タグ

ブックマーク / jurosodoh.cocolog-nifty.com (23)

  • 図書館が見る「コミュニティ」のパースペクティヴ - 愚智提衡而立治之至也

    図書館概論』(JLA図書館情報学テキストシリーズ Ⅱ-1)の新訂版が届いたので,興味のあるところを拾い読みしてみたのです.そこで,どうも気になったのは「コミュニティ」というものの捉え方/考え方が,今もなお「定住者のコミュニティ」のみを前提にしているんじゃないか,というところなんですね.それはある種の公共図書館業界人が(指定管理者制度を導入していること以外でも)千代田区立千代田図書館を評価しない/できないことと,ほぼ裏表の関係を作っているんじゃないかと考えるのですよ. と言うのも,某研修会で千代田図書館の方の講演を拝聴した際,書き留めた僕のメモがあるのですが,それを僕なりに解釈・再構成してみると,千代田図書館は立地的に,定住者へのサービスに重点を置く従来型(『市民の図書館』が目指したような,新着図書と「貸出し」中心の運営による)の公共図書館を目指すことはもちろん,予算や建物から考えても,良

    図書館が見る「コミュニティ」のパースペクティヴ - 愚智提衡而立治之至也
    kunimiya
    kunimiya 2008/12/22
  • やっとこさ試験運用を始めますよ(遅い!) - 愚智提衡而立治之至也

    以前,話題にしていたSBMを使ったパスファインダー,今日ようやく試験運用を勤務先のサイトでアナウンスしました.ここまでアナウンスが遅れたのは,ひとえに僕がサボっていたからなのですが,pliggを使ったおかげで,「カテゴリー」と「タグ」の使い分けがどうしても上手くまとめられずに,最初につくった18個のカテゴリー(学科ごとに主題をカテゴライズした)と,こちらで付けようとしたタグの整合性が,どうしてもつけられなかったことが原因のひとつです. 結局,最初に作成したカテゴリーを全部削除して,新たに3つのカテゴリーを「内容説明」代わりとして,タグを主題別にする-つまり,最初の構想とは真逆に構成する-ことによって,それを解決したわけですが,これを考え付くまでに,密かに随分と悩んでおりましたですよ(^^;). タグを主題別にすることによって,パスファインダーの作り方をかじった図書館員なら,このシステムを使

    やっとこさ試験運用を始めますよ(遅い!) - 愚智提衡而立治之至也
  • 開かれた公共図書館とその敵(続) - 愚智提衡而立治之至也

    承前. ところで,公共図書館業界関係者の中には,片方で「専門性」の未確立を嘆きながら,実のところ他方では『市民の図書館』とそれを発展・継承させたと称する疑似科学によって,その専門家としての自我を肥大化させ,そこに奇妙かつ巨大なコンプレックスを現出させた連中がいます.これはオルテガ・イ・ガセットが『大衆の反逆』の中で“「専門主義」の野蛮性”という章を立てて,指摘している専門家と称する人々の知的傲慢,そのものではないでしょうか.自分たちだけが公共図書館を識る者であり,祖師が作り上げた「枠組み」が妥当かどうかを検証することも無くその「枠組み」を信奉して,そこから外れていると「彼らが」認識したものは「あれは公共図書館ではない」「これは“図書館的”だが公共図書館とは認められない」などなど,妥当かどうかもわからない「枠組み」,確立もしていない「専門性」に依拠して夜郎自大な批判を繰り返します. そのよう

    開かれた公共図書館とその敵(続) - 愚智提衡而立治之至也
  • Project Shizuku様宛,一筆啓上仕ります - 愚智提衡而立治之至也

    と言うわけで,【Project Shizuku ~次世代図書館情報システム~】に関する 「利用者のつながりを創り出すコミュニティ指向型図書館システム」 http://hdl.handle.net/2241/98548 を拝見しました.既にkatz3さん,argさんから適切な批評がなされているので,今更僕が何かを付け加えることは無いような気もしますが,kunimiyaさんにはSBMを応用したパスファインダーの件で大変応援していただいたので,そのご恩を幾許かでもお返ししたいな,と思って一筆啓上することにいたします.もっとも,何を書こうか考えていて,風呂場の出入り口の桟に頭をぶつけてしまったのはナイショです(^^;). 一読してピンと来たのは「あ,こりゃ新しいタイプのmemexだ」(エラそうに原典にリンクしてますが,僕が読んだのはもちろん『情報学基論文集』Ⅰ[勁草書房]に載っている翻訳です).

    Project Shizuku様宛,一筆啓上仕ります - 愚智提衡而立治之至也
    kunimiya
    kunimiya 2008/04/21
    フィードバックありがとうございますm(_ _)m
  • SBMを応用したパスファインダー,稼動します - 愚智提衡而立治之至也

    (承前) SEさんによる多大なる努力のおかげで,「SBMを応用したパスファインダー」(という表現が,今のところ最もしっくりくると思います)の器が,昨日ようやくサーバで稼動しました! 結局,pliggを利用した形に落ち着きました.Xiggは結局ダメで,Drupalも試してくれたそうですが,XOOPSとバッティングしてしまい,ウチのサーバでは稼動できなかった由. カテゴリーは当座18個(下位のカテゴリーを持つものが幾つかあります),タグクラウドを付すのに作り手がどれだけ禁欲的になれるか(何しろ,僕のはてブはタグが現時点で900を超えていて収拾が付かない.ありゃ図書館員のつくるブックマークじゃないな),論文ナビゲーション機能をどのような形で持ちえるか,このあたりが当座の課題でしょうか.なお,当分の間利用者からのコメントとvoteは受け付けないことになりました(spam対策). 僕の,わけのわから

    SBMを応用したパスファインダー,稼動します - 愚智提衡而立治之至也
    kunimiya
    kunimiya 2008/03/30
    おめでとうございますm(_ _)m
  • 思想が無いから理想を語られたくないのでしょう - 愚智提衡而立治之至也

    これとそのブクマから始まる,一連の話なのですが,取り敢えず元ネタのblog主が図書館業界(そうそう,自慢じゃないけど,僕は20年前から「図書館業界」って言ったり書いたりしてますよ.彼のblogが「業界」呼称の先駆みたいに思われるのは心外だな)の労働環境について一家言を持っているらしいことはわかりました.ただし,他業界の労働環境にどの程度通じているのかはよくわかりませんが.図書館業界の非正規雇用に言及するヒトが,他業種の非正規雇用(保育士とか幼稚園教諭とか,委託とか指定管理者とかという点では図書館の後塵を拝してますが,非正規雇用の蔓延という点では10数年前には図書館を遙かに凌駕してましたけど,そのことを10数年前にある会合で指摘されたらモノの見事にスルーされてしまい,それ以来,ある労働組合系図書館業界団体には含むところがありますのよ)に言及している例を(rajendraさんなどの他には)あま

    思想が無いから理想を語られたくないのでしょう - 愚智提衡而立治之至也
    kunimiya
    kunimiya 2008/03/25
    そろそろ「図書館系言説」の議論についてまとめようかな
  • 幻に終わるか,SBMパスファインダー - 愚智提衡而立治之至也

    承前. さて,日業者さんが勤務先に来られて,サイトのXOOPSをXOOPS Cubeにアップデートしました.アップデートは順調で,サイトのリンク集で拾ったRSSをサイトのトップページに表示することや(もっとも,さっき確認したらRSSをちゃんと拾ってないかも拾ってました.1日2回更新のようです何だか拾いまくり始めました),リンク集にGoogle Mapでリンク先の所在地を示すことも出来るようになったのは,うれしい誤算です.正直,そこまで出来るようになるとは想像してませんでしたから(^^;). さらに,アクセス解析をGoogle Analyticsに変更して楽しい解析をやりましょう,と.覚えることが多いわ(>_<). ところが,僕がもっとも期待していたSBMを使ったパスファインダーの方は,Xiggが当館のサーバではISS(これは“Internet Security Systems”のことかな

    幻に終わるか,SBMパスファインダー - 愚智提衡而立治之至也
    kunimiya
    kunimiya 2008/03/08
    なんとかならないでしょうか……惜しすぎます!
  • 「図書館の自由に関する宣言 20××年改訂」の可能性 - 愚智提衡而立治之至也

  • 何だか懐かしい風景を見ているようです - 愚智提衡而立治之至也

    【平太郎独白録 親愛なるアッティクスへ : 公立図書館はもっと寄贈に対して体制を整えるべき論】 【はてなブックマーク - 平太郎独白録 親愛なるアッティクスへ : 公立図書館はもっと寄贈に対して体制を整えるべき論】 はてブのコメントが何だかなあ,という感じで.相変わらずの反「矢祭もったいない図書館」感情については後回しにして,気になるコメントを幾つか. それじゃぁ、当に必要なは集まらない。全集や百科事典ぐらいならいざ知らず、新聞縮刷版、高価な美術書、専門的な事典、その外論文集、白書や郷土史料。図書館は無料貸し屋ではない。一瞬,掬すべきご意見だと思ったのですが,よく読むと「郷土史料」が購入すべきものに含まれています.残念ながら,郷土資料の相当部分は灰色文献(gray literature)に近いものでして,一般の出版流通のルートに載らず売買の形での入手が難しいものなのですよ.僕も仕事

    何だか懐かしい風景を見ているようです - 愚智提衡而立治之至也
    kunimiya
    kunimiya 2008/02/16
    図書館の寄贈に関する記事についたブクマコメントを、自身の経験をもとに批評している。郷土資料の入手の難しさ、選書の権力的な背景を説明。矢祭もったいない図書館を例に出し、寄贈の有効性を主張している。
  • もう「学問」のレベルで解決できる話じゃない - 愚智提衡而立治之至也

    kunimiya
    kunimiya 2008/02/15
    郷土資料の書誌を記述するような技能は利用者からはもう求められていないという話。書籍の目録作成であれば自分もできますが、郷土資料は勉強してないです。。。
  • 公共図書館の「イノヴェーション」 - 愚智提衡而立治之至也

    「イノヴェーション(innovation)」とは,オーストリア出身の経済学者・社会学者のヨーゼフ・アロイス・シュンペーター(1883-1950)が定義した言葉です.一般的には「技術革新」と訳されるようですが,むしろ経済学の方で「新結合」という訳があるように,「イノヴェーション」には単なる技術(メカニック)の新しい創造にはとどまらない意味があります.経済学・社会学の素人なりに考えてみると,それは技術,生産,流通,消費の組み合わせによるダイナミズムをあるいは新しく創造し,あるいは過去にあった組み合わせを創造的に(大胆に)組み直し,それらを新たに組織化するところまでが「イノヴェーション」という言葉が意味するところであると考えることが出来ます. ところで,「出版ニュース」2007年8月下旬号で,田井郁久雄氏が「行革の流れの中で-岡山市立図書館についての「事業仕分け」」と題する文章の中で,飽きもせず

    公共図書館の「イノヴェーション」 - 愚智提衡而立治之至也
  • 「図書館員の匿名性」について - 愚智提衡而立治之至也

  • 「場所としての図書館」試論 - 愚智提衡而立治之至也

    図書館情報学を学ぶ - 次世代の「場としての図書館」のあり方を自分なりに考えてみました 】に触発されたので,何か書こうと思い立ち,会員だから毎月届くのに積読のまま(技術志向じゃないもので,どうしても後回し)になっている「情報の科学と技術」の57巻9号(2007年9月)を読んでみましたが・・・・・・. 題に入る前に一言.特集中非常に気になったのは,実は薬師院はるみ「図書館員のあり方と電子化の進行:不安の昂進と専門職化の画策」(434-440頁)における,内容の異形さ.ジョン・コンスタブルやトマス・ガーティンが描いた風景画が整然と並ぶ中に,ひとつだけ晩年のエゴン・シーレの自画像が混ざっているような雰囲気ですね(^^;).このヒト,僕の記憶に間違いが無ければ日図研が発行する雑誌「図書館界」の常連寄稿者ですが,如何にも日図研のイデオローグらしく,『市民の図書館』(「貸出し」という前川派特有の用

    「場所としての図書館」試論 - 愚智提衡而立治之至也
    kunimiya
    kunimiya 2007/09/16
    現実的な視点からのご指摘ありがとうございます!
  • 「僕はパパを殺すことに決めた」 - 愚智提衡而立治之至也

    最初にお断りしておきますが,僕はこのを読んでいません.ですから,以下の文章はその内容の当否を問題にしているものではありません. さて,昨日こんな出来事がありました. 奈良の放火少年調書漏えいで鑑定医宅など捜索 奈良県田原町で平成18年6月、医師(48)宅が全焼し母子3人が死亡した事件を題材にした書籍に、殺人などの非行事実で中等少年院送致になった長男(17)らの供述調書が引用されていた問題で、奈良地検は14日、調書の内容などを著者のフリージャーナリスト側に漏らしたとして、秘密漏示(ろうじ)容疑で、長男の精神鑑定を担当した京都市内の精神科医宅や勤務先病院の家宅捜索を始め、強制捜査に乗り出した。同容疑での強制捜査は異例で、「言論の自由」などとの関係をめぐって論議を呼びそうだ。 問題となった書籍は、元法務省東京少年鑑別所法務教官の草薙厚子さんが今年5月、講談社から出版した「僕はパパを殺すことに

    「僕はパパを殺すことに決めた」 - 愚智提衡而立治之至也
  • 「公共図書館=無料貸本屋」説雑感 - 愚智提衡而立治之至也

    そもそも一般的な状況としては,「公共図書館=無料貸屋」という位置付けは『市民の図書館』が住民の支持を得るためと予算獲得のために採用した戦術ですから,それが廻り巡って自らの首を絞めているわけで,そのことについては業界の側にも責任があるわけですよ(追記:このことについては【愚智提衡而立治之至也: 違います】このエントリーも参考にしていただければ). でね,僕は10年以上前に,公共図書館の窓口委託が話題になっていたときだったかなと覚えてますが,「公共図書館員=公務員」であらねばならぬ,としても「公務員の既得権益護持」にしか思えない反対運動だったら,周囲の理解は得られませんよ,と,申し上げたことがありました.そうしたら「これは戦術ですから」と言う大意の返答でしたっけ.しかし結局のところ,この戦術も,使い物にならない正規職員を配置して公共図書館は熱意のある人材でなきゃダメだ,という空気を醸成される

    「公共図書館=無料貸本屋」説雑感 - 愚智提衡而立治之至也
  • 近頃,公共図書館について発言されているブロガー,ブックマーカーの皆さんに感謝を(加筆訂正版) - 愚智提衡而立治之至也

    今回,昨年末の「図書館民営化」論争から始まり現在に至るまで続く,公共図書館をめぐる議論に僕も及ばずながら顔を出しましたが,ご発言されているブロガーやブックマーカーの皆さんには,心の底から感謝してます.これほど図書館業界の外側に軸足を置く視点が活発に提示され,議論の内容が深められているのは,これまで僕が参加してきた公共図書館をめぐる議論では,ほとんど初めてではないかと(^^;).僕も既に20年近い図書館業界でのキャリアを持ち,またパソコン通信を自宅に導入してからでも10年以上の経験があり,図書館をめぐる議論もあれこれ経験してきましたが,これまでの議論は参加者にしても議論の幅にしても,どうしても業界内の域を出ず,幾つかの意味で業界の主流から外れた視点*1で公共図書館を考えてきた僕は,随分ともどかしい思いをしてきました. それが今回,業界人のコントロールの効かないところでの議論*2の内容と方向の

    近頃,公共図書館について発言されているブロガー,ブックマーカーの皆さんに感謝を(加筆訂正版) - 愚智提衡而立治之至也
  • 公共図書館いるの? いらないの? - 愚智提衡而立治之至也

    年末年始にかけて「公共図書館の民営化」に関する議論(【MultiSynapse - はてなブックマークの[図書館]タグがちょっとだけ盛り上がっています(?)】)が随分と盛り上がっていたのですね(^^;).ふーむ. 昨日今日と取り急ぎ,だだだだっと読んでみましたが.・・・・・・議論が成立する上で必要な「共通の土台」が無いような,もしくは,論者各々の予断と偏見がキツくて議論のブレが大きすぎる感じがします. 今回は見たところ「公共図書館いるの? いらないの?」というところが質で,民営化云々はその前菜だろうと思うのに,前菜もまた美味しい(^^;)ときているようです. どうにも首を捻ったのは今回,俎上に載せられた「図書館の民営化」って,要するに「指定管理者制度を用いた業務委託」のことを指しているのでしょうか? というあたり.厳密に捉えるならば,指定管理者であれプロポーザル方式であれ何であれ,「業務

    公共図書館いるの? いらないの? - 愚智提衡而立治之至也
  • 矢祭町関連blogリンク集,のようなもの - 愚智提衡而立治之至也

    とっくに誰かやっているような気がしていたのですが,図書館blogでは見つけられなかったので,リンク集を作っちゃいました(^^;)が,途中で力尽きました.なるほど,誰も作らなかったわけだ.漏れがありましたらご容赦m(_)m すぺしゃる・さんくす>>グーグルさま(^^;). 矢祭町の新図書館整備について取り上げている個人(?)blogを,8月31日現在で順不同に見つけたものだけ拾ってみます.当日の題名を見れば,矢祭町の施策に賛同しているか異議を唱えているかは,おおよそ判断がつきそうです(^^;).特にこちらで分類はしないので,興味のある方はリンクをたどってみてくださいませ. 面白いな,と思ったのは異議を唱えているblogが,ことこの件については感情的とも思える言葉遣いで矢祭町を非難している割には,矢祭町のその後を追いかけている例が皆無に近いことですね.賛同・反発の別が必ずしもblog主の政治

    矢祭町関連blogリンク集,のようなもの - 愚智提衡而立治之至也
  • 雑感 - 愚智提衡而立治之至也

  • 6万冊突破 - 愚智提衡而立治之至也

    kunimiya
    kunimiya 2006/08/14
    >この件は「戦後民主主義」と「戦後公共図書館運動」における壮大な実験場と化してきたような気がします.