服につけた小型ファンから外気を取り入れ、体表面の汗を気化させることで、暑い環境でも涼しく快適に過ごせるということで知る人ぞ知る商品となっているのが「空調服」だ。2005年から本格販売を始め、その間、室温の高い工場やビニールハウス、建設現場、屋外作業の従事者などを中心に、愛用者は増加の一途をたどってきた。 本格販売前のプロトタイプの販売から数えると15年ほど経つが、この間にもNHK「おはよう日本」、フジテレビ系「めざましテレビ」、テレビ東京系「ワールドビジネスサテライト」などメディアでも数多く取り上げられ、世界的デザイナーのヨウジヤマモトとのコラボレーションなど、その活躍範囲はさらに広がりを見せている。 2019年の出荷数は前年の2倍以上の130万着を見込んでいるというが、開発者であり、株式会社空調服の代表取締役会長を務める市ヶ谷弘司さんに、現在の利用シーンから将来的に見据えていることまでを