SoftLayerは、米国ではAWSやRackSpaceなどに次ぐクラウド事業者として比較的高い知名度を誇る一方で、営業やマーケティングにはほとんど力を入れてこなかった企業だ。そのせいもあってか、主要な顧客の多くはWebサイトからオンラインサインアップでクラウドを使うスタイルに抵抗のないスタートアップやオンラインサービス系である。また日本国内においては、拠点もなくサービスも日本語化もされていなかったためあまり知られていない。 このSoftLayerを2013年7月にIBMが買収した。IBMの営業力とマーケティング力、そして手厚いサービスをSoftLayerに加えることで、エンタープライズ市場およびグローバル市場への展開を加速する構えだ。 IBMがSoftLayerを買収した理由は3つあると考えられる。1つは、クラウド市場で有望なプレイヤーを買収することによる規模の拡大と技術の調達。2つ目は
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