過激派組織「イスラム国」が、インターネット上の英字の機関誌「DABIQ」最新号に「奴隷制復活」と題した記事を掲載した。イラクで拉致した女性や子どもを、戦利品として戦闘員に分け与えるなど、「奴隷」として扱っていることを明らかにしている。 「イスラム国」は8月にイラク北部のシンジャルを攻撃。包囲されたヤジディ教徒らが多数殺害された。その際に拉致した女性や子どもを、「奴隷」としているとみられる。機関誌では、「奴隷」となった女性を戦闘員と結婚させれば、戦闘員は姦通(かんつう)の罪を犯す誘惑から守られるとする理屈も展開している。 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは、イラクとシリアで数百人のヤジディ教徒が「イスラム国」に拉致されたとしている。脱出した14歳の少女は、ある戦闘員がその少女を「1千ドルで買った」と得意げに話したと証言した。(カイロ=翁長忠雄)
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