ポイント ●情報セキュリティに関する国内法規は多岐にわたって存在している ●刑法の中に,コンピュータに関わる不正を取り締まる条文がある。刑法では取り締まれない事例をカバーするために,新しい法律も整備されている ●不正アクセス禁止法の対象となるのは,アクセス・コントロールを実施しているシステムに対してネットワーク経由で不正に侵入した場合である この章では情報セキュリティに関する国内法規や国際標準の中から,よく目にするもの,知っておきたいものをピックアップして勉強します。今回は,コンピュータにかかわる不正を取り締まるための国内法規の中から「刑法」と「不正アクセス禁止法」を取り上げます。 数多くある国内法規を分類 情報セキュリティに関する国内法規は,複数の分野に数多く存在します。そこで,まずは良く目にする国内法規をカテゴリ分けして整理してみます(図1)。 コンピュータに関わる不正を取り締まるため
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