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感染性レトロウイルスの度重なるネコゲノムへの侵略 -ネコの移動の歴史を探る手がかりとなるレトロウイルス感染の痕跡の発見-
宮沢孝幸 ウイルス研究所准教授、下出紗弓 医学研究科博士課程学生(日本学術振興会特別研究員DC2)、中... 宮沢孝幸 ウイルス研究所准教授、下出紗弓 医学研究科博士課程学生(日本学術振興会特別研究員DC2)、中川草 東海大学助教らの研究グループは、イエネコの移動経路・各品種の起源を解明するための有用な指標となる内在性レトロウイルス(過去に感染したレトロウイルスの痕跡)を発見しました。 本研究成果は、2015年2月2日付の国際学術雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。 本研究によって、これまで不明であった家畜化後のイエネコの移動経路を明らかにするための指標として、RD-114ウイルスに関連した内在性レトロウイルス(ERV)配列RDRSが有用であることがわかりました。ERVには宿主に病気を起こすものがある一方で、宿主の生体機能に有利に働くものも見つかっており、RDRSのさらなる研究はイエネコの起源・歴史を紐解くだけでなく、品種ごとの特徴・違いの理解にも役立つと考えられます。ま
2015/02/26 リンク