国立精神・神経医療研究センター(NCNP)は、「概日リズム睡眠障害(睡眠・覚醒リズム障害)」の一型である非同調型の発症に、体内時計周期の異常が関連していることを明らかにしたと発表した。成果は、NCNPの三島和夫部長、北村真吾研究員らの研究グループによるもの。研究の詳細な内容は、7月30日付けで医科学誌「BIOLOGICAL PSYCHIATRY」に掲載された。 近年、睡眠・覚醒リズムの異常を訴える患者が増加している。同じ時刻に眠ることができず、睡眠時間帯が毎日1時間ほど遅れてゆく睡眠障害だ。よって、毎朝に決まった時刻での起床も困難であるため、学校や会社でも遅刻を繰り返してしまう。その結果、欠席や休職などで引きこもりがちな生活になってしまい、さらに睡眠リズムが不規則になる悪循環に陥る。月の半分以上で日中に起きていられず、海外旅行から帰ってきたような時差ぼけ症状に苦しみ、社会生活に大きな支障が
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