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ブックマーク / vergil.hateblo.jp (217)

  • いろいろ引っかかるところが多すぎる『インターステラー』 - 読む・考える・書く

    最新作『TENET』の公開に合わせて、クリストファー・ノーラン監督の前作『インターステラー』がAmazon Primeで見られるようになっているので改めて見直したのだが、どうも科学考証的に引っかかるところが多すぎて素直に楽しめない。 一般的には、SF映画の設定が科学的におかしくても別に問題はない。例えばスター・ウォーズが非科学的だなどと文句を言うのは、まあ馬鹿げていると言えるだろう。 しかし『インターステラー』は、理論物理学者キップ・ソーン(2017年にノーベル物理学賞を受賞)が科学コンサルタント兼製作総指揮として製作に参加し、ブラックホールの描写をはじめ、その内容が科学的に正確だということを謳い文句にしていた映画だ。なので、他と同列には扱えない。 私も専門家ではないのでこちらが間違っているのかもしれないが、以下、見ていてどうしても気になったところを列挙してみる。(ネタバレ注意) 水の惑星

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    kyfujita
    kyfujita 2020/10/13
  • ホリエモンと餃子店との争いは「どっちもどっち」ではない - 読む・考える・書く

    今回のホリエモンと餃子店とのトラブルについて、ネット上には「どっちもどっち」とか「店側がブログで書いた反論がひどい」といった意見が散見されるが、それは違うと思う。なので、前回記事にいくつか補足しておくことにする。 まず、コロナ対策としてのマスク着用にせよ、あるいはドレスコードの類にせよ、差別や人権侵害に当たるようなもの(「◯◯人入店禁止」とか)でない限り、そうしたローカルルールを決める権利は店側にある。ルールが気に入らないなら行かなければいいだけの話だ。餃子店は公共施設でもなければ行かないと生活に支障をきたす場所でもなく、気に入らなければ代わりはいくらでもある。 堀江氏がマスク着用の要否に関してどんな意見を持とうと自由だが、それを店頭で店側と「議論」するのは適切とは言えない。店側にしてみれば、店頭で揉めること自体が他の客に迷惑をかけることになるし、例外を認めればルールを守って入店している客

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    kyfujita 2020/10/11
  • 【これはひどい】堀江貴文に煽られた連中が真っ当な餃子店を休業に追い込んだ - 読む・考える・書く

    ホリエモンこと堀江貴文のFacebookを見ると、だいたいい物関係の企画だのイベントだのの話ばかり書いているのだが、ここに9月22日、尾道の餃子店で連れがマスクをしていなかったために入店を拒否されたと非難するエントリーがアップされた。 堀江はこの店の店主の対応が横暴だったと言いたいようだが、飲店にとっては自分の店で感染が発生したら致命的なのだから、マスク着用をはじめ、客側にもできる限りの対策を求めるのは不当ではない。 マスク未着用の方はお断りします「外だから良いじゃん」「べる時外すから別に良いじゃん」という方は「うちじゃ無くて良いじゃん!」感染に怯えながら営餃しているので最大限の防衛します。 怖がる人をコロナ脳と言って揶揄したりビビリ過ぎだと貶したりあの時と同じで当に悲しいですね… — 餃子専門店 四一餃子 (@41GZ) September 18, 2020 そもそも、聞くまでも

    【これはひどい】堀江貴文に煽られた連中が真っ当な餃子店を休業に追い込んだ - 読む・考える・書く
    kyfujita
    kyfujita 2020/10/05
  • はすみさん、焦る気持ちもわかりますが、ある意味あなたのほうが伊藤詩織さんより有名ですよ。 - 読む・考える・書く

    テニスの大坂なおみ選手とともに、ジャーナリストの伊藤詩織さんが、米TIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた。 伊藤さんの紹介文を、社会学者の上野千鶴子東大名誉教授が書いている。 time.com (2020/9/22) Shiori Ito has forever changed life for Japanese women with her brave accusation of sexual violence against her harasser. Though the accused man, close to political power, escaped criminal prosecution, Ito won a civil suit against him in December. Her victory was widely shared by s

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    kyfujita
    kyfujita 2020/09/28
  • 飢えていなくても人肉を食った日本軍 - 読む・考える・書く

    軍によるエクソ・カニバリズム「父島事件」 文春オンラインに、アメリカ人捕虜を殺してその肉をべた、小笠原諸島父島での事件を取り上げた記事が掲載されている。[1][2] ガダルカナル、インパール、フィリピンなど、拙劣な作戦計画のために補給を絶たれて飢餓状態に陥った日兵が人肉に走った事例はよく知られている。これらの事例は、人肉だろうが何だろうがえるものは何でもわなければ死ぬしかないという極限状態で行われた行為なので、おぞましいとはいえ安易に非難できることではないだろう。 しかし、この「父島事件」は、特に飢えているわけでもなかったのに、島に駐屯していた部隊の隊長をはじめとする将校たちが、敵兵の肉をう宴会を開いたという異常な事件だった。[1] アメリカ人捕虜を殺してその肉をべた…… “狂気の宴会”が行われた「父島事件」とは なぜ日兵は“人肉”を求めたのか (略) 「大隊は米軍飛

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    kyfujita 2020/09/20
  • 沖縄で米軍の捕虜になった日本兵の悔恨 - 読む・考える・書く

    8月15日の東京新聞に、沖縄戦で米軍の捕虜となった元日兵のインタビュー記事が載っていた。[1] 戦地で見た地獄絵図が、今もまぶたに焼き付いている。群馬県伊勢崎市の栗原夏雄さん(九九)は日中戦争で、軍命に従い捕虜を拷問し、銃殺した。沖縄戦では米軍の捕虜となったが、非人道的な扱いはされず、日軍の残虐さを思い知った。命のともしびの弱まりを感じる今、若い世代に伝えたい。 「戦争は個人の尊厳や意思すら奪う。二度とやっちゃいけない」 太平洋戦争末期の一九四五年四月、爆弾を積んだ小型特攻艇「マルレ」の部隊員として沖縄戦に従軍した。海を埋め尽くすほど無数の米軍艦が島を取り囲み、艦砲射撃と空爆を容赦なく浴びせる。島にはおびただしい数の遺体が転がっていた。 (略) 戦況が悪化し、島南部で米軍に捕らえられた。「捕虜は無残に殺される」。そう信じ込んでいたが、収容所では手錠をかけられることもなく、パンやチーズ

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    kyfujita
    kyfujita 2020/09/14
  • 軍国少年目線で朝鮮人差別を扇動したNHK『ひろしまタイムライン』 - 読む・考える・書く

    「ひろしまタイムライン」炎上 NHKが「原爆被害を伝えるため」として運用しているツイッター「ひろしまタイムライン」が炎上している。アカウントは三つあるのだが、問題となっているのは当時13歳の中学1年生だった新井俊一郎氏の日記をもとにつぶやいている「シュン(@nhk_1945shun)」だ。 共同通信(8/22): 差別あおる投稿とNHK広島批判 原爆被害ツイートに (略) ツイッターは「もし75年前にSNS(会員制交流サイト)があったら」との設定で「1945ひろしまタイムライン」と題し3月に始まった。原爆投下の前後に書かれた被爆者らの日記などを基にした投稿を続けており、評判を呼んでいる。 問題となったのは、当時中学1年生の少年が、広島から埼玉県へ移動中だった8月20日につぶやいたという想定の投稿。「朝鮮人だ! 大阪駅で戦勝国となった朝鮮人の群衆が、列車に乗り込んでくる!」「誰も抵抗出来ない

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    kyfujita 2020/08/30
  • 憲兵までゆるふわ化してしまった『この世界の片隅に』 - 読む・考える・書く

    『この世界の片隅に』で太極旗シーン以上に問題なのが、憲兵が出てくるエピソードだ。この話は以前にも一度取り上げているので内容が一部重複するが、改めて問題点を整理してみることにする。なお、このエピソードに関しては原作マンガとアニメ版に大きな違いはない。 『この世界の片隅に』で「憲兵」はどのように描かれたか このエピソードでは、呉の軍港に浮かぶ軍艦をスケッチしていたすずを間諜(スパイ)容疑者として捕まえた憲兵が、すずを連れて北條家に怒鳴り込んでくる。[1] 家族たちは玄関先で怒鳴り散らす憲兵の説教を神妙に聞いていたのだが、憲兵がいなくなると、次のシーンでは、よりによってすずなどをスパイ扱いした憲兵をバカにして爆笑する。[2] 現実にはあり得ない憲兵描写 しかし、こんなことは当時の現実としてはあり得ない。 まず、憲兵がスパイ容疑者を捕まえたら憲兵隊詰め所に連行して尋問するはずで、容疑者の自宅に引っ

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    kyfujita 2020/08/22
  • 『この世界の片隅に』は日本の加害者性を表現した作品と言えるのだろうか? - 読む・考える・書く

    アニメ版ではなく原作マンガについての話なのだが、植松青児氏が『この世界の片隅に』を、日戦争を加害と被害が錯綜した物語として「語り直す」作品として評価していた。 ヒロシマ・ナガサキをはじめ、戦後日で「戦争」を描く場合、その被害の悲惨さに焦点を当てることがほとんどであり、そうした一種の定型化によって、それらの悲劇の原因となった日の加害は逆に見えないようにされてきた。こうした状況を前提とした上で氏は、『この世界の片隅に』が、そのような定型を脱して「広島や日戦争を「語り直す」ことを試みた作品であり、いくつもの大きなヒントを私たちは得られると思う。」と評している。そして、ここでもやはりあの「太極旗」のシーンがポイントとなっている。[1] 「え? あの作品が(日戦争を語り直す)ヒントになるの?」と感じた読者の方もおられると多いだろう。というのは、 「この世界の片隅に」という作品は一般的

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    kyfujita 2020/08/15
  • 『この世界の片隅に』の太極旗シーンに感じる違和感を整理してみた - 読む・考える・書く

    『この世界の片隅に』でとりわけ違和感を感じるシーンとして、8.15の玉音放送を聞いたあと、すずが翻る太極旗を見てはっと何かを悟り、泣き崩れる場面がある。 こうの史代の原作マンガでは、すずは「暴力で従えとったいう事か」「じゃけえ暴力に屈するいう事かね」「それがこの国の正体かね」「うちも知らんまま死にたかったなあ……」とつぶやいている。[1] まず疑問に感じるのは、永添泰子さんがツイートされているように、そもそもすずにはこの太極旗の意味が分かったのか、という点だ。 玉音放送聞いた後、すずさんが庭に出ると、太極旗が一つだけ見えますが、1925年(大韓帝国併合から15年後)生まれの、朝鮮の人とは交流がなさそうなすずさんが、どうして太極旗を見てすぐ判別できるのだろう?(朝鮮の人が外で見せたら多分逮捕されて殺される)、ととても違和感がありました。 https://t.co/JuOdHr0Zpx — 永

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    kyfujita 2020/08/11
  • 地獄島(軍艦島)で酷使されたうえ、長崎で被爆させられた強制連行被害者たち - 読む・考える・書く

    徐正雨(ソ・ジョンウ)さんは、1943年、わずか14歳で日に強制連行され、監獄島とも地獄島とも呼ばれた三菱鉱業高島炭鉱端島坑(軍艦島)に送り込まれた。軍艦島での体験についての徐さんの証言の一部を、以下の記事で紹介している。 その後、続発する坑内事故と労務係の暴力に朝鮮人坑夫たちが集団で抗議するようになると、会社は突然、彼らを端島から長崎の造船所に移動させた。[1] 不穏な空気を察した労務係が、ある日、朝鮮人寮に数人でやってきた。 「おい、お前らのような反抗的な奴はここに置いとったらロクなことを考えん。これじゃ石炭増産は無理じゃ、三菱の造船所で働くことになった」と言った。 (略) その時、徐はどのように思ったのだろうか。 「突然の配転命令で、これでやっと生きられるんだと。わしは神様を信じないが、この時ばかりは感謝しましたよ。あのまま一カ月も端島におれば、きっと落盤事故で死ぬか、それとも海に

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    kyfujita 2020/08/10
  • 日経、さらっと「ゴボウ」「お灸」戦犯デマを拡散 - 読む・考える・書く

    BC級戦犯裁判に関する2大デマと言うべき「ゴボウ」と「お灸」だが、日経新聞と日経BPが共同運営するサイト「NIKKEY STYLE」にこれが載っているのを見つけてしまった。『こまつ座「闇に咲く花」 戦争責任の矛盾突きつける井上ひさし作品』という演劇評記事だ。(2012/4/24掲載。執筆は内田洋一編集委員。) 戦前と戦後で価値観が転倒した日。軍国主義から民主主義へ転換する中で、裁かれなければならなかった人たちがいた。戦争指導者の平和に対する罪を問うA級戦犯は公開の国際軍事法廷で裁かれたが、B級(通例の戦争犯罪)、C級(非人道的行為など)の戦犯は現地の法廷で非公開で裁かれた。BC級戦犯についてはずさんな裁きが多かったといわれ、中にはお灸(きゅう)をしたことが「火あぶり」になり、ごぼうをべさせたことが「木の根をわせる」虐待になった例もあったと報告されている。捕虜や現地民への虐待についても

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    kyfujita 2020/08/07
  • RADWIMPS野田洋次郎が今度はレーベンスボルン並みの優生思想を吐露 - 読む・考える・書く

    野田洋次郎といえば、以前「HINOMARU」とかいう「愛国」ソングを作ってその底の浅いウヨっぷりを披露していたが、今度はこれである。 前も話したかもだけど大谷翔平選手や藤井聡太棋士や芦田愛菜さんみたいなお化け遺伝子を持つ人たちの配偶者はもう国家プロジェクトとして国が専門家を集めて選定するべきなんじゃないかと思ってる。 お父さんはそう思ってる。#個人の見解です — Yojiro Noda (@YojiNoda1) July 16, 2020 「優秀な遺伝子」を持つ親同士を掛け合わせて優秀な子どもを産み出そうというのは、ナチスが優等民族と考える「アーリア人」の増殖を目的として「レーベンスボルン(生命の泉協会)」を設置したのと同類の優生思想だ。 こういう発想は、人間というものを基的人権を有する尊厳ある存在ではなく家畜同様の品種改良の対象と見る姿勢から出てくるもので、到底許されるものではない。ま

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    kyfujita 2020/08/02
  • 『私は貝になりたい』―― 戦後日本人の被害者意識を正当化した「不朽の名作」 - 読む・考える・書く

    『私は貝になりたい』は、1958年にラジオ東京テレビ(現在のTBS)がテレビドラマとして制作し、芸術祭文部大臣賞を受賞するなど、テレビドラマの名作として高く評価された作品だ。続いて翌年にはドラマ版と同じ橋忍の監督により映画化もされている。 ドラマ版と映画版では大半のキャストが入れ替わっているが、主役の清水豊松は同じフランキー堺が演じている。私は先日、この映画版の方を観た。 画像出典:Amazon.co.jp あらすじ 大戦末期、高知の港町で理髪店を営んでいた清水にもとうとう赤紙が届き、彼は内地の某部隊に配置される。30過ぎで子持ち、気が弱く要領も悪い清水は上官や古年兵に目をつけられ苦しい軍隊生活を送っていたが、ある夜、空襲に来たB-29が付近の山に墜落し、清水のいる部隊に搭乗員の捜索と「処分」が命じられる。 翌日の捜索で見つかった搭乗員は2名を残して既に死亡しており、その2名ももう虫の

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    kyfujita 2020/07/23
  • 【映画】エクス・マキナ ― まあ、「強いAI」が実現したらこうなるよね、というお話 - 読む・考える・書く

    スタッフ・キャストなど 監督・脚:アレックス・ガーランド ケイレブ:ドーナル・グリーソン エヴァ:アリシア・ヴィカンダー ネイサン:オスカー・アイザック キョウコ:ソノヤ・ミズノ あらすじ 世界最大の検索サービス企業ブルーブック社でプログラマーとして働く青年ケイレブは、めったに姿を見せない社長のネイサンが、自身が所有する豪華な別荘に社員の一人を抽選で一週間招待してくれる、というイベントで当選する。 しかし、週に一度やってくるヘリコプターしか交通手段がなく携帯の電波も届かない、広大な大自然に囲まれた別荘にケイレブが着いてみると、出迎えたネイサンは、実はこれは単なる休暇ではなく、彼が秘密裏に開発した世界初の汎用型AIをテストすることが目的なのだと言い、ケイレブに協力を依頼する。ここは別荘ではなくネイサンの個人的研究施設で、ケイレブも偶然くじに当たったわけではなく最初からこの役割に最適の人間と

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    kyfujita 2020/07/15
  • 嘘つくな!もやウィン: 第3話 3つの柱 - 読む・考える・書く

    自民党の「もやウィン」改憲マンガ、第3話の「3つの柱」では、日国憲法の三大原則である「国民主権」「基的人権の尊重」「平和主義」を取り上げている。 で、何を言うのかと思ったら、これらは「絶対に変えない」「変えてはいけない」と言うのだ。 だったら改憲なんかする必要はないではないか・・・というのは置いといて、トリックは「基的人権の尊重」の中身にあった。 「法律にふれたり、人に迷惑かけない限り自由」というのであれば、法律さえ作ればいくらでも人権を制約できてしまう。これでは基的人権の尊重など有名無実だ。 もちろん、日国憲法における基的人権の保障はそんなものではない。 第11条 国民は、すべての基的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。 第12条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不

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    kyfujita 2020/07/12
  • 嘘つくな!もやウィン: 第2話 憲法とは - 読む・考える・書く

    自民党の「もやウィン」改憲マンガ、第2話の「憲法とは」になると、更にトンデモの度を増している。 もやウィンはまず、いわゆる聖徳太子の十七条憲法を「憲法と似たようなもの」だと言い出す。 いやいや、全然違うだろう。 十七条憲法と近代国家の憲法が似ているのはその名前だけで、中身はまったくの別物だ。十七条憲法は当時の貴族や官僚に対して支配階層として持つべき心構えを説いたものであり、憲法どころか法ですらない。 だいたい、こんなものと同じ「憲法」という語を「Constitution」の訳語として当ててしまったのが間違いなのだ。「憲法」ではなく、例えば福沢諭吉が考案した「国律(国を律するもの)」を採用していれば、多少はこの手の幼稚な間違いを防げたのではないだろうか。 続いてもやウィンは、大名や幕府が定めた法と同列のものとして帝国憲法と日国憲法の成り立ちを説明する。つまり、憲法も近代以前の掟や法度と

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    kyfujita 2020/07/12
  • 嘘つくな!もやウィン: 第1話 進化論 - 読む・考える・書く

    自民党が最近、「もやウィン」とかいうゆるキャラ?を使った改憲プロパガンダマンガを拡散している。 1話目では、ダーウィンが言ったと称するセリフを引用して、「生き残るには変化が必要」→「だから改憲が必要」と、強引すぎる滅茶苦茶な論理を展開。 しかし、まずダーウィンはそんなことなど言っていない。また、そもそも生物進化のあり方を人間社会に当てはめて政治的に利用しようとすること自体、悪質な進化論の誤用である。 この点については、日人間行動進化学会がこのような進化論の悪用を憂慮し、反対する声明を出すに至っている。[1] 歴史を振り返るとダーウィンの進化論には、思想家や時の為政者によって誤用されてきた苦い歴史があります。生物進化がどのように進むのかという事実の記述を踏まえて、「人間社会も同様の進み方をするべきである」もしくは「そのように進むのが望ましい」とする議論は「自然主義」と呼ばれてきました。これ

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    kyfujita 2020/07/12
  • 軍艦島での朝鮮人徴用工への差別と虐待 - 読む・考える・書く

    歴史的事実を否定する「産業遺産情報センター」 世界文化遺産に登録された軍艦島(端島)などの解説を行う施設「産業遺産情報センター」が15日から一般公開された。しかし、懸念されてきたとおり、朝鮮人徴用工への差別や虐待はなかったとする展示内容になっている。ネトウヨサイトならともかく、よりによって政府が運営する施設で歴史的事実を歪曲する展示を行っているのだ。 朝日新聞(6/14):[1] 軍艦島元島民「徴用工差別、聞いたことない」施設で紹介 ユネスコの世界文化遺産に登録された長崎市の軍艦島など「明治日の産業革命遺産」を説明する施設「産業遺産情報センター」(東京都新宿区)が15日から一般公開される。朝鮮半島出身の徴用工に関し、虐待や差別は「聞いたことがない」とする元島民のインタビューが紹介されており、韓国が問題視する可能性もある。 (略) 同センターでは、軍艦島や長崎造船所、八幡製鉄所など登録され

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    kyfujita 2020/06/23
  • 東南アジアの「親日」ももうすぐ終わり。ネトウヨは震えて待て。 - 読む・考える・書く

    大学生の娘を持つウヨ親が、課題の練習問題を読んで震えている。 以下が、ウヨ親が怖くてたまらないらしい課題の内容。 (1)以下の文章を100字以内で要約せよ。 インドネシアはオランダの植民地だったことで知られるが、日も1942年から1945年までインドネシアを軍事占領した歴史がある。インドネシアでは歴史教育の時間に日占領期のことがしっかり教えられている。隣組、青年団、警防団、従軍慰安婦、兵補、労務者、東条英機など、さまざまなことが教えられる。そして「3年半の日占領期は350年のオランダ植民地時代よりも残酷だった」という文句は広く人口に膾炙している。また家庭でも日占領期に犠牲になった家族や親せきの話などが語り継がれている。 それに引き換え、日歴史教育はどうだろう。東南アジアを日が支配したことについては、多少は教えられるが、現地の学校で日教育を強要していたことは教えられない。ま

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    kyfujita 2020/06/03