コントミン糖衣錠(一般名:クロルプロマジン)は1957年から発売されている抗精神病薬(統合失調症の治療薬)です。抗精神病薬には古い第1世代(定型)と比較的新しい第2世代(非定型)がありますが、コントミンは古い第1世代に属します。 第1世代は効果は強力なのですが、副作用も強力だという問題があります。そして特に問題なのは、命に関わるような重篤な副作用が生じるリスクがあるという点です。 そのため現在ではコントミンのような第1世代はやむを得ない症例に限ってのみ用いるお薬となっており、安易に投薬するお薬ではなくなっています。しかし長い実績のあるコントミンは使い慣れている先生も多く、また強力な効果が期待できるため、現在でも症例によっては使用されることがあります。 ここでは、コントミンで特に注意すべき副作用と、臨床で比較的見られやすい副作用について紹介させていただきます。 1.コントミンの副作用の特徴
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