小寺信良氏が発電/蓄電/送電の3つをテーマに次世代エネルギーについて語る新連載。第2回は太陽電池の市場とその動向について紹介。 最近ではTVコマーシャルなどの影響もあって、家庭の屋根に取り付けるソーラーパネルも認知度が高まってきている。菅直人首相がヨーロッパで「2020年までに1000万戸にソーラーパネルを設置する」と勝手に約束してきたことには唖然(あぜん)としたが、実際に電車に乗って高架から家々の屋根を見下ろしても、日本ではまだそれほど見かけない。 一方ヨーロッパでは再生可能エネルギーの利用が進んでおり、家庭用ソーラーパネルの設置も特別なことではない。一つの不動産的な扱いとして、中古ソーラーパネル設備の売買市場もあるという。 日本でソーラーパネルの導入がなかなか進まないのは、元が取れるまでが長いからである。一般家庭への導入コストは、一軒につき約240万円程度。製品価格もさることながら、導