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  • 財政危機の4つの教訓 : 池田信夫 blog

    2014年11月16日10:31 カテゴリ経済 財政危機の4つの教訓 「増税したら税収が減る」とか「景気がよくなったら財政黒字になる」などと無責任なことをいう連中は、具体的な数値を出したことがない。歴史に学べば、そんなフリーランチがないことは明らかだ。Reinhart-Rogoffの2013年のIMFワーキングペーパーは、その最新の成果である。彼らは、過去の金融・財政危機から得られる教訓を次の4項目にまとめている。教訓1.破局を予防することは、その後始末をするよりはるかにむずかしい 破綻する前に「危ないから引き返そう」という政治的合意ができることはまずない。ほとんどの場合は、破綻して経済が崩壊してから、やっと改革ができる。このため1930年代の大恐慌のような破局が――原因はかなり共通しているにもかかわらず――くり返される。 教訓2.先進国の政府債務は戦時中に匹敵するほど拡大している かつて

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  • G型大学とL型大学 : 池田信夫 blog

    2014年10月25日11:16 カテゴリ科学/文化 G型大学とL型大学 冨山和彦氏のプレゼンテーション「我が国の産業構造と労働市場のパラダイムシフトから見る高等教育機関の今後の方向性」が話題になっている。 これは9月に「まち・ひと・しごと創生会議」で安倍首相に説明したものらしいが、今後の大学教育のあり方に重要な問題を提起している。ニューズウィークでも書いたように、日の製造業や情報産業などのG型産業はグローバル化して国内の雇用は減るので、雇用を支えるのはローカルな流通・外・介護などのL型産業だ。おそらく9割が後者になるだろう。 G型企業で必要とされるのは、ソフトウェアを中心とする理系の技術だが、L型企業に必要とされるのは、情報通信機器を活用して労働集約的な仕事を効率化するITリテラシーなどの実用的知識である。 アカデミックなG型大学も必要だが、それは今の1割もあれば十分だろう。はっきり

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  • 護憲派が国を滅ぼす : 池田信夫 blog

    2014年06月07日18:50 カテゴリ法/政治 護憲派が国を滅ぼす アゴラの書評に細かいことを補足しておこう。明治憲法に統帥権の独立という欠陥があったことは今日ではよく知られているが、当時それを認識していたのは天皇を初めとするごく一部のエリートだけだった。それは意図せざる「バグ」だったのか、それとも意図的な「仕様」だったのだろうか。 それは明治憲法を書いた伊藤博文や井上毅の設計した仕様だった、と坂野潤治氏は書いている。井上は各国の立憲君主制を調査した結果、イギリスのそれは「国王は徒に虚器を擁するのみ」で君主に実権がないと考え、プロイセン型の制度を明治憲法に実装した。 両者は立憲君主制といってもまったく違う制度で、議院内閣制のイギリス型は共和制に近いが、皇帝が大臣や将軍を自由に任免できるプロイセン型は絶対王制に近い。片山杜秀氏の指摘するように、明治憲法はプロイセンよりさらに念の入ったタコ

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  • なぜ現場は優秀なのに指揮官は無能なのか : 池田信夫 blog

    2014年05月29日01:07 カテゴリテクニカル なぜ現場は優秀なのに指揮官は無能なのか 今週の福島第一原発の記事について「日では、どこへ行っても優秀でまじめな現場と無能で何も決めない指揮官がいる」とコメントしたら、多くのRTがあった。これは日のサラリーマンの永遠のテーマだが、その答がマルクスにある、といったら我田引水だろうか。彼は1867年の「暫定一般評議会代議員への指示」で、次のように書いている。協同組合運動は、階級敵対に基礎をおく現在の社会を一変させる諸力の一つである。この運動の大きなメリットは、窮乏を生み出している資への労働の従属という専制的システムを自由で平等な生産者のアソシエーションという共和的システムに置き換えることができることを、実地に証明する点にある。ここで彼は資主義を「専制」ととらえ、来るべきアソシエーションを「共和制」と書いた。これはきわめて重要な指摘であ

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  • 「衰退国の先輩」イギリスに学ぶ : 池田信夫 blog

    2014年03月23日11:13 カテゴリ 「衰退国の先輩」イギリスに学ぶ 菅官房長官によると、安倍政権は「成長戦略に全力を上げる」そうだが、いまだに政府が成長を実現しようという時代錯誤は困ったものだ。もちろんゼロ成長では今後の高齢化に耐えられないので、今ぐらいの成長は維持したほうがいいが、成長がすべてを解決するという幻想は捨てたほうがいい。 イギリスで「産業革命」が起こったとか「産業資主義」で成長したとかいう常識は、最近の経済史では葬られている。大英帝国のエンジンは産業革命でも綿工業でもなく、北米のプランテーションと奴隷貿易だった。国の何十倍もの面積をもつアメリカ大陸を経済圏に入れ、そこから砂糖やタバコなどの一次産品を輸入してアフリカに売り、北米に奴隷を輸出する三角貿易が最大のビジネスだった。 この商業革命で上げた巨額の利潤が資主義を生んだ。産業革命が大英帝国を生んだのではなく、

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  • 原発が動かなかったら関西は大停電になった : 池田信夫 blog

    2012年08月16日08:26 カテゴリエネルギー 原発が動かなかったら関西は大停電になった ゆうべの記事の補足。驚いたのは、福島みずほ氏が「関西は大飯原発が動かなくても電力は足りる。再稼働しないと足りないというのは脅しだ」と、関西電力の需給状況を出して主張したことだ。この図は、その逆を示しているからである。 7月27日のピーク需要は2650万kW、供給は3003万kWで、その差は353万kW。「大飯3・4号機は240万kWだから、動かさなくても足りる」と彼女は主張したが、それは間違いである。原発の電力は揚水にも使われるので、次の関電資料の図のように原発がなければ供給力は2542万kWしかない。おまけに27日には赤穂火力がクラゲで停止して60万kW減ったので、供給力は2482万kWしかなく、168万kWも足りない。原発が動いていなかったら、関西では大停電が起きていた。 「結果として足りた

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  • 一向一揆という「ノマドの反乱」 : 池田信夫 blog

    2012年06月21日02:36 カテゴリ 一向一揆という「ノマドの反乱」 大阪維新の会はみずからを明治維新になぞらえているが、その方向は逆だ。明治維新はローカル国家連合としての幕藩体制を中央集権国家に統合するものだったが、維新の会の打ち出している地方分権の強化は、むしろ明治以来の主権国家を解体する方向である。橋下市長も「大阪独立、ほんとそれを目指します」とコメントしている。 だから彼のモデルとしては、明治維新より一向一揆のほうがふさわしいのではないか。その中心となったのが、上の図(想像図)の石山願寺である。これは現在の大阪城の場所にあった浄土真宗(一向宗)の山で、願寺を中心に数十万人の集まる自治都市(寺内町)が形成されていた。 これに対して1570年、織田信長は総攻撃を行なったが、願寺は10年にわたって戦った。当時すでに全国最大の武装集団だった信長に対してこれほど長期の戦いができ

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  • ポスト工業化時代は江戸時代? : 池田信夫 blog

    2012年02月28日21:21 カテゴリ科学/文化 ポスト工業化時代は江戸時代? 先週「アゴラ」で『暇と退屈の倫理学』を取り上げたところ、意外に多くのアクセスがあり、このもアマゾンで109位まで上がった。これと昨日のエルピーダの事件は、無関係なようでつながっている。北尾吉孝氏も指摘するように今回のように所謂「ポスト・インダストリアル・ソサエティ(脱工業化社会)」に相応しくない産業に血税を大量に費やして行くというのは全く持ってナンセンスです。[・・・]例えばエルピーダに投下された上記公的資金がiPS細胞(新型万能細胞)の分野に流れていたならば、どのような成果がそこに現れてくるのかといった楽しみを常に持つことが出来ていたことでしょう。もう日が「ものづくり」で輝く日は二度と来ない。主要な市場が国内にないのだから、国内でつくる必然性がない。ASCII.jpの連載の最終回でも書いたように、日

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  • 勤勉と「ものつくり」の終わり : 池田信夫 blog

    2012年02月24日10:11 カテゴリ 勤勉と「ものつくり」の終わり きのうメモのつもりで書いた記事が、驚くほど多くのアクセスを集めたので、少し補足しておこう。 速水融氏の「勤勉革命」は世界的な業績で、最近ではアリギなどウォーラーステイン学派にも援用されている。彼によれば、西洋の産業革命は資集約的で、領土を拡大して資を蓄積するために海外に植民地を拡大したが、東アジアは労働集約的な勤勉革命で発展したので、領土的野心がなかった。これが東西の経済力の大きな差になったという。 資源の乏しい日が驚異的な成長を遂げた一つの原因が、この勤勉のエートスだった。ベラーは『徳川時代の宗教』で、日人の労働倫理をプロテスタンティズムに比しているが、プロテスタントの目的が資蓄積だったのに対して、日人は長時間労働によって経済力を高めた。江戸時代にこうした労働組織ができていたことが、明治以降の近代化に

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  • 吉田茂の呪い : 池田信夫 blog

    2011年12月05日01:39 カテゴリ 吉田茂の呪い 沖縄をめぐる低次元の騒動は、日政治の劣化を見せつける。防衛相や局長の失言はいわずもがなだが、それを追及する野党も「沖縄の心を踏みにじるものだ」という類の感情論ばかりで、辺野古をやめたら基地をどうするのかという根問題には触れようとしない。こうした歪みの根源には、書もいうように吉田ドクトリンの矛盾がある。 吉田茂は、日の官僚機構の傍流である外交官だったが、流の政治家が公職追放されたため、消去法で首相になった。国内に基盤のない吉田は、対米追従によって権力を強化するしかなかった。GHQの押しつけた憲法も、彼にとっては早期に主権を回復するために受け入れるしかない「外交問題」だった。 新憲法は暫定的なもので、講和条約とともに改正する予定だった。吉田は晩年に「憲法第9条は間近な政治的効果に重きを置いたものだった」と語っている。平和憲

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  • 啓蒙された経済 : 池田信夫 blog

    2010年12月31日00:03 カテゴリ経済 啓蒙された経済 産業革命は、一般には多くの発明によって経済が爆発的に成長した時期だと思われているが、最近の研究では18世紀のイギリスで初めて生まれた技術というのは少なく、成長率もそれほど高くなかった。当時のイギリスに特徴的なのは、このようなイノベーションが長期にわたって続き、ビジネスに応用されたこと、そしてそれが奨励されたことである。 これは当たり前のようだが、キリスト教では人間はアダムとイブの時代から堕落を続けており、社会が進歩するという思想は異端だった。Innovationというのは非難の言葉であり、スコットランド啓蒙思想の中心人物ヒュームは、無神論者とみなされて一生アカデミックな地位を得られなかった。啓蒙というのは、神に代わって人間が自然をコントロールする思想だったからだ。 啓蒙思想は、教皇や君主ではなく国民がみずからを統治する民主主

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  • 衰退先進国イタリア : 池田信夫 blog

    2010年11月28日11:16 カテゴリ科学/文化 衰退先進国イタリア きのうの記事に、ツイッターで「イタリアに似てきた」というコメントがついたので、おもしろ半分にChikirinの日記の記事を紹介したら、大反響だった。たしかに(政治)ぐちゃぐちゃ。こんな奴が首相でいいのか?と言いたくなるレベル (首都)世界の人が憧れる大都市。ユニークに熟れた都市文化が存在 (教育)この国の教育レベルが高い、などという人は世界にいない (事)世界トップレベルの美味しさ。 世界中でブームが定着といった特徴は、日とよく似ている。しかし最大の違いは、イタリア人はそういう現状に満足しているのに、日人は悲観しているという点だ。自殺率を比較すると、日は10万人あたり24.4人で主要国でトップなのに比べて、イタリアは6.3人で最低。これはカトリックなので自殺の禁忌が強く、自殺を事故として申告するバイアスもある

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  • ハリウッド化するIT産業 : 池田信夫 blog

    2010年09月27日22:41 カテゴリIT ハリウッド化するIT産業 日IT産業がだめになっている一つの原因は、ソフトウェアの生産性が落ち、世界に通用しなくなっていることだ。その原因を中島聡氏はこう説明する:米国のソフトウェアビジネスにとってのソフトウェアエンジニアは,球団経営における野球選手のような存在。ストックオプションなどを駆使した魅力的な雇用条件を提供して優秀な人材を集め,スポーツ施設や無料のレストラン,広い個室などの心地良い労働環境を提供して,彼らの生産効率を上げることが,ビジネスを経営するうえで最も大切なことの一つである。これに対して、日のソフトウェアはITゼネコンと呼ばれる大手ベンダーが受注し、仕様を決めて下請け・孫請けに発注する多重下請け構造になっている。この結果、日のソフトウェア開発には次のような特徴が生まれた:労働集約型のビジネスモデル:コストを「人月」で計

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  • 「近代の超克」論 : 池田信夫 blog

    2010年08月28日15:16 カテゴリ科学/文化 「近代の超克」論 サンデルが来日し、東大で講義して大盛況だったようだ。しかし彼の議論は、モダニズム批判としてはそう新しいものではなく、むしろ日のほうが早い。その代表が、「近代の超克」と題して有名になった1942年の『文学界』の座談会である。ここではニーチェやフッサール以来の近代批判を継承し、自由主義や個人主義を否定して「アジアとの連帯」を求める議論が展開された。これを廣松渉が解説するのは奇妙な組み合わせにみえるが、彼の哲学は非常に「日的」で、書はその問題意識をよく示している。近代的な「負荷なき自己」がフィクションであるという認識は、この座談会に集まった面々にとっては共通了解だった。当時は、アジアを代表する「新興国」としての日が西欧近代の価値観に挑戦する「大東亜戦争」を戦っている最中であり、その世界史的意義を確認することが彼らの

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  • 大卒はなぜ職にあぶれるのか : 池田信夫 blog

    2010年08月07日13:31 カテゴリ経済 大卒はなぜ職にあぶれるのか 茂木健一郎氏の新卒採用についてのツイートが話題になっているが、経営者に「新卒一括採用はよくない」などと説教したって始まらない。それは日的雇用慣行の中核にある年功序列システムの一環であり、人事システム全体を変えないで新卒一括採用だけをやめることはできない。それより問題は、なぜ大卒労働者の超過供給がここまでひどくなったのかということだ。 書も指摘するように、その最大の原因は大学の定員を増やしすぎたことにある。1985年に26.5%だった大学進学率は2009年には50.2%になり、学生数は184万人から284万人に増えた。90年代前半までは「団塊ジュニア」が増えたので大学の定員を増やしたのはやむをえないが、学齢人口の減った90年代後半以降も文科省は大学の認可を増やした。 それによって定員割れが起こると、「AO入試」

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    kybernetes
    kybernetes 2010/08/08
    どのみち同じ職に就く人が、高卒から大卒に変わっただけで、いいことじゃないですか
  • ニコ動に出演して思い出したBSの草創期 : 池田信夫 blog

    2010年04月29日12:21 カテゴリメディア ニコ動に出演して思い出したBSの草創期 ニコニコ動画で、事業仕分けについての討論会に出演した。仕分けの作業を4日間すべて中継しただけでなく、深夜まで討論会を開き、こんなまじめな番組を1万3000人も見に来るとは、ネットメディアも変わったものだ。やっていて、20年前のNHKのBSの立ち上げのころを思い出した。 それまで総合・教育テレビの同時放送をやっていただけの衛星放送を、島会長(当時)が「600億円もかけて同時放送を流しているのは無駄だ。モア・チャンネルにしてもうけろ」と号令をかけ、まったく要員を増やさないまま、いきなりチャンネルが2倍になったので、各部署から、私も含めて要員がかき集められた とはいえ、初期のBSの視聴者は小笠原など数十万人で、ニコ動みたいなもの。数千万人を相手にする総合テレビから行った人々は意気が上がらず、キャスターを命

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  • 中央銀行のコア機能は金融調節ではない* : 池田信夫 blog

    2010年04月23日14:21 カテゴリ経済テクニカル 中央銀行のコア機能は金融調節ではない* 日銀バッシングをやる人々は、いまだに中央銀行が自由自在に経済をコントロールできると信じているようだが、そういう理解は古い。朝日新聞の白川総裁インタビューで、彼はこう述べている:白川は「学界でもマスコミでも金融政策に対する関心が非常に高いが、それが金融市場や決済システムへの無関心の裏返しなら不幸なことだ」と力を込めた。白川がこれまで、最もやりがいを覚えた仕事は、金利の上げ下げといった華やかな金融政策ではない。「決済システムの進化」という、地味な分野である。世界では、毎日何百兆円という資金が動き、ある金融機関が倒産すれば、資金繰りに困った金融機関が次々に破綻する危険もある。金利や通貨供給による調節の効果は、世界の金融市場がグローバル化した今では限定的だ。国内の資金需要がないとき無理やり量的緩和をや

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  • 攘夷か開国か : 池田信夫 blog

    2009年11月21日19:36 カテゴリ法/政治 攘夷か開国か きのうの記事におもしろいTBをもらった。たしかに今度の政権交代は、明治維新というより幕末の混乱に似ていると思う。今の民主党は、反グローバリゼーションや規制強化を求める「尊皇攘夷」派と、構造改革の継続を求める「開国」派に分裂し、鳩山首相がイニシアティブを発揮しないために政策が迷走している。 しかし明治維新との最大の違いは、今度の「黒船」は東ではなく西から来ているということだ。日にとって最大の脅威は中国である。日米同盟が続くかぎり、軍事的に中国が日を征服することはないだろうが、経済的には今年、中国はGDPで日を抜き、2026年にはアメリカを抜いて世界一の経済大国になると関志雄氏は推定している。 思えば日は1000年以上にわたって、中国の衛星国家の一つにすぎなかった。この140年ぐらいは逆転したが、これは中国政治的不安定

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  • 事業仕分けという人民裁判 : 池田信夫 blog

    2009年11月12日12:32 カテゴリ法/政治 事業仕分けという人民裁判 きのうから行政刷新会議の始めた「事業仕分け」の実態は、ネット中継やツイッター中継までされたが、予想以上に混乱した会議の状況を見て唖然とした。こんな乱暴な人民裁判を続けるのは、民主党政権の恥だ。 まず問題なのは、仕分けの対象になったのは概算要求に出ている約3000の国の事業のうち15%足らずの447事業にすぎないということだ。残りの85%は仕分けの対象にならないので、勝負はこの段階でついている。これを選んだのは、実質的には財務省の主計局である。予算書というのは細かい数字の並ぶ膨大な書類で、素人が読んでもわからない。 しかも対象になった事業をみると、大竹文雄氏も指摘するように、期限付きの事業で来年度からやめることが容易なものが多い。こういう事業には恒久的な要員がついていないため廃止しても人件費は減らないので、官公労も

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