ながいこと何となく敬遠していた、ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」読んでる。こりゃたしかにおもしろいな。なんで敬遠していたのかというと、ずいぶん前に読んだ「ヤサシイワタシ」の読後感がだいぶ悪かったからだった。でもああいう漫画描くひとが現代頭脳派野球漫画描いたらおもしろいんだろうなーとは思っていた。 話もいい、キャラクタもいい。でも 10 巻読んでまだチーム全員の名前と顔が頭ん中に入ってきてない。個別の見せ場みたいなエピソードが基本的にない漫画だからかな。 あと守備のボール回しが空間的にわかりづらい。どのポジションがどこへ投げて、どう繋がったかみたいなの。俯瞰の絵がほぼない漫画だからなのかも。 確かなリアリティを感じるけど、そのぶん全体像をわかりやすく捉えている瞬間があまりない。読んでるうちに部分の集合が全体像を脳の中で構成していく。見て来たものを見て来たように紙面で再現してるような漫画だか