本連載では、4月30日に早稲田大学で行われたシンポジウム「学生と戦争 - 経済徴兵制をぶっ潰せ!」の内容をリポートしてきたが、最後の講演者は、『学生に賃金を』(新評論)の著者で東北芸術工科大学非常勤講師の栗原康氏(専門はアナキズム研究)だ。自身も635万円の借金(奨学金返済額)を抱える栗原氏は、「借りたものは返せない」と言い切る。 彼の話を聞いていると、奨学金によって社会や大学が“債務奴隷養成工場”になっていることが見えてくる。講演は、極真空手創設者の大山倍達にまで及び、最後は「みなさん、大山倍達のようにゴリラを相手に戦いましょう」と締めくくった。 以下、栗原氏の講演を紹介する。 「借りたものは返せない!」でいい 今回のシンポジウムのテーマ「学生と戦争 - 経済徴兵制をぶっ潰せ!」を語るうえで重要なカギとなっている奨学金ですが、私は修士課程・博士課程の5年間奨学金を借りていて、借金の総額は
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