世耕弘成経済産業相の肝入りではじまった働き方改革会議の1つ、「雇用関係によらない働き方」会議が終わり、報告書が出された。 労働者派遣法と同じように企業から都合のいい人材活用につながるのではと一部から懸念や批判もあったが、そもそもこれまでは労働者といえば雇用されている人としてフリーランスなどの働き手がほとんど政策に組み込まれてこなかった。 そのことを鑑みれば、選択肢を増やしていくための議論は必要だったといえよう。同検討会に委員として参加してきた身として、現状のフリーランスの問題点と、それに対してどんな方策が考えられるのか、今後の課題を整理したい。 立ちはだかる3つの障壁 今回経産省が雇用関係によらない働き方をしている4000人を対象に実施した調査によると、実際に雇用関係がない働き方をしている人が感じている最大のメリットは「自分のやりたい仕事が自由に選択できる」(柔軟な働き方に満足している人の