1996年8月のサンクトペテルブルク市長選で、当時市長だったアナトリー・サプチャークが敗れ、サプチャークの元で第一副市長を務めていたプーチンも辞職に追い込まれた。その後、ロシア大統領府総務局長のパーヴェル・ボロジンがプーチンを次長に抜擢し、ここからわずか3年半後にプーチンはロシアの大統領に就任している。以来、20年以上も(途中首相に転じた時期もあったが)彼は権力のトップに居座っている。 47歳で大統領になったプーチンも、今年10月に71歳の誕生日を迎えた。この20年以上の間に、プーチンはどのような主張を掲げ、ロシア国民と世界に対して何を語ってきたのか。彼の言葉を時系列に見ていくと何が分かるのか。『プーチン重要論説集』(星海社新書)を上梓した翻訳家の山形浩生氏に聞いた。(聞き手:長野光、ビデオジャーナリスト) ──1999年に大統領に就任してからの、プーチンの重要な論説や演説を集め、翻訳して
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