僕は前から少年犯罪に興味があるのだが、以前は少年法を原則的に維持していくべきだと考えていた。けれども、最近は厳罰化もやむなしかもしれないと思い始めている。ただ、そのための条件として、こどもが小さいうちから自分の行為に対してきちんと責任を取る練習ができるような段階的な教育カリキュラムや社会制度の整備がなされるのが先ではないかと思っている。 少年法自体をほとんど勉強していないのであくまで暫定的な考えだが、凶悪な少年犯罪が急激に増えたということもなく、むしろ60年代以降激減したという統計的な事実を考えると*1、日本の少年法は比較的うまく機能してきたと考えるのが妥当であり、最近話題になることが多い被害者やその家族の感情にしてもあまりにストレートにそれが司法の場に持ち込まれてしまうのは危うい気がする。多少の改良は必要かもしれないが、根本的に少年法を消滅させてしまおうとするような考え方には賛成できない