初めてのことだ。 都や市場団体は11月の市場移転に向けて準備を進めているが、実際に市場で働く仲卸業者たちからは土壌汚染や物流、交通の利便性等の課題が指摘され、移転日の変更を求める声が上がっている。 都は移転強行で生じる混乱と、延期で生じる混乱を両天秤に掛ける必要に迫られており、小池知事は視察後、移転のスケジュールについて「できるだけ早くに結論を出す」としている。 東京都はこれまで、業者全体への話し合いや情報提供などを行わない、移転慎重派からの知事宛の要望書を知事に渡さないなど、現場の声を真剣に受け止めてこなかった。移転までのスケジュールが