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生物と本に関するlaislanopiraのブックマーク (103)

  • 【連載】NHKスペシャル『人体 ミクロの大冒険』第1回「私たちが生きている」ということ - HONZ

    日から全4回に渡り、NHKスペシャル「人体 ミクロの大冒険」という番組が放送されます。HONZではそれに先駆け、同時発売される書籍『人体 ミクロの大冒険』(角川書店)の一部を、放送内容に合わせる形で、連載していきます。 この番組の目玉は、何といっても「細胞という単位から私たち人間の実像を見る」という試み。第1回は、それを可能にしたバイオイメージングという技術について。 バイオイメージングとは、生きたままの状態で生物の体内活動を観察することだ。 じつは、このにまとめた私たちの体内世界についての新しい知見は、このバイオイメージング研究による成果が大きなウエイトを占めている。これまで生きたままの観察を細胞レベルで行うのには大きな制約があったが、現在はさまざまな最新技術のおかげで、「生きた状態」を観察できるようになっており、その観察を通じて専門家たちは思い

    【連載】NHKスペシャル『人体 ミクロの大冒険』第1回「私たちが生きている」ということ - HONZ
  • 戸田山和久『哲学入門』(ちくま新書) 9点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    3月27 戸田山和久『哲学入門』(ちくま新書) 9点 カテゴリ:思想・心理9点 「哲学入門」というと、ソクラテスやカントなどの大哲学者の思想を解説したか、あるいは「私が死んだら世界は終わるのか?」、「なぜ人を殺してはいけないのか?」といった、多くの人が一度は感じたであろう疑問から、哲学的思考に誘う、といったスタイルが思い浮かびますが、この戸田山和久の「哲学入門」はそれらとはまったく違います。 今までの哲学的な問に対して、科学的世界観によって、それに答えたり、あるいはそれを解体したりしながら、「神は死んだ(ニーチェもね)」という言葉とともに世界の謎を解き明かそうとしたです。 主にとり上げられる哲学者はミリカン、ドレツキ、デネット。デネット以外はあまり知られていない哲学者でしょう。しかもこのは400ページ超のボリュームがあります。というわけで「読みきれるのか?』と思う人もいるかもしれませ

    戸田山和久『哲学入門』(ちくま新書) 9点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期
  • 「あなたはなぜ「嫌悪感」をいだくのか」レイチェル・ハーツ 著 | Kousyoublog

    お話は納豆からはじまる。日ではこの大豆を発酵した品は非常に好まれるが、日人でなければ、ねばねばした糸を引き、独特の臭いが漂う納豆はとてもべ物とは思えない「嫌悪感」すら覚える何かだ。一方、同じ発酵品、イタリア・サルディーニャ島で好まれる羊のチーズ、カース・マルツゥは独特の臭いとともに生きた蛆虫の幼虫が入っていて、べる時には蛆虫が入ってこないように目を守る必要がある。カース・マルツゥに限らずペコリーノ・マルチェットなど虫入りのチーズは少なくない。現地の人々に好まれる虫入りチーズも、他の文化圏の人々には納豆同様に「嫌悪感」を覚えるだろう。 そんなと臭いの嗜好に関する嫌悪感から始まり、病気、道徳、秩序、他者、さらには人種差別や外国人嫌悪まで「嫌悪感」を生む脳のメカニズムと社会心理について、嗅覚心理学者である著者が現状の研究成果を一般向けにわかりやすくまとめた一冊。 あなたはなぜ「嫌悪

    「あなたはなぜ「嫌悪感」をいだくのか」レイチェル・ハーツ 著 | Kousyoublog
  • 『寄生虫なき病』 - 黒の過剰か、白の不足か - HONZ

    花粉症、喘息、アレルギー、自己免疫疾患、現代に生きる我々を脅かす数々の病。これらを解決する鍵は寄生虫にあった!しかもその原因は、特定の寄生虫の「存在」が引き起こしているのではなく、「不在」によって引き起こされていたのだという。 表紙のアメリカ鉤虫のカバー写真に首根っこをつかまれ、膨大な資料に基づいた「寄生虫視点による世界史」の筆致に目を見開かされ、最後はアメリカ鉤虫を体内に取り込む著者自身の人体実験によって、ノックアウトされる。書は、そんな濃厚で濃密なパッケージの一冊である。 「不在」の病、その存在への気付きは、著者がボリビアのアマゾン地域に住むチマネ族の元を訪れたことから始まる。今でも石器時代のようなライフスタイルを送るチマネ族の人々。彼らは様々な感染症に罹っている一方で、自己免疫疾患の有病率はニューヨークに比べて遥かに低かったのだ。 著者は、自身がアレルギー疾患と自己免疫疾患の両方を

    『寄生虫なき病』 - 黒の過剰か、白の不足か - HONZ
  • 虫本『ときめき昆虫学』発売のおしらせ - 沙東すず

    イースト・プレスのWeb文芸誌「Matogrosso(マトグロッソ)」で、隔週で虫に関する連載をはじめてから9か月。連載の書籍化『ときめき昆虫学』を、4月6日に出版する運びとなりました!! ときめき昆虫学 作者: メレ山メレ子出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2014/04/06メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る(現在、Amazonで予約受付中です) 章ごとに「トンボ」「チョウ」などの身近な虫(昆虫でないものもちらほら…)について扱っています。マトグロッソで連載していた15章を大幅にリライトし、5章の書き下ろしを加えてまとめました。週末ごとにフィールドや博物館・昆虫研究室などに飛びだし、虫を愛する「虫屋」や専門家のべ30名あまりにご協力いただいた渾身の作です!知れば必ず好きになってしまう「虫スイッチ」を押す一冊になればいいなと思っています。

    虫本『ときめき昆虫学』発売のおしらせ - 沙東すず
  • 『人間と動物の病気を一緒にみる』 - 人間の未知、動物の既知 - HONZ

    人間の様々な病を、獣医学という観点から眺めると、新たな道が拓かれる。獣医学者だけが知っていた、人間の病の真実。人間の未知は、動物の既知。よく見知った動物たちの知られざる素顔は、背徳感を感じるほどに面白い。 オーストラリアのコアラたちの間では、クラミジア感染症が猛威をふるっており、絶滅の危機に晒されている。タコや雄の種ウマは、人間のリストカットを彷彿させるやり方で、自傷行為に及ぶことがある。愛嬌のある顔をしたワラビーは、エメラルドグリーンのケシの茎が一面に伸び出る魅惑的な風景をバックに、今日も麻薬でラリっている。 書の著者が提唱する「汎動物学(ズービキティ)」とは、 このような動物の中に見られる人間的な病や現象を観察し、ヒトの医学へも役立てようという試みである。かつて世界は同じ医者が、動物もヒトも治療していた。だが都市化が進み動物と人間が分断されることに伴い、ヒトを見る医者と動物を見る医者

    『人間と動物の病気を一緒にみる』 - 人間の未知、動物の既知 - HONZ
  • 健忘症患者H・M、アメフラシ、マウス、そしてヒト 『記憶のしくみ』 - HONZ

    読み応えのあるだ。新書版で上下600ページ近く。それもやさしいではない。しかし、『科学を楽しみ、神経系がどのようにして学習し、記憶するかについての驚くべき新発見に興味を持つ一般読者』を想定して書かれたというこののもくろみは十分に達成されている。 専門用語がたくさん出てくるので、屋さんでこのをぱらぱらっと見たら、それだけで尻込みしてしまうかもしれない。しかし、内容がステップワイズに説明されていくので、最初から読んでいけば、生命科学についての知識がなくとも大丈夫だ。最後まで読めば、記憶について最先端の神経科学が理解でき、おおいなる知的満足感にひたることができる。 記憶の研究は、哲学にはじまり、心理学から生命科学へと移ってきた。しかし、ひとことで『記憶』といっても、何種類もに分けることができる。そのことは、カナダの心理学者ブレンダ・ミルナーによる、ひとりの健忘症患者、世界でいちばん有名

    健忘症患者H・M、アメフラシ、マウス、そしてヒト 『記憶のしくみ』 - HONZ
  • 『原色 金魚図鑑』 - HONZ

    賞を取るような立派な金魚も、少しブチの多い金魚も、みんなかわいい、愛すべき存在です。 別に私は池田書店の回し者ではないのだが、『日のお守り』に引き続き、まんまと書にも当てられてしまった。この上質紙のせいなのだろうか。の作り手や登場人物の金魚に対する愛情やぬくもりが、紙の感触を通じてこちらにも伝わってくるようだ。丁寧な作りのの佇まいは、書店の棚にあっても独特の存在感を醸し出しており、思わず手に取ってしまった次第だ。 もちろん、紙質ばかりが書の魅力ではなく、見応え・読み応えも十分。中国から日に金魚が渡ってきてから500年あまり。もとは和金1品種から誕生した金魚も、いまや30種類を超えようとしている。その各品種について、由来・体の特徴・飼育のポイント・魅力と楽しみ方を、全ページにわたりカラー写真をふんだんに用いて解説している。スラッと伸びた体型がアメリカ生まれの雰囲気を醸すコメット、

    『原色 金魚図鑑』 - HONZ
    laislanopira
    laislanopira 2013/12/26
    “よそ者であり、映画製作者・ルポライターだからこそ書けるイジメの構造もあり、現地の人たちの心の深いところでの悩みは、本書で初めて知ったことが多い”
  • 「昆虫交尾図鑑」のパクリ疑惑が斜め上の展開に - 最終防衛ライン3

    パクリだ!謝罪します!侵害ではない!←ファッ!? 女性の藝大生が一人で作った「昆虫交尾図鑑」。作者の長谷川さん登場!(Excite Bit コネタ) 虫好きの女子芸大生もいるんだなと思っていたら、昆虫の交尾はそもそも滅多に見られるものではないそうで、表紙の絵は虫好きの人が 虫ナビ における マレー産コーカサスオオカブトムシ飼育記 を参考にしたのではないかと、すぐにピンと来るものだったようです。 確かに、「昆虫交尾図鑑」の表紙は虫ナビにある写真そのままであり、参考というよりもほとんど模写と判断できる酷似具合です。写真を撮影した虫ナビ管理人はTwitterアカウントである Takuro Tsukiji (mushinavi) on Twitter にてかなり早い段階で言及し、出版元である飛鳥新社に問い合わせを行っていたようです。 一人で作ったって私の写真丸写しだわ?表紙でこれじゃあ全部パクリな

    「昆虫交尾図鑑」のパクリ疑惑が斜め上の展開に - 最終防衛ライン3
    laislanopira
    laislanopira 2013/12/11
    “「昆虫交尾図鑑」は課題作品の時点であっても、参照元の記述がないのはレポートのコピペと同様に不正であり、チートと判断されるべきでしょう。”
  • 『野生のオーケストラが聴こえる』 音の来た道 - HONZ

    思い返せば、自然の音を一番聴いていたのは、たぶん小学生の時だった。だからだろうか、書を読むと懐かしい気持ちになる。そして旅に出たい気持ちになる。 目で観るのが風景ならば、耳で聴くのは「サウンドスケープ(音風景)」だ。サウンドスケープは「ある瞬間にわたしたちの耳に届くすべての音」という意味で、1960年代後半にカナダの作曲家マリー・シェーファーが作った言葉だ。 書の著者は、自然のサウンドスケープを初めて採用したアルバム『In A Wild Sanctuary』を1968年に発表した専門家で、40年以上も自然を録音し続けてきた。そのコレクションは、生物の数にして15000種類以上、時間にして4500時間以上に及ぶ。 もともとはスタジオギタリストとして音楽業界でキャリアをスタートし、フォークバンド『ウィーヴァーズ』のメンバーとなった。バンドの解散後、『ビーヴァー&クラウス』を結成、アナログシ

    『野生のオーケストラが聴こえる』 音の来た道 - HONZ
  • ペンギンはもふもふしていない、鱗のように硬い - 情報の海の漂流者

    今日電車の中で読むために適当にゲットしてきたの中に、南極でペンギンの研究をしているデイヴィット・エインリーさんが、ペンギンの触り心地について語っているページがあった。 photo by brixton 「触ったときの感触は、どんなものかしら?」 と、私は尋ねた。 「産毛が抜け落ちた直後なら、柔らかい。だが大人になると、鱗のように硬くなる。とても頑丈で、ゴワゴワしている。全体が、骨と筋肉でできてる感じだ。ほかの鳥たちと違って、骨がしっかりしているし、泳いだり歩いたりするために筋肉も発達しているから、とても抱きにくい。だから両足を掴み、頭をわきの下に抱き込む。すると目は隠されて、ラグビーボールを抱えている感じになる」 命がけで南極に住んでみた(amazon) rakuten p80~81より引用 僕の中では、ペンギンはものすごくもふもふして抱き心地が良い生き物というイメージだったんだけど実際

    ペンギンはもふもふしていない、鱗のように硬い - 情報の海の漂流者
  • 蝶13万頭との対話。『謎の蝶アサギマダラはなぜ海を渡るのか?』 - HONZ

    アサギマダラは定期的に国境と海を渡ることが証明されている唯一の蝶だ。毎年、秋と冬に1000〜2000kmもの旅をするのだが、実はそれが発見されたのは80年代初頭のこと。私が子どもの頃に読んだ図鑑にはそんなことは一言も載っていなかった。 その発見を受けて、アサギマダラはどこからどこへ、どのようなルートで旅をするのかを解き明かす方法として、「マーキング調査」が始まった。蝶の翅に捕獲場所や月日、マーキングした人の名前を識別できる記号などを油性マーカーで書き込み、ふたたび放つ。それが誰かに再捕獲されると、アサギマダラの旅のルートが見えてくるのだ。 著者がマーキングしたアサギマダラの数は、なんと10年間で13万頭。これは驚くべき数字で、もちろんアサギマダラに世界で一番多く出会った人物ということになる。しかも著者は医師であり、研究者ではない。趣味としてアサギマダラに没頭する「ただのおじさん」なのだ。

    蝶13万頭との対話。『謎の蝶アサギマダラはなぜ海を渡るのか?』 - HONZ
  • 『にわかには信じられない遺伝子の不思議な物語』 ホッキョクグマの肝臓を食べてはいけない - HONZ

    ワトソンとクリックによりDNAの二重らせん構造が明らかにされて60年以上が経過し、私企業のサービスを利用すれば個人でも気軽に遺伝子解析が行える時代となった。アンジェリーナ・ジョリーが自らの遺伝子検査結果をもとに乳房切除を決断したように、遺伝子分析の結果が私たちの意思決定に影響を与える事例もみられる。しかし、わたしたちは自分の未来を委ねられるほどに、遺伝子のことを理解しているだろうか。 著者は、そもそも遺伝子とDNAはどう違うのか、から説き始める。多くの先人たちの努力によって、遺伝子の役割は少しずつ、だが確実に明らかになってきている。書では、教科書的な堅苦しい説明ではなく、遺伝子と人類にまつわる不思議な物語を追っていくことで、遺伝子への理解を深めてくれる。 生命誕生から現代のエピジェネティクス研究までをカバーする書の物語は、驚きに満ちている。まさに、「にわかには信じられない」エピソードの

    『にわかには信じられない遺伝子の不思議な物語』 ホッキョクグマの肝臓を食べてはいけない - HONZ
  • キター! 深海ブーム 『微生物ハンター、深海を行く』 - HONZ

    深海がブーム。みたいな気がする。NHKスペシャル『ダイオウイカ』の興奮は記憶に新しいし、そのが出ただけでなく、劇場用の映画にもなるらしい。特別展『深海』が国立科学博物館で開かれているし、屋さんでも『深海』とでもいうべき写真集がけっこうたくさん売られている。この原稿を書いているさなかにも、朝日新聞の科学欄に”生命の謎に深く迫る-超深海・熱水域で有人調査-”という記事が出たし、日経ビジネスオンラインでも、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の有人潜水調査船「しんかい6500」と母船「よこすか」の記事が大人気らしい。 その、しんかい6500に乗って生命誕生の謎に激しく熱く迫る研究者、高井研の冒険譚である。[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=EXn-JP5eb7M [/youtube]このYouTubeで、やたら元気に騒いでいるのが高井研その人である

    キター! 深海ブーム 『微生物ハンター、深海を行く』 - HONZ
  • ヤマネコとイエネコのあいだ――ネコ・ゲノム計画 - HONZ

    みなさま、ご存知でしょうか? を愛する人間の中には、心中、ワイルドな(ヤマネコやネコ科大型獣)に憧れている者がいるということを。 そういう人たちは、ワイルドライフのドキュメンタリー番組で、草動物がネコ科大型獣に追いかけられている映像を見て、手に汗を握ってネコ科大型獣を応援してしまうのです。何を隠そう、実はわたしがそれなのです。 ある有名人が(誰だったか忘れてしまいましたが)、「トラが好きな人は、当はトラを撫でたいのだ」と言ったそうですが、わたしはまさにそれに当てはまります。 そんなわたしですから、『ニューヨーカー』誌の5月6日号に「リビングルーム・レオパード」と題する記事を見つけたときには、一も二もなく読み始めました。 その記事は、ワイルドな容姿を持つペット用のを作り出すために、ヤマネコとイエネコを交配し、生まれた子を販売しようとする人たちが取り上げられていました。 しかしヤ

    ヤマネコとイエネコのあいだ――ネコ・ゲノム計画 - HONZ
    laislanopira
    laislanopira 2013/07/10
    リビアヤマネコは人間に受け入れられるように変質し自己家畜化した。具体的には人間の子どもを食べなくなった
  • 皇后陛下、PCR開発者を撃墜するの巻/『がん遺伝子の発見』読んだ - 虚無回転レシーブ

    『がん遺伝子の発見 がん解明の同時代史』というを読んだ。 がん遺伝子の発見―がん解明の同時代史 (中公新書)posted with AZlink at 2013.6.20黒木 登志夫 中央公論社 売り上げランキング: 218163 Amazon.co.jp で詳細を見る このの中で、美智子皇后とPCR開発者のロックなエピソードが紹介されていたのでまずその話から。 PCR法というのは、すごく良く知っている人はすごく良く知っているし、ちょっと知っている人はちょっとだけ知っているし、知らない人は全然知らない技術でしょう。とにかく、ごく微量なサンプルから簡単にじゃんじゃん遺伝子を増やせるという、ネズミ講の遺伝子版みたいな感じで、その筋の人達にとってはウハウハなわけです。 (どういう感じのブログなのか知ってもらいたくて、全然情報量のない段落をひとつ作ってみました↑) 今回読んだ『がん遺伝子の発見

    皇后陛下、PCR開発者を撃墜するの巻/『がん遺伝子の発見』読んだ - 虚無回転レシーブ
  • 裏と表はひとつづき 『中国の地下経済』 - HONZ

    採点:★★★☆☆ 「表」の中国に興味のある人におススメ。どぎついアングラ話ではないから余計に恐い・・・ 経済でも政治でもとにかく中国の動きが目立ち始めた。日の2000年の歴史を考えると江戸時代以降の中国との関わりの薄さの方が異常だったのかも。この近くの超大国は無視できない。経済危機以降の中国の「今」を地下から眺める一冊。 ■あらすじ 様々な視点から中国レポートを続ける著者による、中国の「地下経済」に焦点を当てた一冊。「地下」なのでその規模や仕組みを知ることは容易ではない。面子の国中国では、共産党によって「地下経済」の存在そのものが公式には認められていなかった。しかし、その存在の大きさは無視できるものではなく、温家宝首相の肝入りでその実態を調べる調査が一年がかりで行われた。その結果は当然非公表のため、書は著者が様々な人脈を活用しながら集めた「生」の情報から構成されている。 ■感想 書の

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  • HONZの特別な一冊!『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』 - HONZ

    最近の小学生向け恐竜図鑑を読むと、カラフルな羽毛に包まれた、ニワトリやダチョウみたいな恐竜がいっぱい載っていることに驚く。 羽毛恐竜。1990年代に羽毛の痕跡の残っている恐竜(獣脚類)が次々と発見されたことで、鳥と恐竜の距離はぐっと近くなった。一方で、かつて「鳥の先祖」だと言われた始祖鳥と現生鳥類の距離は遠くなる(書の帯には、始祖鳥の骨格標が「オレ、鳥の祖先じゃないんだって…」と悲しがり、その横に「どうしたんだ始祖鳥!」というよくわからないコピーがついている)。 そんなわけで、そろそろ鳥類学者が恐竜について語ってもいいんんじゃない? と誰か(著者自身だけかも知れない)が思って出来上がったのが書だ(たぶん)。 というわけで、著者は高らかに宣言する。 現代社会において、鳥類が恐竜から進化してきたことを疑うことは容易ではない。というか、疑ってもらっては困る。なぜならば、このは鳥類が恐竜か

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  • 好蟻性生物に萌える! 『アリの巣の生きもの図鑑』 - HONZ

    書は、アリの巣に住み、アリと共生する昆虫(好蟻性昆虫)やその他の節足動物(クモやダニなど)に関する図鑑である。なんというか、読者対象狭すぎなだが、好蟻性昆虫マニアやヘンな虫好きにとっては、よくぞ出してくれた! と狂喜乱舞するような、奇跡的な一冊なのだ。 著者は、HONZでも話題になった『ツノゼミ ありえない虫』や、好蟻性昆虫の魅力とその研究の苦労を活き活きと、楽しげな筆致で語った『アリの巣をめぐる冒険』の丸山宗利氏に、アリ好きなら知らぬものはいない、アリ専門店Antroom経営の島田拓氏(ここで売っている蟻マシーン3号が欲しくてたまらない)、岐阜県の蟻ならこの人!の、木野村恭介氏、不幸にして虫、特に始末におえない蝶の世界に足を突っ込んでしまった岩手大学の博士課程在籍の若きホープ、工藤誠也氏、そして、すでに好蟻性昆虫の写真集も出している小松貴氏。まさにオールスターである(たぶん)。 言う

    好蟻性生物に萌える! 『アリの巣の生きもの図鑑』 - HONZ
    laislanopira
    laislanopira 2013/03/13
    アリの周りで生きる虫もすごいがこの本に関わっている人材も…。
  • 『ウイルス・プラネット』生物界のイノベーター - HONZ

    ウイルスをテーマとしたサイエンス・エッセイだ。取り上げられているのはタバコモザイクウイルス、ライノウイルス、インフルエンザウイルス、バクテリオファージ、ヒト免疫不全ウイルス、天然痘ウイルスなど13種のウイルスである。それぞれのウイルスのカラー電子顕微鏡写真が付いていて1500円。1ウイルスあたり115円ちょっとだ。考えようによってはじつに安い買い物なのだ。 最初のテーマはタバコモザイクウイルなのだが、それに先立ってウイルスとは何かについて意外な方法で理解させてくれる。著者がまず取り出したのはメキシコにある「巨大結晶の洞窟」だった。 写真の左右に見えるオレンジ色の物体は人間である。結晶化している鉱物は透明石膏だが、気温は58度を超え、湿度は100%近いため、宇宙服のような装備で調査しているのである。ともかく、この人類どころか、すべての生きものから隔絶した洞窟からウイルス学者は水のサンプルを取

    『ウイルス・プラネット』生物界のイノベーター - HONZ