旧統一教会をめぐる問題は、被害者救済法案の成立で一件落着とはいかない。本丸は言うまでもなく宗教法人格の剥奪だが、税制優遇などを手放したくない教団の抵抗、癒着を断ち切れない自民党のゴマカシ、「政治と宗教」に敏感な公明党の思惑が相まって遅々として進んでいない。関係者はイライラを募らせている。 【写真】旧統一教会の“テッシー”こと、勅使河原秀行氏の「30年前と現在」 ウェブサイト「Change.org」で実施中のオンライン署名「統一教会の宗教法人解散(法人格取消)を求めます」への賛同を呼びかけている旧統一教会の2世信者やジャーナリストら有志は9日、文化庁に約20.5万人分の署名を提出。霊感商法や高額献金などの被害が継続していることから、早急な対応を求めた。 その後の会見では、ジャーナリストの鈴木エイト氏が文化庁の担当者は「裁判所でひっくり返されないように証拠を固める」と発言したと紹介。解散命令請