瀬戸際シャープ・奥田隆司社長を直撃――鴻海との提携、資金繰りは大丈夫か(1) - 12/09/03 | 10:20 経営危機にあるシャープ。主力の液晶パネル事業の不振などで2012年3月期は3760億円の最終赤字。今期も2500億円の最終赤字を見込む。有利子負債は6月末時点で1兆2000億円超、特に短期の資金調達手段であるコマーシャルペーパー(CP)の残高は約3600億円に積みあがった。CP償還で資金繰りはひっ迫している。 3月末に世界最大のEMS(電子機器製造請負)企業である台湾の鴻海精密工業との資本提携を発表したものの、鴻海グループからシャープ本体への出資はまだ行われていない。もともと来年3月末までの出資という約束だった上に、合意した1株550円からシャープの株価が大きく下げたため、出資条件を見直すことになったからだ。 主力取引銀行は金融支援の継続のためにも、鴻海からの早期出資を望