前回に続いてもう少し、イギリスとアイルランドの関係について書こうと思う。前回のブログを読み返してみて、2つの島の確執だらけの歴史についてほとんど書いてこなかったことに気づいて自分でも驚いているところだ。 イギリスとアイルランドの間にはあまりにいさかいが多く、短い文章ではとても表現できなかったから、と言い訳することもできるけど、それは本心じゃない。少なくとも、イギリスは数世紀にわたってアイルランドを支配し、アイルランド人にひどい扱いをした、ということは書けたはずだ。 アイルランド人は土地を奪われ、イギリスから来たプロテスタントの支配階級が広大な領地を手に入れた。アイルランド人の政治的、宗教的、国民的アイデンティティーは抑圧された。アイルランド人の圧倒的多数はカトリックだったが、彼らがイギリスでプロテスタントと同じ権利を認められたのはようやく1829年になってからのことだった(それ以前のカトリ
ここ数年、僕たちイギリスの国民は、一部の政治家からこんな寛大な言葉を聞かされてきた。移民について懸念するのは、決して人種差別なんかではないですよ――。 こんな「お許し」が出たのは、大きな変化だ。10年以上にわたり、多くのイギリス人が移民の大量流入に懸念をおぼえながらも、そんな心配を口にしようものなら非難されてきたのだから。僕の友人の1人も、大量の人々を外国から輸入するという事実上の「政策」をずばり批判したために、事あるごとに人種差別主義者だと非難されていた。 僕は、もっと慎重に発言するようにと彼をたしなめたこともあった。それに正直に言うと、数年前ならこのブログにこんなことを書くのすらためらわれただろう。 イギリス政治に関心のある人なら、2010年の総選挙でのあの出来事を覚えているかもしれない。当時のゴードン・ブラウン首相が遊説中、テレビカメラの前である熱心な労働党支持者の女性から移民問題に
[ロンドン 4日 ロイター] - 9月18日に実施されるスコットランド独立の是非を問う住民投票に向け、英政府は、レゴを使ったユーモアで英国残留を住民に呼びかける新たなキャンペーンを開始した。 政府の公式ウェブサイト(r.reuters.com/reh89v)などにによると、英国に残留した場合、独立するよりも年間1400ポンド(約24万円)程度の経済的な恩恵が得られるとし、その使い道の提案12例をレゴブロックで表現している。 1つ目の提案は、海外のビーチで過ごす10日間のホリデー。1400ポンドで10日間の海外旅行に2人行け、日焼けクリームも買えるとし、レゴでビキニ姿の女性がビーチに横たわり、日焼けしている様子を表現している。
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン EU(欧州連合)28カ国で22~25日に行われた欧州議会選挙(定数751)の大勢が判明した。今回の選挙結果の最大の特徴は、EU・欧州統合を批判する極右勢力が伸張したことである。フランスの国民戦線(FN)をはじめ、イギリスの英国独立党(UKIP)、デンマーク人民党など極右・ポピュリズム勢力と、ギリシャの急進左翼連合がそれぞれの国で第1位となった。 欧州議会選挙は国ごとに比例代表制の選挙を実施する。人口比によって国別に議員数が割り当てられている。ストラスブール欧州議会では政治的主張に応じて各勢力が国を超えた会派を形成する。欧州議会全体としては、中道右派の欧州人民党(EPP)が最大会派として212議席を獲得。これに中道左派の「社会民主進歩同盟」(S
「俺、UKIP支持に回るかも」 と隣家の息子が漏らしていたというのは数カ月前に書いた話だ。 リベラルでお洒落なゲイ街にはレインボウ・フラッグがはためいているが、貧民街の家々には聖ジョージの旗が掲げてあり、それはまるで、もはや「自分はイングリッシュである」ということしか誇るものがなくなった白屑(ホワイト・トラッシュ)の最後の砦のようだ。と書いたのは一昨年の話だ。 つまり、ずっと前から予感はあった。 5月23日のEU議会選(地方選とセットで行われた地域もある。ブライトンはEU議会選オンリーだった)が近づくと、それは一気に明らかになった。貧民街の家々の窓に右翼政党「UKIP」支持のステッカーが貼られ始めたのだ。だいたい貧民街では選挙前に政党のステッカー貼ってる人なんていなかった。ミドルクラスなエリアに行くと緑の党や労働党のステッカーが貼られていて、玄関先にフラワーバスケットが下がっているようなお
移民排斥や反EUを掲げる極右勢力のデモ。 極右政党の支持者が、デモを見ていた人に殴りかかる事件も起きました。 EUの重要政策を決めるヨーロッパ議会の選挙では…。 極右や反EUの政党が大幅に躍進しました。 2度の世界大戦。 その反省から平和と民主主義を理念に掲げ、統合を進めてきたEU。 鈴木 「28の加盟国から成るEU。 今回のヨーロッパ議会選挙で、移民排斥を掲げる極右政党や反EUの政党が躍進しました。 イギリス、フランス、オーストリア、スウェーデンなどで議席を増やしています。」 阿部 「穏健派の会派が、議会の過半数を占める構図は変わらない見通しですが、今後のEUの政策にも影響を及ぼすと見られます。」 鈴木 「そして、極右政党が躍進したフランス国内では、すでに変化が起き始めています。」
英国では22日、来年5月の総選挙の前哨戦となる統一地方選と欧州議会選の投票が行われた。地方選では、欧州連合(EU)からの離脱を唱える英国独立党(UKIP)が躍進、連立与党の保守党と自由民主党が大幅に議席を減らしている。 英BBC放送によると、23日午前11時(日本時間同日午後7時)の時点で、最大野党・労働党が714議席(プラス117議席)、保守党は632議席(マイナス107議席)、自由民主党は196議席(マイナス106議席)、UKIP(ユーキップ)が90議席(プラス89議席)となっている。 欧州議会選の開票は25日に行われるが、事前の世論調査ではUKIPが英国内の第1党になる見通しだ。 地方政治は「4党」時代に突入した。国政レベルでは保守党と労働党が政権を争う「2大政党制」が定着してきたが、前回2010年の総選挙ではどの政党も単独過半数に届かず、第二次大戦の戦時内閣以来、初めて連立政権が組
英国のピザ・エクスプレスというチェーンレストランが、ハラールと呼ばれるイスラム教の流儀で処理した鶏肉を使用していたことがわかり、大きな物議を醸している。 このハラール肉というのは、イスラム教で厳格に定められた屠畜、解体などの方法で処理された肉のことであり、最近ではスーパーなどでもふつうに販売されているが、ピザ・エクスプレスはメニューにハラール・チキンを使用していることを明記していないため、イスラム教徒以外の人々も知らずにそれを食べていたことが判明してスキャンダルになったのだ。 ピザ・エクスプレスの客が何も知らずにハラール・チキンを食べていたというのは、つまりこういうことである。彼らが食べていたチキンは喉を斬られて血抜きされた鶏のものであったということ。そしてその鶏には殺された時にイスラム教の祈祷が捧げられていたということ。 これが英国民の間でヒステリックなまでのリアクションを生み出しており
「分離独立」を問うスコットランド住民投票――「暮らし向き」か「アイデンティティ」か? 小舘尚文 比較社会政策 国際 #エディンバラ#アレックス・サモンド#ユニオニスト#synodos#ジョン・カーティス#シノドス#スコットランド#分離独立#住民投票#ハミルトン#グラスゴー#ウェストミンスター イギリスが、イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドの4つの「国」から構成されている王国であることはよく知られているが、本年9月18日にスコットランドの「分離独立」を問う住民投票が行われることはあまり知られていないだろう。 現在、この住民投票に向けて、スコットランド内部だけではなく、イギリスや欧州連合(EU)でも、「スコットランドが独立したら……」という想定のもと、様々な議論が連日繰り広げられ、メディアでも取り上げられている。本稿では、何故、今、スコットランドの分離独立なのか、そして、
(英エコノミスト誌 2014年2月22日号) スコットランドの独立を巡る住民投票は欧州の政治にどのような影響を与えるのか。 2012年10月、英スコットランド・エディンバラのスコットランド行政府庁舎で、スコットランド独立の是非を問う住民投票の実施を決めた合意文書の署名後に握手するアレックス・サモンド首相(左)とデビッド・キャメロン英首相〔AFPBB News〕 英国のデビッド・キャメロン首相は、欧州連合(EU)加盟条件を巡るEUとの再交渉を要求したが、それで味方についた国はほとんどなかった。だが、キャメロン首相を称賛している場所が1つだけある。スペインのカタルーニャ自治州だ。 といっても、キャメロン首相がEU加盟継続の是非を問う国民投票を実施しようとしているからではない。スコットランドが英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)からの独立の是非を問う住民投票を今年9月に実施すること
News: alternatives to the current United Kingdom flag presented by a national flag charity have provoked a debate about whether a new design should be commissioned if Scotland chooses independence in its upcoming referendum. The union jack flag with gold St David's cross addedThe Flag Institute, an independent charity dedicated to the study and documentation of flags, asked experts and members of
イギリスからの独立の是非を問う住民投票がことし9月に行われるスコットランドについて、独立の場合、通貨ポンドは使用できないとイギリス政府がけん制する一方、スコットランド自治政府は、ポンドの価値は共に築いてきたはずだと反論するなど対立が激しくなっています。 スコットランド自治政府は、ことし9月の住民投票を経て独立した場合でも価値が安定しているイギリスの通貨ポンドを使い続けるとしています。 これについてイギリスのオズボーン財務相は、先週、スコットランドが、独立後もポンドを使い、金融や経済の危機に陥った場合、銀行救済や財政支援策でイギリス側の負担が過大になるなどと主張し、「スコットランドがイギリスから去るなら、ポンドからも去ることになる」とけん制しました。 これに対し、スコットランド自治政府のサモンド行政府首相は17日、「共に価値を築いてきた財産に権利がないと言われるのは、失礼な話だ」と述べ、ポン
(2014年1月24日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 2年ほど前、英国のデビッド・キャメロン首相がユーロ圏の新財政協定を頓挫させようとして失敗した時、フランスのニコラ・サルコジ大統領(当時)は大喜びした。ブリュッセルで開かれていた欧州首脳の徹夜会議で、キャメロン首相はいつの間にか孤立していた。 会議に出席していた別の首脳の話によれば、サルコジ氏は喜びのあまりガッツポーズを取ったも同然だった。同氏にしてみれば、これで英国の対欧州政策の「40年間の偽善」がついに露見したというわけだ。 キャメロン首相の反撃 最近では、侮辱的な言葉は英仏海峡を越えて逆方向に投げつけられている。 キャメロン首相は英国の2015年の選挙戦で、フランスの経済問題が自身に有利に働くと確信した。サルコジ氏の後を継いでエリゼ宮の主になった社会党のフランソワ・オランド大統領は英首相官邸によって、エド・ミリバンド氏の労働党を
イギリスからの独立の是非を問う住民投票が来年予定されているスコットランドで、自治政府が26日、独立国家としての構想をまとめた白書を発表しましたが、イギリス政府は情報の開示が不十分だなどと批判し、今後、住民の支持がどこまで広がるのか注目されます。 イギリス北部のスコットランドでは、北海の豊富な石油資源などを背景に独立の機運が高まり、来年9月18日にイギリスからの独立の是非を問う住民投票が行われることになっています。 スコットランド民族党の党首で自治政府のトップ、サモンド行政府首相は、26日、グラスゴーで独立国家としての構想をまとめた白書を発表しました。 この中で独立後の政府は、自前の税制と経済政策で子育て支援などを充実させる一方、通貨はポンドを継続して使うとしています。 またイギリスと防衛のための軍事協力は維持しますが、将来の軍事費の負担を軽減するため原子力潜水艦に搭載されている核ミサイルは
【ジブラルタル=伊東和貴】スペイン・イベリア半島南端の英領ジブラルタルを巡り、英国と領有権を主張するスペインの対立が、今年の夏に再燃した。300年続く問題で、解決は見通せない。対立の影響は、共存してきた国境の両側の地域社会に及び、住民から悲鳴が上がり始めた。 ロンドンから飛行機で2時間半。青い地中海に突き出た滑走路に降りると、高さ400メートルを超す岩山が目に飛び込んできた。マンションのテラスには、英国旗ユニオンジャック。街角には英国風のパブや赤い電話ボックスが点在する。まるで、英国にいる気分だ。 ただ、ホテルや食堂の従業員の多くは、なまった英語を話すスペイン人だ。ジブラルタルは広さ6・8平方キロ、人口3万だが、金融や観光で栄える「経済大国」。失業率が4割に上るスペイン側の隣接地域から、毎日約7千人が働きに来る。「私たちは互いに支え合ってきた」と地元紙のブライアン・レイエス記者は言う。 そ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く