東京国立近代美術館で開催中の 「高松次郎ミステリーズ」に行って来ました。 http://www.momat.go.jp/ 1963(昭和38)年、赤瀬川原平・中西夏之らとハイレッド・センターを結成した高松次郎(1936-1998)の回顧展が高松にゆかりの深い東京国立近代美術館で開催されています。 昨年(2014)に渋谷区立松濤美術館で開催された「ハイレッド・センター:『直接行動』の軌跡展」を観た方でも、既視感は全くもたないはずです。意図的にハイレッド・センターとしての「作品」は外してあるようです。 ここ数年の展覧会に出た作品からだと、高松次郎という作家は、「ハイレッドセンターの一員」や「影絵の作家」はたまた「だまし絵の作家」などと捉えられがちですが、それらはあくまでもほんの一面でしかないことが分かります。 「高松次郎展」会場風景 彼の作品を初期から晩年まで通しで観ることにより、作家というよ