日本ウイグル国会議員連盟幹部と意見交換する世界ウイグル会議のオマール・カナト氏=7月24日午後、東京・永田町(原川貴郎撮影) 亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議」(本部・ドイツ)の実質ナンバー2、オマール・カナト実行委員長がこのほど来日し、中国当局によるウイグル人弾圧への対応を巡って超党派の「日本ウイグル国会議員連盟」(古屋圭司会長)幹部と意見交換した。カナト氏は、中東情勢の緊迫化でウイグル人弾圧に対する国際社会の関心が薄れる状況を中国が利用していると指摘し、「ウイグルジェノサイド(集団殺害)は今でも続いている」と訴えた。主な発言は次の通り。 昨年10月の(イスラム原理主義組織)ハマスのイスラエルに対する攻撃以来、世界中の関心が中東に向き、ウイグル問題に対する認識が薄くなってしまったという状況がある。 中国はこれをチャンスとして捉えて、どんどん中東への影響力を強め、ウイグル問題に対する中