では、各ステップを事例とあわせて詳しくみていきましょう。 1: 問題を理解する 解決したい問題を理解するのは、しばしば、もっとも難しいステップです。なぜなら、問題の誤った部分にフォーカスしてしまったり、問題を大きく捉えがちだから。 たとえば、病気にかかったら「病気になった」ことが問題だと考えるでしょう。この問題をもう少し特定するとして、たとえば「鼻が詰まった感じがする」とします。「病気になった」よりは「鼻が詰まっている」ととらえるほうが、正確ですが、十分ではありません。なぜなら、この症状の原因には風邪、インフルエンザ、季節性アレルギーなど、様々な病気が考えられるからです。 この場合、鼻が詰まったこと(病気になったこと)が自分を悩ませているので、これこそが解決すべき問題だと思いがちですが、正しく理解するためには、その問題の本質を明らかにする必要があります。そのためには、問題をシンプルなカタチ