エジプトで、ムバラク政権の崩壊後初めてとなる大統領選挙の投票日が迫るなか、暫定統治をしている軍が選挙に不正に関与していると不満を抱くデモ隊と軍の部隊が激しく衝突して、少なくとも1人が死亡、200人余りがけがをしました。 衝突が起きたのは、エジプトの首都カイロ中心部の国防省周辺で、4日、イスラム教の金曜礼拝が終わったあとに集まったデモ隊が、制止しようとした軍の部隊に投石を始め、これに対して軍側が放水や催涙ガスで制圧に当たりました。 デモ隊は、今月23日から投票が始まる大統領選挙に、暫定統治をしている軍が不正に関与しているとして抗議していました。 保健省によりますと、この衝突で、少なくとも1人が死亡し、200人余りのけが人が出ているということです。 衝突は夜になっても散発的に続いていることから、政府は国防省周辺に夜間外出禁止令を出しました。 エジプトでは、今月に入って選挙戦が本格化していますが