婚姻や子育て・女性の就労などの話題で「生物として正しい・間違っている」などと簡単に発言する人がときどきいます。しかし生物と一口に言っても多種多様、生殖の方法も多種多様です。まずは生物界の豊穣な多様性をお楽しみください。
2012年9月、ケープコッド近海。背びれに発信機を取り付けられる前のメアリー・リーが船上で休んでいる。(Photograph by Robert Snow Photography) 衛星発信機で行動を追跡中のホホジロザメ、「メアリー・リー」。このサメを追跡した状況がツイッターで発信され、インターネットで話題を呼んでいる(「メアリー・リー」のツイッターアカウントはこちら) 体重約1500キロの頂点捕食者は、一夜のうちに米国東海岸のメリーランド州からニュージャージー州まで移動していた。米国メリーランド州とバージニア州は、メアリー・リーには見どころが足りなかったようだ。少なくとも、5月7日の朝はそうだったらしい。7日午前8時15分(現地時間)には、ニュージャージー州の南端にいることが確認された。 研究チームは2012年9月、マサチューセッツ州ケープコッド沖で、体長4.9メートルのメアリー・リーに
2015年04月08日 05:00 カテゴリサイエンス最前線〜進化 ヨーロッパ人も昔は黒かった Posted by science_q No Comments No Trackbacks Tweet 【ヨーロッパ人も昔は黒かった】4月2日・米ハーバード大:今から8千年前、ヨーロッパ人は、牛乳を消化できず、肌も褐色で、背も低かった。3-8千年前にヨーロッパ各地で生きていたとされる83体の人骨のDNAを現代ヨーロッパ人と比較。 http://t.co/88vUor5BFE— サイエンスあれこれ (@sarekore) 2015, 4月 4 【ヨーロッパ人も昔は黒かった】 4月2日・米ハーバード大: ヒトがサルや魚と同じ祖先から進化したなどとはとても信じられないと思う人は多いだろう。進化は環境の大変化がない限り、ゆっくりと時間をかけて進行するので、それを目の当たりにすることも、それを再現すること
RESEARCH 自然界に捕食者が存在することの意味 西田隆義京都大学農学研究科昆虫生態学研究室 自然生態系は安定している。もちろん現代では開発による生息場所の破壊は少なくないが、たとえば深い森にすむ蝶を例にとると、わたしがこどものころに稀だった種は今も稀で、普通種は今も普通種である。これは偶然だろうか? あるいは自然のバランスが働いているのだろうか? まずはここから…リサーチのツボ 1.天敵は生態系を安定させない? 生態学者は生態系の安定性をもたらす機構について長年にわたり探求してきた。長い間、天敵による制御とされてきたが、近年の探求の結果は意外なものだった。野外での個体数の変化とそれをもたらした死亡要因を詳しく調べたところ、天敵による捕食が自然のバランスをもたらすことはめったにないことがわかってきたのである。餌種が増えた場合でも天敵はその増加を抑えるほど効率よく捕食することはなく、逆に
道徳性の起源: ボノボが教えてくれること 作者: フランスドゥ・ヴァール,Frans de Waal,柴田裕之出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2014/11/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る 本書はオランダ出身の著名な霊長類学者フランス・ドゥ・ヴァールによる霊長類特にボノボに見られる向社会性を解説し,そしてそこからヒトの道徳と宗教についての思いを語るという,科学書であり,かつ大家のエッセイのような趣もある本である.原題は「The Bonobo and the Athiest: In Search of Humanism Among the Primates」.邦題は本書の内容の一部を示しているだけでややミスリーディングな印象である. ドゥ・ヴァールは大変著名なチンパンジーやボノボの研究者であり,その生態や行動を詳しく紹介する「政治をするサル」や「ボノボ
進化論。非常になじみ深い言葉です。 いわゆる文系の人でも、ダーウィン、自然淘汰といった言葉をすぐに連想できるのではないでしょうか。 ダーウィンが『種の起原』を発表した1859年以来、進化論の考え方の大枠は変わっていません。本書『進化の謎を数学で解く』は、これほど確立した理論に、まだ大きな謎が残っており、そして、それにまったく新しい解答を出すと主張する、めっぽう面白く挑戦的なサイエンス本です。 本書に版権リストで出会ったとき、「進化論好き文系読者」として「おっ」と思ったものの、最初は半信半疑でした。 ポピュラー・サイエンス本で、本当に「新しい」枠組みが述べられていることは、実はそれほど多くありません。進化論のように、長い議論の歴史があるジャンルではなおさらです。そんなジャンルで新理論、と言われたら「トンデモ本」を疑うのがむしろ自然。 しかし、進化理論の最高の論者、リチャード・ドーキンスなどの
ルワンダのサビーニョ山で撮影されたマウンテンゴリラたち(2014年12月27日撮影、資料写真)。(c)AFP/Ivan LIEMAN 【4月10日 AFP】一般的に近親交配による繁殖は危険とされているが、絶滅の危機に瀕しているアフリカ中部のマウンテンゴリラに関しては、近親交配が有害な遺伝子変異を取り除きゴリラの生存に役立っているとする研究論文が、9日の米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。 アフリカ中部のルワンダ、ウガンダ、コンゴ民主共和国(旧ザイール)の山岳地域では、密猟や森林伐採による生息地の破壊でマウンテンゴリラの数が激減。1981年には個体数が253頭まで落ち込んだ。 論文によると、ゴリラの血液サンプルを分析した結果、マウンテンゴリラと近縁種のヒガシローランドゴリラは、より頭数の多いアフリカ中部の西域に生息するゴリラの個体群と比較して、遺伝子の多様性が2~3分の1、少な
日本のミジンコはアメリカから来た外来種で、たった4個体からの直系子孫だった──東北大学大学院の研究チームは、日本に生息するミジンコのDNAを調べた結果、意外な結果が分かったと発表した。うち2個体は黒船来航以前に侵入したと見られ、どんなルートで日本にやってきたのかなど、小さな生き物が大きな謎を投げかけている。 ミジンコは大きさ数ミリの甲殻類。雌だけで繁殖する「単為生殖」を行うが、環境が悪化すると雄を生み、有性生殖を行って、乾燥にも耐える「休眠卵」を産む。 東北大学大学院生命科学研究科・占部城太郎教授の研究チームは、国内300カ所以上のため池や湖で調査し、採集したミジンコのミトコンドリアDNAと細胞核DNAを解析した。 その結果、母親から子へほぼそのまま受け継ぐミトコンドリアDNAには4つのタイプが見つかり、それぞれ北米のミジンコとよく似ていた。また細胞核DNAからは、日本には生息していない北
昨日(3/20)、玉川大学にて開催された、日本農薬学会第40回大会に参加しました。目的は、同大学ミツバチ科学研究センター所属の中村純教授によるネオニコチノイド系農薬の規制に関する講演です。非常に重要な内容だと思いますので、レビュー記事を書く次第です。 東京都と神奈川県の間で帰属を巡って紛争が絶えないとの噂がある地、町田市。 この大学はミツバチの研究に関して日本一です。今回の講演の会場としては最適でしょう。 日本全国から農薬メーカーと農水省の御用学者が集結する呪われた学会です(大嘘)。 発表の内容を私が勝手にまとめると、以下のようになります。 ミツバチの農薬に起因すると考えられる異常は最近初めて起こったことではない。数十年前から断続的に起こっている。 送粉者(花粉媒介者)としての能力はミツバチより野生のハナバチ類の方が重要であり、野生のハナバチが減少している。 野生のハナバチには農地周辺の餌
(CNN) 仲間には理解してもらえない歌を歌い続ける「世界一孤独なクジラ」の発見を目指すプロジェクトの構想が持ち上がり、資金調達サイトで出資者を募っている。 このクジラの呼び名は「52」。52ヘルツの周波数で歌っていることに起因する。もう何年もの間、この周波数を出し続けているのに、仲間からの応答はない。 仲間のクジラは違う周波数を使っているため、たとえ「52」の歌が聞こえていたとしても、自分たちの歌とはあまりに違っていて理解できず、応答しないという。 それでも「52」は歌い続ける。そこから「世界一孤独なクジラ」のニックネームが付いた。 映画制作者のジョシュ・ゼマン氏は、太平洋でこのクジラを見つける探査プロジェクトのため、資金調達サイト「キックスターター」で資金集めに着手した。米俳優エイドリアン・グレニアーさんの助けも借りて、20日間の探査に必要な30万ドル(約3570万円)を調達したい考え
猫の毛柄、何パターン思いつくでしょうか。キジトラ、茶トラ、真っ白、真っ黒、キジ白、茶白、足だけ白、三毛、二毛など沢山ありますが、淡い色のカラーや、縞模様の違いを細かく分けると50種類以上にもなります。しかしもともとは1つの柄、キジトラの猫しかいなかったのです。 【もっとほかの写真をみる】 ○猫のミイラを調べたら全てキジトラだった 古代エジプトでは猫を崇拝し、遺体をミイラとして保存していました。発見された猫のミイラを調べたところ、砂漠や草原など生息地域により、若干色のつき方に違いはありますが、全てはキジトラであることがわかりました。これは猫の祖先といわれるリビアヤマネコと同じ柄です。 キジトラは英語でブラウンマッカレルタビーと呼び、黒と茶色からなり、額にM字の模様、頬にヨコシマ、体に緩やかなカーブを描くタテジマ、そして足や尻尾を囲うようにシマシマが入っています。 ○キジトラもサバトラも
理不尽な進化: 遺伝子と運のあいだ 吉川 浩満 朝日出版社 2014-10-25 売り上げランキング : 1300 Amazonで詳しく見る by G-Tools 読んでためになるだけでなく、何というか、心が洗われるような本だった。 本書のはじめの方で明かされるモチーフは、専門的な科学としての進化論の基本的な考え方を過不足く解説しつつ、それと大衆的な進化論のイメージあるいは「世界像」としての進化論との懸隔を明らかにしながら、(後者を前者に近づけようという科学的啓蒙とは別の関心から)その「懸隔」そのものの私たちにとっての意味を問う、といったところ。ここではひとまず専門家と素人との懸隔が問題であるように見える。しかし叙述が進むにつれて、それはドーキンスとグールドとの懸隔であり、また実はグールドの内部にあってその人自身を苦しめたはずの葛藤であり……と変奏され、さらにはそれが科学理論と世界像、自然
小田隆さんは古生物の復元画、生物イラストレーションの第一人者です。ツイッター上では、ガチャピンがどのような骨格を持っているかをマジメに考察した「ガチャピン骨格図」などでお馴染み。 まとめ ガチャピンの骨格図 by古生物復元画家 @studiocorvo 氏(2/9 最終版に続く) 小田隆 @studiocorvo 氏による古生物学的に説得力のあるガチャピンの骨格図が登場! 最終版はこちら→http://togetter.com/li/452890 プロの手による大人げないエイプリルフールネタもオススメ↓ http://www.studio-corvo.com/blog/karasu/archives/silly_talk/index.html 更なる続きはこちら→ 謎の生物ムック〜甲殻類説 vs 名状しがたきもの説〜 古生物復元画家@studiocorvo氏 http://togetter
宮沢孝幸 ウイルス研究所准教授、下出紗弓 医学研究科博士課程学生(日本学術振興会特別研究員DC2)、中川草 東海大学助教らの研究グループは、イエネコの移動経路・各品種の起源を解明するための有用な指標となる内在性レトロウイルス(過去に感染したレトロウイルスの痕跡)を発見しました。 本研究成果は、2015年2月2日付の国際学術雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。 本研究によって、これまで不明であった家畜化後のイエネコの移動経路を明らかにするための指標として、RD-114ウイルスに関連した内在性レトロウイルス(ERV)配列RDRSが有用であることがわかりました。ERVには宿主に病気を起こすものがある一方で、宿主の生体機能に有利に働くものも見つかっており、RDRSのさらなる研究はイエネコの起源・歴史を紐解くだけでなく、品種ごとの特徴・違いの理解にも役立つと考えられます。ま
脚を切除されたバッタは、足をかばったり負傷した部位を保護するような振る舞いはしない。一見通常通り飛び、歩行を続ける。また、オスのカマキリは交尾をしているメスに自身の体を食べられながらも相変わらず交尾を続ける。 このように、昆虫は身体部分の除去や損傷をしても、歩行・飛翔・摂食・交尾といった動作を(少なくとも傍目からは)通常と変わらず継続し続けることがある。これは、脊椎動物が痛みに対して反応するふるまいとは大きく異なり、昆虫が痛みを感じていないことの根拠の一つとされてきた。 しかし、カマキリの羽や脚を切除しようとすれば、あたかも痛みを排除するかのように攻撃的になる行動が見られる。草食性のバッタでもカマキリなどに食べられる際は手足や触覚をバタつかせ、もがき苦しんでいるようにも見える。 獲物を食べるカマキリ 筆者が所属する「食用昆虫科学研究会(e-ism)」は、昆虫食を科学する研究会である。昆虫を
Dupla Japan @DuplaJapan 『ビールにワニの胆汁が混入⁈ 56人死亡 モザンビーク』Daily News j.mp/1xTtVM4 葬式に参列していた人に提供された地元産ビール"Pombe"に何者かがワニの胆汁を混入させ、少なくとも56人が死亡、49人が病院に搬送されたらしい。怖い。 リンク NY Daily News Beer contaminated with crocodile bile kills 56 in Mozambique Contaminated traditional beer has killed 56 people in Mozambique, health authorities in the southern African country said on Sunday.
今年もノーベル賞のパロディーとして有名な、第21回「イグ・ノーベル賞」の授賞式が行われました。その中で、生物学賞に選ばれた「ビール瓶に乗っかるカブトムシ:オスのタマムシはビール瓶をメスと勘違いする」という論文によって、オーストラリアのカブトムシがビール瓶と交尾をしすぎて死ぬ理由が解き明かされました。 必死に交尾を続けるカブトムシ この理論によると、オーストラリアのカブトムシはビール瓶の底近くにある突起や色が魅力あるメスと勘違いするといいます。実際に、ビール瓶はメスの羽根と同じように光を反射する構造であることが分かりました。さらに、オレンジと茶色の混ざったような色もカブトムシを惹きつけています。 その証拠に、このビール瓶以外の瓶や缶と交尾をして死んだカブトムシは発見されています。 カブトムシは、ビール瓶と絶え間ない交尾を続けている間にオーストラリアの太陽によって熱せられたビール瓶に焼かれて死
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