「たぁーけやぁ~、さおだけぇ~。2本で千円、20年前のお値段です」竿竹屋の決まり文句ですね。独特のだみ声を聞くと、夏を感じるものです。ちなみに、「2本で千円、20年前のお値段です」、というのは、「20年前はそんな値段たけど、今は違いますよ」という意味だとか。 そう語るのは、手ぬぐいを首に巻いた40代の男性。今回は、この男性の証言で明らかになった竿竹屋の怖い話を紹介したいと思います。 「悪いんだけど、あまり細かい事は言えないんだ。上に睨まれたらどうなるか分からないし。公安が我々に一度目を付けたら、あの世送りですむかどうか。そこはよろしく頼むね」 取材からいきなり釘を刺されてしまいましたが、それでも時々笑いながら語ってくれました。 竿竹屋……、それはさまざまな巨大組織と結びついて現代社会に暗躍する隠密集団だというのです。 ■隠密集団だった、竿竹屋の実態とは? 竿竹を売るというのは、本業をカモフ